巨人戦スポーツ解説

プロ野球の巨人戦の解説です。

2016年10月6日7. 劇的勝利にハリル監督、ホッ「本当にドラマティック 選手をほめたい」2対1で勝利。

2016-10-06 22:13:57 | Weblog
      2016年10月6日
#為替、103.49円。103.42円。円。ユーロ、115.98円。115.86円。115.94円。
#ダウ、18281.03ドル。+112.58ドル。ナスダック5316.02。+26.36。
#前場、16915.94円。+96.70円。後場、16899.10円。+79.86円。
日本の河川。
五十嵐川    10/6済
五十嵐川(いからしがわ)は、新潟県三条市を流れる一級河川。信濃川の支流。「いがらし」ではなく「いからし」と発音する。
地理[編集]

新潟県三条市の南東の魚沼市との境界に位置する烏帽子岳 (1,350m) に源を発する。三条市大字塩野渕字御所から三条市内を北西へ流れ、三条市由利と三条市本町の境界で信濃川に合流する。

ほぼ全域にわたってアユ、ヤマメ、ウグイ、カジカなどが豊富に生息し、秋はサケが遡上し一括捕獲されているが、河川改修事業によりサケの一括捕獲も危ぶまれている。

スポーツ、

1. 個人タイトル確定 ロッテ角中が初の2冠、復帰1年目のSB和田も2冠に輝く
Full-Count 10月5日(水)21時3分配信

個人タイトル確定 ロッテ角中が初の2冠、復帰1年目のSB和田も2冠に輝く

ソフトバンク・和田毅【写真:編集部】

パ・リーグも全日程終了、セパともに個人タイトルが確定

 5日のロッテ-楽天戦でセパともにレギュラーシーズンの全日程が終了し、個人タイトルが確定した。

NPBはタイトルホルダー確定、各部門のTOP3選手一覧

 パ・リーグの打撃部門ではロッテの角中勝也外野手が4年ぶり2度目の首位打者と初の最多安打の2冠を獲得。日本ハムのレアード内野手は39本塁打で初の本塁打王に輝いた。日本ハムの中田翔内野手は自己最多の110打点で2年ぶり2度目の打点王に。またソフトバンクの柳田悠岐外野手が2年連続で最高出塁率に輝いた。オリックスの糸井嘉男外野手、西武の金子侑司内野手は53盗塁で並び、両選手とも初の最多盗塁のタイトルを手にした。

 投手部門ではロッテ3年目の石川歩投手が初の最優秀防御率を獲得。今季NPBに復帰したソフトバンクの和田毅投手は最多勝利と勝率1位の2冠を達成。35歳左腕にとって最多勝は2010年以来、6年ぶり2度目となった。また楽天の則本昂大投手は3年連続3度目の最多奪三振を獲得。ソフトバンクのサファテ投手は2年連続のセーブ王となり、日本ハムの宮西尚生投手は初の最優秀中継ぎに輝いた。

 以下が2016年シーズンの個人タイトル。

【パ・リーグ】
〇打撃部門
首位打者:角中勝也(ロッテ) .339
最多本塁打:レアード(日本ハム) 39本
最多打点:中田翔(日本ハム) 110点
最多安打:角中勝也(ロッテ) 178本
最多盗塁:糸井嘉男(オリックス)、金子侑司(西武) 53盗塁
最高出塁率:柳田悠岐(ソフトバンク) .446

〇投手部門
最優秀防御率:石川歩(ロッテ) 2.16
最多勝利:和田毅(ソフトバン) 15勝
勝率1位:和田毅(ソフトバン) .750
最多セーブ:サファテ(ソフトバンク) 43S
最優秀中継ぎ:宮西尚生(日本ハム) 42HP
最多奪三振:則本昂大(楽天) 216奪三振

【セ・リーグ】
〇打撃部門
首位打者:坂本勇人(巨人) .344
最多本塁打:筒香嘉智(DeNA) 44本
最多打点:筒香嘉智(DeNA) 110点
最多安打:菊池涼介(広島) 181本
最多盗塁:山田哲人(ヤクルト) 30盗塁
最高出塁率:坂本勇人(巨人) .433

〇投手部門
最優秀防御率:菅野智之(巨人) 2.01
最多勝利:野村祐輔(広島) 16勝
勝率1位:野村祐輔(広島) .842
最多セーブ:澤村拓一(巨人) 37S
最優秀中継ぎ:マシソン(巨人) 49HP
最多奪三振:菅野智之(巨人) 189奪三振

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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2. オリックス糸井が最年長盗塁王/パ個人タイトル一覧
日刊スポーツ 10月6日(木)0時42分配信

