家具職人日記

家具職人の家具作品の紹介と日々の出来事

椅子の模型完成

2006年07月10日 | 模型
模型の部品が全て揃ったので後は組んで仕上がりです。
まずはダボ継ぎの加工をします。ダボには「つまようじ」を使用します。2ミリのキリで正確に穴をあけてつまようじを差し込みます。座面と背板の形成合板は大入れにするのでカッターと精密ヤスリを用いて2ミリの溝を掘っておきます。
後は直角をやねじれをみて組んで輪ゴムで締めておきます。





完成。と言いたいところですが塗装がまだでした。実物はウレタン塗装ですが、ラッカー塗装にしておこうかなと思ってます。これはもう現物を買うしかないです。とても欲しいです。
次はボーエ・モーエンセンの椅子を作る予定。あくまで予定ですが。

椅子の模型2

2006年07月07日 | 模型
先日から作り始めている椅子の模型作りの続きです。
今回は形成合板の部分。前回も書いたように三次曲面なのでやや難です。
まずは杉の材を削って型を作ります。ノコである程度切って後は彫刻刀とヤスリで仕上げました。この型が出来た時点でアクリルを使ってやってみようと思いつき、当初の予定を変更。アクリルを型の上にのせてオーブンの中へ。柔らかくなったところで取り出し、濡らした布巾で押さえると見事に形成されました。それに単板を貼って仕上げるとなかなかいい感じだったのですが、木口にアクリルが見えるし、なんか納得がいかなくてやっぱり中止。



という訳で結局当初の予定通り作る事に。木で作った型に型枠を付けて石膏を流し込み押さえを作りました。単板が1枚0.5ミリ位なのでそれを4枚重ねて、クランプでしめておきます。




ボンドが乾いたら取り外して、余分な部分を切り取って出来上がり。背もたれも同じ要領で作成しました。