先週土曜日(6/22)に蝶友のH氏の作業場を訪問。そこで、急に話が盛りあがり、日曜日(6/23)に信州まで蝶の観察に出掛ける事になった。アサマシジミの撮影が主な目的だ。
現地に朝方着いて、朝6:00台から草原を観察すると、多数のヒメシジミが朝露にぬれたススキやヨモギの葉に止まっている。こういう時は、ほとんど動かないので、撮影も楽だ。
7:00を過ぎると谷間に日が差し込み始めて、草むらの結露も乾き始め、同時にヒメシジミも活動性を増してきた。我々も本格的に動き出す。
まず、以前から1/25000の地図で目をつけておいたに入ってみる。狭い舗装道路を上っていくと驚く程の急斜面に民家が建っている。日曜日のせいもあるのか、朝早いはずの農作業の方も見かけない。なかなかエビラフジが見つからないが、杉林の縁の道路の肩あたりでムラサキの花をつけた株を少々見つけるが、日当たりの関係でこういう所にアサマシジミが生息しないのは明白。従って、どこかに日当たりの良い所に生えているエビラフジがあるはずということで、隣の集落を含めて広範囲に探すが、どうしてもエビラフジの群落は見つけられない。アサマシジミほど時代とともに消長を繰り返す蝶も少ない。40年程前に乱れ飛んでいた産地もその後20年後に行ってみたところ、樹や草が大きくなって、環境が一変、陰も形もない、と言う経験をしたことは1カ所や2カ所だけではない。もちろん、川沿いの産地などは護岸工事で一気に姿を消すと言う事も経験した。それに対して、高山の河原や礫岩地に生息する場合は、オウギ類を食草としていることが多いのだが、多くの場合は姿を消すことは少ない。台風などで河原が流されてしまうなどで大きく個体数を減ずることはあってもオウギ類の回復とも戻って来るようだ。従って、里山の周辺にいるアサマシジミを探す場合も以前の記憶や情報はあまりアテにならないことが多い。
第一候補の集落付近を探してみたが、どうやらここは生息していない可能性が高いと判断。第二候補の集落へ向かう。途中の狭い道路で先ほどよりはちょっと多めのエビラフジを発見、車から降りて少しずつ歩いて探すと他にも道の両脇にぽつぽつとある。相変わらずヒメシジミは極めて多く、しかも大型なので、とにかくアサマシジミと区別がつきにくい。
道路のコーナー付近のエビラフジの小群落でアサマシジミの青の強い♂らしき個体を発見。ちょっと、興奮していたら見逃してしまい,再発見したつもりでこれだとばかりに1枚撮影。しかし、これはどうもヒメシジミの様だった。
集落まで着いたところで、車を空き地において周辺を歩いて調査開始。すると、ちかくの斜面を中心にかなりの数のエビラフジを発見。続いて、漸く本物のアサマシジミを発見。その後、周辺を探すとさほど広くない範囲であるがエビラフジがあり、アサマシジミが生息していることを確認。時期的にはきれいなものとすこしすれた♀が半々くらいで、♂はかなりすれたものとすこしすれたものがメインで、そこに新鮮な個体が少し混じる感じだったので、恐らく最盛期は1週間前くらいか。昨年、既知の有名産地で撮影した際も♂に関しては、表面の青い部分の面積に相当バリエーションがあると思ったが、今回の産地もやはり相当の幅がありそうだ。
最初に発見した青の広い個体。イシダシジミなどの青みよりは濃い青だが、かなり辺縁の黒い部分は狭い。
ちょっとすれた♂。これはそれほど青い部分は広くない。
この♂は中間の青さ。
メスもかなり大型で見栄がえよい。
前翅の表面の外縁に橙色の斑紋がでるタイプ。
この個体は前翅の表面の外縁に橙色の斑紋がほとんどでないタイプ。
葉っぱの上に止まっていたメスアカミドリシジミのメスか?まさか♀がでているとは思わなかった。
ある程度撮影と生息範囲を確認したのち、次の集落の調査に移動。途中、エビラフジの小群落があり、とりあえずチェック。おびただしい数のヒメシジミに混じってアサマシジミを少数確認。次の集落はアプローチ道路で全くエビラフジを見かけず、集落内も全くなし。向かい側の斜面の休耕田を調査するもここでもエビラフジを発見できず。ここで、時間切れ、帰路につくことにした。来年度もエビラフジの育つ環境を調査してみたいと思う。