オリックス糸井が最年長盗塁王/パ個人タイトル一覧

オリックス糸井

 パ・リーグの全日程が5日に終了し、各個人タイトルの受賞者が確定した。投手部門ではソフトバンクに5年ぶりに復帰した和田毅投手(35)が最多勝、最高勝率の2冠を獲得。野手部門ではオリックス糸井嘉男外野手(35)が、阪急福本(82年)と近鉄大石(93年)に並び最年長での盗塁王となった。

 受賞者は以下の通り。

 <最優秀防御率>石川歩(ロッテ=初)2・16

 <最多勝>和田毅(ソフトバンク=6年ぶり2度目)15勝

 <最高勝率>和田毅(ソフトバンク=初).750

 <最多セーブ>サファテ(ソフトバンク=2年連続2度目)43セーブ

 <最優秀中継ぎ>宮西尚生(日本ハム=初)42ホールドポイント

 <最多奪三振>則本昂大(楽天=3年連続3度目)216個

 <首位打者>角中勝也(ロッテ=4年ぶり2度目).339

 <最多安打>角中勝也(ロッテ=初)178安打

 <最多本塁打>レアード(日本ハム=初)39本

 <最多打点>中田翔(日本ハム=2年ぶり2度目)110打点

 <最高出塁率>柳田悠岐(ソフトバンク=2年連続2度目).446

 <最多盗塁>金子侑司(西武=初)、糸井嘉男(オリックス=初)53個

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3. 金本監督「超変革」路線継続 オーナー報告で補強要請
東スポWeb 10月5日(水)19時23分配信

金本監督「超変革」路線継続 オーナー報告で補強要請

オーナーにシーズン終了報告を行った金本監督

 今季4位で終えた阪神・金本知憲監督(48)が5日、大阪市内の阪神電鉄本社を訪れ、坂井信也オーナー(68)にシーズン終了報告を行った。

「超変革」のもと“育てながら勝つ”方針で挑んだ指揮官は「難しさはいろんな場面であった。投手交代にしろ、野手のスタメン、とにかく一年終わってみて反省の方が多いシーズンでした」と振り返った。主力の高齢化や十分な戦力が整わなかったとあって、坂井オーナーからは「この戦力状況の中、苦労をかけた」などねぎらいの言葉を掛けられたという。

 報告では、生え抜き選手を中心に25年ぶりの優勝を決めた広島の話題になり「目指すのはそこ(カープ式のチーム強化)。いい素材を獲って、生え抜きを鍛える。オーナーからも、方針を変えたりブレたりせずにやってくれと言われた」(金本監督)。「超変革」路線の継続徹底を求められたことを明かした。

 その一方で戦力補強も怠ることはない。オリックス・糸井ら大物選手が多い今年のFA補強について、坂井オーナーは「若手の底上げとかだけではなかなか戦えない事実もあるんで、しっかりと冷静に判断して対応していきたい」と前向きで、四藤社長も「後方支援? もちろん。確約というか、支援は当然。必要なら考えている」と全面バックアップを約束した。

 金本監督も「去年は『補強は要りません』だったが、今年で若い選手がどのくらいやれるか、時間がかかるかが分かった。(足りないのは)攻撃力。後ろの投手とか補ってもらうようにお願いしている」と語った。

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4. イチロー契約更新!マーリンズ社長「50歳までプレーしたいと言っている。彼は本気」
デイリースポーツ 10月6日(木)1時38分配信

イチロー契約更新!マーリンズ社長「50歳までプレーしたいと言っている。彼は本気」

 マーリンズ入団会見でのイチロー(中央)とサムソン球団社長=15年1月29日、都内

 大リーグ、マーリンズは5日、球団が選択権をもっていたイチロー外野手(42)の来季の年俸200万ドル(約2億700万円)の契約を更新するとともに新たに18年契約を球団オプションとして加えると発表した。

 メジャー16年目の今季のイチローは143試合(先発62試合)に出場し、打率・291(327打数95安打)、出塁率・354、10盗塁、43得点をマーク。昨季同様、第4外野手として若い外野陣のサポート役に徹し、6月にはP・ローズのもつメジャー通算安打記録を超える日米通算4257安打を、8月にはメジャー通算3000安打を達成した。安打数を歴代25位の3030本まで伸ばした。

 この日、本拠地マーリンズパークで行われた記者会見に出席したサムソン球団社長は「イチローはフィールド上だけでなく、フィールド外でもチームに大きなものをもたらしている。マイアミに彼がいてくれることは光栄なこと」と敬意。44歳で迎える18年シーズンの契約を球団オプションとしてしたことには「イチローは50歳までプレーしたいと言っている。彼は本気でそう思っている。それは我々にとっても素晴らしいこと」などと説明した。

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5. 和毅が協栄ジム移籍 国内活動停止から2年余…日本復帰へ/BOX 
サンケイスポーツ 10月6日(木)7時0分配信

和毅が協栄ジム移籍 国内活動停止から2年余…日本復帰へ/BOX 

協栄ジムに移籍する和毅。晴れて国内で試合ができることになる(写真:サンケイスポーツ)

 プロボクシング元WBO世界バンタム級王者で亀田3兄弟の三男・和毅(25)が、協栄ジムに移籍することが5日、分かった。7日に正式に発表される。

 3兄弟は次男・大毅氏(27)のタイトルマッチを巡る問題で2014年2月、日本ボクシングコミッション(JBC)からジム会長らが処分を受けたことに伴い、ボクサーライセンスを失効。日本国内で試合ができない状況が続き、米国を主戦場としてきた。3兄弟のうち長男・興毅氏(29)、大毅氏は引退。現役は和毅のみとなっていた。

 和毅は今年9月までに、東日本ボクシング協会にジムの移籍要望書を提出。移籍を容認した同協会の仲介で、JBCにライセンスの再発行を求め、国内復帰を目指す方針だ。協栄ジムには興毅氏と大毅氏が2005年から08年まで所属していた。

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6. 上原「投げろと言われたところで投げる」
東スポWeb 10月6日(木)11時31分配信

上原「投げろと言われたところで投げる」

練習を終え、クラブハウスに引き揚げる上原

【オハイオ州クリーブランド発:上原密着24時】レッドソックスは5日(日本時間6日)、翌6日(同7日)のインディアンスとの地区シリーズ初戦に備え、敵地プログレッシブ・フィールドで全選手によるストレッチ、キャッチボール、内外野の中継プレー、フリー打撃などおよそ1時間半の練習を行った。今季限りで引退する主砲オルティスは右中間から右翼席へ突き刺さる大きな当たりを連発していた。

 上原浩治投手(41)はブルペン捕手を相手に約80メートルの遠投を5分ほど行うなど、およそ13分間にわたってキャッチボールした。相手のデータ分析などについて「前日にそんなことしたらしんどいので、明日やります」。レギュラーシーズンと変わらぬスタンスで自身4度目のポストシーズンに臨む。「経験がっていうのはあまり関係ない。若い選手は流れに乗っていけば、手を付けられないくらい頑張ると思う」。初出場のベッツ、ブラッドリーら若手に期待した。

 体調などについては「いい状態ではないが、そういうこと言っている場合じゃないのでね。投げろと言われたところで投げる、それだけです」と話した。
 ファレル監督は会見で「ロースターについては(締め切り当日の)明日、発表する」とコメント。中継ぎ投手選びに苦労しているようだ。田沢純一投手(30)は「ロースターも言われていないので、しっかり準備するだけ」と語った。

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7. 劇的勝利にハリル監督、ホッ「本当にドラマティック 選手をほめたい」
スポニチアネックス 10月6日(木)21時55分配信

劇的勝利にハリル監督、ホッ「本当にドラマティック 選手をほめたい」

<日本・イラク>後半、山口のゴールに喜ぶハリルホジッチ監督(右)

 ◇W杯アジア最終予選B組 日本2―1イラク(2016年10月6日 埼玉)

 サッカーの18年ワールドカップ(W杯)ロシア大会出場を懸けたアジア最終予選第3戦が6日行われ、B組の日本(FIFAランク56位)はドロー寸前の後半ロスタイムにMF山口蛍(26=J2C大阪)の劇的なバースデー決勝弾が決まってイラク(同128位)を2―1で下し、2連勝で通算成績を2勝1敗とした。

【表】アジア地区予選 最終予選グループB勝敗表

 敗れれば自身の進退問題に発展しかねなかったバヒド・ハリルホジッチ監督(64)は「本当にドラマティックな試合だった。選手をほめたい」と興奮を抑えるように一言。「最後まで応援してくれた国民の皆さん、観客の皆さんに本当にありがとうと言いたい。これからもこの勝利を続けていきたい」と安ど感をにじませた。

 前半26分にMF原口元気(25=ヘルタ)の2試合連続ゴールで先制。だが、後半15分、左FKからMFサード(24)に頭で同点ゴールを決められると、時間だけがじりじりと過ぎていった。失点したのも、ハリルホジッチ監督がMF柏木陽介(28=浦和)に代えてMF山口の投入を準備するなどベンチがバタバタする中、集中力散漫になった一瞬を突かれてのもの。追いつかれたことで1度は山口の投入を見送った指揮官だったが、後半22分に改めて山口をピッチへ。その山口が値千金の決勝弾をもぎ取った。

 「2点目も最後の最後まで分からなかったが、とにかく勝ったことが大事。次につながる勝利だと思う」と勝利の味を噛みしめたハリルホジッチ監督。最後は「アリガトウゴザイマス」と日本語でインタビューを締めくくった。