現地に朝方着いて、朝6:00台から草原を観察すると、多数のヒメシジミが朝露にぬれたススキやヨモギの葉に止まっている。こういう時は、ほとんど動かないので、撮影も楽だ。
7:00を過ぎると谷間に日が差し込み始めて、草むらの結露も乾き始め、同時にヒメシジミも活動性を増してきた。我々も本格的に動き出す。
まず、以前から1/25000の地図で目をつけておいたに入ってみる。狭い舗装道路を上っていくと驚く程の急斜面に民家が建っている。日曜日のせいもあるのか、朝早いはずの農作業の方も見かけない。なかなかエビラフジが見つからないが、杉林の縁の道路の肩あたりでムラサキの花をつけた株を少々見つけるが、日当たりの関係でこういう所にアサマシジミが生息しないのは明白。従って、どこかに日当たりの良い所に生えているエビラフジがあるはずということで、隣の集落を含めて広範囲に探すが、どうしてもエビラフジの群落は見つけられない。アサマシジミほど時代とともに消長を繰り返す蝶も少ない。40年程前に乱れ飛んでいた産地もその後20年後に行ってみたところ、樹や草が大きくなって、環境が一変、陰も形もない、と言う経験をしたことは1カ所や2カ所だけではない。もちろん、川沿いの産地などは護岸工事で一気に姿を消すと言う事も経験した。それに対して、高山の河原や礫岩地に生息する場合は、オウギ類を食草としていることが多いのだが、多くの場合は姿を消すことは少ない。台風などで河原が流されてしまうなどで大きく個体数を減ずることはあってもオウギ類の回復とも戻って来るようだ。従って、里山の周辺にいるアサマシジミを探す場合も以前の記憶や情報はあまりアテにならないことが多い。
第一候補の集落付近を探してみたが、どうやらここは生息していない可能性が高いと判断。第二候補の集落へ向かう。途中の狭い道路で先ほどよりはちょっと多めのエビラフジを発見、車から降りて少しずつ歩いて探すと他にも道の両脇にぽつぽつとある。相変わらずヒメシジミは極めて多く、しかも大型なので、とにかくアサマシジミと区別がつきにくい。
道路のコーナー付近のエビラフジの小群落でアサマシジミの青の強い♂らしき個体を発見。ちょっと、興奮していたら見逃してしまい,再発見したつもりでこれだとばかりに1枚撮影。しかし、これはどうもヒメシジミの様だった。
集落まで着いたところで、車を空き地において周辺を歩いて調査開始。すると、ちかくの斜面を中心にかなりの数のエビラフジを発見。続いて、漸く本物のアサマシジミを発見。その後、周辺を探すとさほど広くない範囲であるがエビラフジがあり、アサマシジミが生息していることを確認。時期的にはきれいなものとすこしすれた♀が半々くらいで、♂はかなりすれたものとすこしすれたものがメインで、そこに新鮮な個体が少し混じる感じだったので、恐らく最盛期は1週間前くらいか。昨年、既知の有名産地で撮影した際も♂に関しては、表面の青い部分の面積に相当バリエーションがあると思ったが、今回の産地もやはり相当の幅がありそうだ。
最初に発見した青の広い個体。イシダシジミなどの青みよりは濃い青だが、かなり辺縁の黒い部分は狭い。
ちょっとすれた♂。これはそれほど青い部分は広くない。
この♂は中間の青さ。
メスもかなり大型で見栄がえよい。
前翅の表面の外縁に橙色の斑紋がでるタイプ。
この個体は前翅の表面の外縁に橙色の斑紋がほとんどでないタイプ。
葉っぱの上に止まっていたメスアカミドリシジミのメスか?まさか♀がでているとは思わなかった。
ある程度撮影と生息範囲を確認したのち、次の集落の調査に移動。途中、エビラフジの小群落があり、とりあえずチェック。おびただしい数のヒメシジミに混じってアサマシジミを少数確認。次の集落はアプローチ道路で全くエビラフジを見かけず、集落内も全くなし。向かい側の斜面の休耕田を調査するもここでもエビラフジを発見できず。ここで、時間切れ、帰路につくことにした。来年度もエビラフジの育つ環境を調査してみたいと思う。