 日本は11日にFIFAランク45位と格上のオーストラリアと敵地・メルボルンで対戦(日本時間午後6時キックオフ)する。
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最終更新:10月6日(木)22時5分



ニュース、
1. 永遠の命は「かなわぬ夢」か、米研究
AFP=時事 10月6日(木)10時16分配

永遠の命は「かなわぬ夢」か、米研究

世界で最も長く生きた人物として記録されている仏人女性ジャンヌ・カルマンさん(1996年2月12日撮影、資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】人の寿命の「上限」を発見したとする研究論文が5日、発表された。この研究結果を受け、記録史上最も長生きした人物の122歳という金字塔には、誰も挑戦しようとすらしなくなるかもしれない。

 米アルバート・アインシュタイン医科大学(Albert Einstein College of Medicine)の研究チームは、世界40か国以上の人口統計データを詳細に調べ、長年続いた最高寿命の上昇が1990年代に、すでにその終点に「到達」していたことを突き止めた。

 最高寿命の上昇は、1997年頃に横ばい状態に達した。1997年は、フランス人女性ジャンヌ・カルマン(Jeanne Calment)さんが前人未到の122歳と164日で亡くなった年だ。

 論文の共同執筆者で、アルバート・アインシュタイン医科大のブランドン・ミルホランド(Brandon Milholland)氏は、AFPの取材に「それ以降は、世界最年長者が115歳前後という傾向が続いている」と説明した。

 こうした傾向は、医療、栄養、生活などの状態の向上を受け、平均寿命が伸び続けているなかでのものだ。

 言い換えれば、最近は老齢期まで生きる人が増えているが、群を抜いて長寿命の人は、以前ほどの高齢には達していなかったということになる。

 ミルホランド氏は、「このような(傾向)が当面の間、変わらず続くことが予測される」と指摘する。

 そして「もう少し(115歳より)長生きする人がいるかもしれないが、今後どの年においても、世界の誰かが125歳まで生きる確率は、1万分の1に満たないと考えられる」としながら、「過去数十年間における医学の進歩は、平均寿命と生活の質(クオリティ・オブ・ライフ、QOL)を上昇させたかもしれないが、最高寿命を伸ばすことには寄与していない」と続けた。

■自然の限界

「寿命」は、個体が生存する期間がどのくらいかを表すのに用いられる用語で、「最高寿命」は、ある生物種に属する最も長命の個体が到達する年齢を指す。

 他方で、「平均寿命」は、ある年齢層の人々が持つと見込まれる余命の平均値で、社会福祉の尺度となる。研究チームによると、平均寿命は19世紀以降、全世界でほぼ連続的に上昇しているという。

 人間の最高寿命もまた、1970年代から上昇を続けていたが、現在は頭打ちの様相を呈している。

 これは、「不老の泉」を見つけたいという一部の人々の希望をよそに、人の寿命に生物学的な限界がある可能性を示すものだ。研究チームは「人間の最高寿命は限定されており、自然の制約を受けるものであることを、今回の結果は強く示唆している」と論文に記している。

 ミルホランド氏は、「それでもなお、不老長寿を追い求める人々は、今回の研究で明らかになった寿命の上限を超える、何らかの『未発見の技術』の登場への希望にすがりつくだろう」と予想する。そして「今回の研究はそうした人々のために役立つことをした。(われわれは)既存の医学の進歩が、最高寿命に影響を及ぼさないことを明らかにしたのだから」と付け加えた。

 その上で、「従来型の医学の進歩に期待を寄せるのであれば、それは激しい失望に変わるであろう」とも指摘している。【翻訳編集】 AFPBB News
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2. 将棋棋士にスマホ持ち込み・外出禁止令!12月14日から施行
スポーツ報知 10月5日(水)15時5分配信

将棋棋士にスマホ持ち込み・外出禁止令!12月14日から施行

対局中、将棋会館の敷地外に外出することが禁じられる

 日本将棋連盟は5日、棋士がスマートフォンなどの電子機器を対局室に持ち込んだり、対局中に外出することを禁止する規定を新たに設けると発表した。違反した場合、除名相当の厳しい処分の対象になる。12月14日から施行する。

【写真】映画「聖の青春」で羽生7冠役を演じた東出昌大。本人そっくり

 新規定は、近年、棋士と遜色のない力を持つコンピューターの将棋ソフトを用いる不正行為の防止を意図したもの。棋士(女流棋士を含む)は、主な公式戦の舞台となる将棋会館(東京・大阪)での対局に臨む際、スマートフォン、携帯電話、タブレットなどの電子機器を事前に連盟内のロッカールームに預けなくてはならなくなる。また、対局中に敷地内から出ることも禁じられ、昼夕食時に外出することも出来なくなる。

 コンピューターソフトの進化とともに、新たな規定の必要性を主張する声も一部では上がってきたが、礼節を重んじる将棋界においては、疑いの目を持つこと自体が不適切という意見も多くあり、具体化してこなかった。しかし、連盟が9月下旬に約60人の棋士が集めて行った会合では、6割以上が新たなルールをつくることを支持し、実現の運びとなった。

 なお、主に地方の旅館で行われるタイトル戦については、主催社に対応を一任する。

 囲碁界では、対局中にスマホの着信音を鳴らすことを2度繰り返したら、当該対局を負けとする規定はあるが、電子機器の持ち込みや外出は禁じていない。

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3. HV・EV、車接近音を義務化 2018年以降の新型車
朝日新聞デジタル 10月6日(木)6時35分配信

HV・EV、車接近音を義務化 2018年以降の新型車

HVやEVなどの接近を知らせる装置

 国土交通省は、ハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)、燃料電池車の存在を人工音で知らせる「車両接近通報装置」の搭載を、自動車メーカーに義務づけることを決めた。モーターで走るため走行音が静かすぎて、視覚障害者らが接近に気づかず、危険との声が強まっているため。2018年3月以降に国の認証をとって発売される新型車が対象になる。

 音が出る装置自体は、国交省が10年にガイドラインをつくり、普及を促してきた。現行の新車には全てのメーカーで全車標準装備されているという。だが、手動で音を止められるため、作動させていない車も多く、視覚障害者らから「いきなり脇を通過するのでヒヤッとすることがある」との声が出ていた。

 18年3月以降の新型車を対象とする新規定では、手動で音を消せなくなるうえ、音量も現在のものより大きなものを義務づける。今月中に、道路運送車両法に基づく車の保安基準を改正する方針だ。

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4. 「自民党草案」が変えたもの――与野党憲法担当者に問う

臨時国会で憲法改正論議が始まる。「憲法はどうあるべきか。その案を国民に提示するのは、私たち国会議員の責任であります」。9月26日、安倍晋三首相は所信表明演説でそう語り、憲法審査会の議論を深めていこうと訴えた。その議論のベースとなっているのが、2012年4月、自民党が野党時代に策定した「自民党 日本国憲法改正草案」である。だが、この草案に対し、野党はもちろん、弁護士会や学術界など各方面から「立憲主義の崩壊だ」「戦前の明治憲法への回帰だ」といった批判が寄せられている。この改正草案、何が書かれており、何が現行憲法と異なるのか。自民党、民進党で長く憲法議論を主導してきた担当者2人、船田元・前自民党憲法改正本部長、江田五月・前民進党憲法調査会長に尋ねた。(ジャーナリスト・岩崎大輔、森健/Yahoo!ニュース編集部)

何が変えられたのか

「わが党の案をベースにしながらどう3分の2を構築していくか。これがまさに政治の技術だ」

参院選直後の7月11日、安倍首相は会見でそう述べた。「わが党の案」とは、2012年4月に策定した「自民党憲法改正草案」のことだ。この草案の発表時、自民党総裁だった谷垣禎一氏は「自民党の憲法改正の考え方を国民に問う」と述べたが、改憲派の小林節慶應義塾大学名誉教授は「国家権力と国民の関係が逆転し」「完全に国が主体になっている」(注1)、護憲派で知られる伊藤真弁護士は「近代憲法の基本を蔑(ないがし)ろにした看過できない問題点が多く含まれている」(注2)と批判した。

(注1)樋口陽一、小林節『「憲法改正」の真実』2016年3月、集英社刊
(注2)伊藤真「自由民主党「日本国憲法改正草案」について」2013年1月、web公開

たしかに同草案を現行の日本国憲法と比べると、憲法の骨格ともいえる「国民主権」や「基本的人権」に関する重要な点でいくつも変更がある。主要な変更点を挙げると、次の8点だ。

列記したこれらの内容、ちょっとした言葉の「言い換え」程度に映るかもしれないが、その言い換えが憲法というものの骨格自体の変化につながっている。

たとえば現行の日本国憲法97条では、第10章「最高法規」として「基本的人権」が記されている。

<第97条 この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であつて、これらの権利は、過去幾多の試練に堪へ、現在及び将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたものである。>

ところが、自民党改正草案では、97条はまるごと「削除」されている。

これに対し、日本弁護士連合会(日弁連)は、2014年2月、会の総意として全面的な批判となる意見書を発表した。戦前の大日本帝国憲法のもと、天皇から与えられた「臣民の権利」さえ抑圧された経験があり、日本国憲法では97条を設けることであらためて基本的人権の「永久・不可侵」を確認したと意見書は指摘した。

また、言葉の言い換えが重大な変化をもたらしたものもある。

たとえば、現行憲法で使われている「公共の福祉」という言葉は、改正草案では「公益及び公の秩序」と変更されている。日弁連によれば、「公共の福祉」とは「人権相互の矛盾・衝突を調整するための実質的公平の原理であるとする考え方」でその主体は国民である。だが、「公」という言葉の主体は「国家」である。改正草案では、国家の論理を優先しており、「基本的人権は有名無実なものとなる」と指摘した。

つまり、日弁連は、自民党の改正草案の主体は「国民」ではなく、「国家」だというのだ。

いったいこの改正草案で自民党は何を意図し、野党は何を問題視しているのか。

9条:「戦争放棄」から、国防軍を保持する「安全保障」へと変化

現行憲法と改正草案を比較したとき、最初に気づく大きな変化が「9条」だろう。現行憲法で9条の章名は「戦争の放棄」だが、改正草案では「安全保障」となっている。条文を見ても、違いは明らかだ。

現行憲法では条文の2項に「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない」「国の交戦権は、これを認めない」と明確に戦力の不保持・不行使を謳っている。だが、改正草案では「自衛権の発動を妨げるものではない」「国防軍を保持する」と「軍」の存在を認め、戦力の保持を肯定している。

同時に、改正草案の3項では「国は、主権と独立を守るため、国民と協力して」とあえて国民への「協力」を求める文言を出したうえで、領土・領海・領空の保全を謳っている。

また、もう一つの大きな特徴は、2項の5に「国防軍に審判所を置く」と、いわゆる軍事裁判所の設置を認めていることだ。現行憲法は76条で、軍事裁判所のような「特別裁判所」は設置できないとしている。改正草案でもその条文はほぼ引き継がれているが、一方で通常の裁判所とは異なる「審判所」という機関を新設していた。

大きな変化が見られる「9条」について、船田元・前自民党憲法改正推進本部長は「9条改正は自民党の党是」と述べ、江田五月・前民進党憲法調査会長は「これを改正すると軍事化に歯止めがきかなくなる」と強く反発する。

現行憲法は、軍事法廷などの特別裁判所は設置できないと定めており、最高裁を頂点とする裁判所のみが司法を担う(写真: アフロ)

冷戦当時とは異なる危うい世界状況

船田元・前自民党憲法改正推進本部長

9条は素直に読むと、自衛隊の存在も「違憲」と捉えられます。そんな憲法を長い間、政府は「解釈」することで対応してきました。

しかし、冷戦当時と異なり、いまの世界状況で「戦力不保持」を主張するのは難しいでしょう。北朝鮮は核武装化を進め、中国は南シナ海を埋め立て、軍事拠点化を進め、安全保障の見直しを迫られてもいる。この危うい状況下で、自衛隊を憲法上の位置づけが曖昧な存在にしておくのは安全保障上、問題だと思われます。この9条を、日本の自衛権などの問題として改正すべきというのは、もともと自民党の党是でもありました。

たしかに「国防軍」という名前には党内でも「勇まし過ぎる」という懸念の声もあります。この改正草案立案時、私自身は落選中で議論に参加できていなかったのですが、「国防軍」という名称には安倍首相の意向が強かったと聞いています。英語表記で「Self Defense Force」ではなく、「National Defense Force」にしたいと考えて「国防軍」としたということです。

また、ご指摘のように「審判所」とは、軍事裁判所のことです。軍隊が活動するうえで、一般の法律とは異なる軍法はどうしても必要です。たとえば一般法しかないまま他国の紛争地へ行き、銃撃戦で他国の兵を負傷させたとします。一般法の刑法で捉えれば、それは傷害罪や銃刀法違反罪になってしまう。軍事法規定がないと、自ずと兵士が困った立場におかれてしまうのです。その一方で、「軍事裁判」という響きは「戦前を思い出す」という批判もありました。そこで、軍事裁判所の名称を使わず、審判所としたのです。

自衛隊は国民に理解されている現実もあります。そんな現実と解釈のギャップも限界に近づいている。だとすれば、9条改正は必須と思います。

船田元(ふなだ・はじめ)1953年、栃木県宇都宮市生まれ。1976年、慶應義塾大学卒業。1979年、25歳で衆院議員に初当選。1992年、39歳で経済企画庁長官に。1993年、新生党結成に参画。1997年、自民党復党。2014年、憲法改正推進本部長。当選11回(撮影: 岡本裕志)

国防「軍」となった自衛隊の活動にどこで歯止めをかけられるのか

江田五月・前民進党憲法調査会長

江田五月(えだ・さつき)1941年、岡山県岡山市生まれ。東京大学在学中の1965年、司法試験に合格。判事補を経て、1977年、急逝した父・三郎氏の遺志を継ぎ、参院全国区で初当選。その後、衆院4回、参院3回当選し、科学技術庁長官、参院議長、法相、環境相を歴任。民進党最高顧問、憲法調査会会長も務めた。前回の参院選に立候補せずに引退。現在は地元・岡山での弁護士活動に加え、公益財団法人日中友好会館会長(撮影: 岡本裕志)

民進党の憲法調査会では、9条の1項、2項はそのまま保持が党の方針です。ただ、そのうえで、新たに3、4項を設ける案が出ています。3項で「自衛権」を認め、4項で「集団安全保障権」を認める。現行憲法には明文の記載はありませんが、長いこと「個別的自衛権はある」と解釈をしてきました。それなら「自衛権」を条文にしっかりと明記しようというのが狙いです。旧民主党時代から個別的自衛権を憲法に加えることは党内で合意できています。

しかし、昨年集団的自衛権を認める「安全保障関連法制」が成立しました。そんな変化のあとで、自衛隊が「(国防)軍」と変われば、どこで歯止めをかけられるのか危ぶまれます。

そうした自衛隊への懸念の一つが、「審判所」という軍事裁判所規定です。旧民主党時代を振り返っても、軍法会議をつくるか否かの議論もしていません。実際、現行憲法には76条に「特別裁判所は、これを設置することができない」とあり、軍事裁判所は設けられません。自民党の草案にもこの条文は残されています。にもかかわらず、自民党改正草案の9条5項に「国防軍に審判所を置く」とし、抜け道を残しました。

安保関連法案が成立したことで、自衛隊が海外に出る機会が今後増えるかもしれません。そこへ「審判所」という軍法会議を設置するという。審判所ができれば、軍法会議を伴う活動、つまり、より武器使用が増えるような活動が行われる可能性が高まるでしょう。


そうした起こりうる変化を考えると、自衛隊を国防軍にすること、その軍のための法規をつくることは、いずれも賛成できません。そのようなものは必要ありません。

13条:現行法「公共の福祉」と自民党草案「公益及び公の秩序」との違い

現行憲法の第3章「国民の権利と義務」には、国民にとってもっとも重要な「基本的人権」や自由や権利が記されている。

だが、改正草案では前述のように「公共の福祉」という言葉が「公益及び公の秩序」に変わった。具体的にどんな変化があるのか。たとえばこんなケースで考えてみる。

国が主導する工業地帯や道路の開発の結果、周辺に公害が発生、公害病にかかった住民が国を訴えたとする。「国(国民)の産業発展・経済成長・交通インフラ充実」の権利と「地域住民の健康」の権利の衝突を司法が調整するが、その司法判断において、2つの権利に上下関係はない。これが現行憲法の「公共の福祉」の考え方で、2000年に判決が出た尼崎公害訴訟(写真参照)はそんな事例だろう。

だが、もしこれが改正草案の「公益及び公の秩序に反しない限り」という文言となれば、どうなるか。国の主張は「公益」として優先されるべきもの、住民の主張はそれに反する「私益」という意味合いが生じ、司法判断は国側に有利に傾く──そんな可能性を否定できない。

自民党がつくった「日本国憲法改正草案Q&A増補版」でも、こう記されている。

<「公の秩序」とは「社会秩序」のことであり、平穏な社会生活のことを意味します。個人が人権を主張する場合に、人々の社会生活に迷惑を掛けてはならないのは、当然のことです。>

13条のもう一つの変化が、「個人」という単語から「個」が抜けたことだ。単独の個人ではなく、複数人ないしは漠然としたイメージの「人」という言葉に変えられている。

思想や良心の自由についても変化がある。現行憲法では「侵してはならない」というあらゆる権力介入への強い禁止表現が使われているが、改正草案では「保障する」となっており、「自由」に関して、国家が許可して与えてあげているような表現となっている。

これについて尋ねると、船田氏は戦後の裁判で個人の利益を優先したことに反省があると語った。

1988年に始まった尼崎公害訴訟では、道路による大気汚染の被害をめぐり、住民が、国、阪神高速道路公団および9企業を訴えた。2000年、国・公団に損害賠償を命じる神戸地裁の判決が下り、原告・被告ともに控訴したが、その後、和解が成立した(写真: 毎日新聞社/アフロ)

「私益」より「公益」が優先することがある

船田元・前自民党憲法改正推進本部長

13条の「公共の福祉」という言葉は、改正草案では「公益及び公の秩序」と変えました。これはかねてより「公共の福祉」という概念がわかりにくいのでは、という意見があったためです。

意図するところは、「公益」対「私益」で争った際、「私益」よりも「公益」が優先することがありますということです。


たとえば、ある道路を拡幅するという話が起きると、「環境か開発か」との議論になります。道路の近くに暮らす人は騒音への不満が出ますが、道路ができれば、多数の人の利便が高まり、経済効果が上がります。その時、どちらを尊重するか。戦後の裁判では、公共事業を進めるよりも、個人の利益を尊重する判決が多く出ました。しかし、いま考えると、すべてそうした判決でよかったのかどうか。もちろん、常に公共の利益を優先させろと言いたいのではありません。「公益」と「私益」を天秤にかけるとき、裁判所は公正な判断をしてほしいという考えで、この表現としたのです。

また、「秩序」という言葉にしたことで、国家の「治安維持」のような印象を持つ方が多いかもしれませんが、必ずしも国家を優先することを意識したものではありません。改正草案の「公の秩序」の意図としては「公共の福祉」と同じく、個人の「私益」と「私益」がぶつかった際、うまく調整する概念と考えています。

また、「個人」を「人」に変えたのも考えがあります。「個人」という言葉は「個人主義」の考えに通じるという意見がありました。個人主義という概念は西洋で生まれたものですが、私たち日本人が大事にすべきなのは、個人というより、国民の一人、地域社会を構成する一員、家族を構成する一員ではないか。行き過ぎた個人主義を尊重するのはどうかという議論が党内にあったのです。そういう位置づけをすべきという議論から、「個人」を「人」に変えたのです。

(撮影: 岡本裕志)

自民党草案は「個人」の前に「公」や「国家」がある

江田五月・前民進党憲法調査会長

「公共の福祉」という概念が「公益及び公の秩序」と変更され、「個人」が改正草案では「人」となって「個」の字が消えました。これは、憲法「改正」どころの話ではなく、「新設」というほどの大きな変化です。

「公共の福祉」は、個人と個人の人権がぶつかった場合に機能する調整原理というのが憲法学での理解です。対して、「公の秩序」は個人が主体ではなく、「公の中にあらかじめ秩序がある」という発想が原点です。これは主体が「個人」ではなく、「国家」という思想で、近代的な「憲法」というものが規定する概念と正反対です。

たとえば、公的施設の建設に際して、「個人」と「国家」で権利を争ったとき、この改正草案の憲法のもとでは、国家の利益が、個人すなわち国民の利益より優先される可能性があります。

つまり、自民党改正草案では、「個人」の前に「公」や「国家」があるんです。本来、近代国家を構成する概念、「国民主権」とは一人一人の個人が主権者であるという意味です。その主権者が集まって、国会をつくり、法律をつくり、国家を成り立たせている。その法的基盤が憲法です。だからこそ、立憲主義といわれるわけです。その基本的な哲学すら、自民党の改正草案は変えてしまっているわけです。

(撮影: 岡本裕志)

「エッジが効いた」「勇ましい内容」

小泉政権下の2005年に策定された自民党改正草案では、天皇は「象徴」のまま維持され、自衛隊は「自衛軍」という表記。前文では「価値観の多様性」に触れるなど、保守色は抑えられていた。

ところが、自民党が野党時代につくられた2012年草案では、天皇は「元首」となり、自衛隊は「国防軍」とさらに強い表現となった。国民よりも国家を主体とするような文言が増えたのが、ここで取り上げている現改正草案の特徴だ。

この変化の背景について、船田氏が説明する。

「当時、政権を奪還したい、という強い思いがあった。自民党らしさを強調したい──そんな保守系の考えが強く出て、“エッジが効いた”“勇ましい”内容になったようです」

たしかに改正草案を読んでいくと、そんな“勇ましい”表現が少なくない。実際、9条で「戦争の放棄」を「安全保障」に変え、「自衛隊」を「国防軍」にしたのはその骨頂だろうし、「私益」より「国益」が優先されるような憲法は他国と比べても「エッジが効」きすぎている感覚は拭えない。

では、ほかの項目はどうか。
「表現の自由」や「婚姻・家族」、「緊急事態条項」についても改正草案では、新たな追記がなされていた。

(※続きは近日中に公開します。)

自衛隊航空観閲式に列席した安倍首相(写真: ロイター/アフロ)

岩崎大輔(いわさき・だいすけ)
1973年静岡県生まれ。ジャーナリスト、講談社「FRIDAY」記者。主な著書に『ダークサイド・オブ・小泉純一郎「異形の宰相」の蹉跌』、『団塊ジュニアのカリスマに「ジャンプ」で好きな漫画を聞きに行ってみた』など

5. 協力の気持ち「変わりない」=豊洲問題調査で石原元都知事
時事通信 10月6日(木)13時32分配信

 石原慎太郎元東京都知事(84)は6日、豊洲市場(江東区)問題で「(石原氏が)都の聞き取りを拒否した」との報道について、「調査に協力する意思に変わりはなく、戸惑っている」とのコメントを発表した。

 石原氏はコメントで「年を重ねていて記憶が正確でないことに加え、このところ体調がすぐれない。(聞き取り調査の)時間や方法に配慮していただきたい」と指摘。「実務担当者に事情を聞いていただいた結果を踏まえ、書面で質問いただければ記憶を整理して誠意をもってお答えしたい」とし、都にも申し入れる方針を示している。 

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