山屋敷山荘日記

23年落ちで購入した中古ログハウス(山屋敷山荘)
の四季、山行記録、蝶や花の観察記録を紹介していきます。

5回目の冬に備えて早くも薪割を完了+TL50の搬入

2015-09-08 11:46:17 | 山荘日記
 8月後半から9月上旬にかけては週末に天気が良くないことが多く、信州遠征を断念せざるを得ない事が多かった。そのためと言うことでもないが、以前より計画していた秋冬に備えての薪割を9月5日にやる事になった。数えて、山荘購入以来5回目の冬準備である。
 
 薪割の対象は一昨年BS放送視聴のために伐採した南側隣接地の樹から採れた玉切丸太の野積み分である。やはり、許可を得ているとはいえお隣の土地に野積みさせてもらっているので、できるだけ早く撤去すべきと思っていた。その一環として7月にはガレージ工事の際に単管で造った薪置き場に一部これらの玉切丸太を移動しておいたのだが、今回は残っている丸太を割りながら山荘の玄関脇と道路側のログラックに積み上げてしまおうという作戦である。今の時期からやっておけば一番下段の丸太で少々乾燥度合いが低いものも秋の薪ストーブ利用開始時にはある程度乾燥が進んでいる筈である。

 それに先立ち前日の夜にはいつものM氏、I氏が集合。今年の最後だろうということで3回目のBBQを行った。その時気づいていたのだが、3cm位の蜂がやたらと集まってきていた。翌日流し台で皿を洗おうとすると、何と中型の蜂が10数頭、蛍光灯の周りを飛んでいる。山荘内部で発生したはずはないので、前夜BBQの最中に集まって来ていた蜂がわれわれの出入りする際に一緒に室内に入り込んだものと思われた。翌朝よく見ると大天井の切妻屋根の棟の下側に直径20cm程度の蜂の巣がある。これが蜂の出所であることは間違いない。前日はこの巣の真下で、よくも全く刺されずのうのうとをBBQやっていたものである。取りあえず、この巣はいたずらしなければ何とかなりそうだし、どうやら昨年浴室で闘ったスズメバチの仲間ではなさそうなので(アシナガバチ系だろう)、まずは流しで皿洗いができる様に室内に入り込んだアシナガバチをかたづけることにした。蜂退治用のスプレー缶はないので、一頭ずつ殺すことにした。まずは車の中においてある捕虫網をもってきて一頭ずつネットイン、それを玄関先で処理することにした。前の持ち主がこの山荘を買うときに蜂には用心してくださいという意味が良く分かった。


途中まで薪割が進んだ隣接地に野積みしてある玉切り丸太。手前にあるのは昨年から活躍している豪腕君。今年も大活躍だ。今年は私が豪腕君担当で丸太を最低半割にカットしてそれを秘密兵器の斧(ヴィポキルベス)でさらに割るのがI氏、できあがりの薪を運ぶのが腰の調子が悪いM氏の担当だ(9/5)。


気温が24℃と今の季節にしては暑くなかったのが幸いだったが、それでも全部片付けるには3時間半、午前中一杯掛かってしまった。きれいさっぱりなくなった丸太の野積みあと(9/5)。


出来上がった薪は玄関脇のログラックに積み上げてこんな感じ。



道路側のログラックは山積みになって窓の高さまで来てしまった。野積みの際に使用していた雨よけゴムシートは半分に折りたたんで、ログラックの上に移動して雨よけにした。これだけあればどんなに頑張ってストーブを焚いてもこの冬だけでは使い切れそうにもない。(9/5)


45cm以上長さがあって豪腕君の万力を一番戻した際に入りきらない薪は単管の薪棚に移動してとりあえずストックした。今回はこの写真で奥に積んであるサクラの玉切丸太までは手が回らなかった。(9/5)


ウッドデッキからみると山荘の敷地内に残った丸太の山のみが見えて、その向こうの隣接地の野積み分がなくなったのが良く分かる。しかし、敷地内の丸太もブルーシートなどが被せてあって庭の雰囲気を壊すし、やはり通気の問題もあるので、早い内にできるだけ単管の薪棚に移してしまいたい。この部分にいろいろ植えたい食草もあるし。(9/6)


大屋根のトップ下に造られた蜂の巣。確かにスズメバチ系の巣の形状ではない。(9/5)


流しの蛍光灯を歩き回るアシナガバチ。


退治したあと写真を撮ってみたが、恐らくセグロアシナガバチかキアシナガバチだが、背面を撮らなかったので区別は困難。だが、恐らくセグロだと思う。(9/5)


実は、道路側のログラックの南端付近に同じ蜂の巣を発見。薪をとる際に刺されるのはごめんなのでこれは駆除しておく必要がありそう。(9/5)翌日は、HCでハチアブマグナムジェットという10mまで届くというスプレー式殺虫剤を購入した。

金曜日は蝶友のH氏から連絡があり、以前からお願いしてあった原付バイクが調整終了したので土曜日の薪割の始まる前に山荘まで届けてくれることになっていた。
 実はH氏は蝶友でもあるのだがガレージ建設、車修理、などいろいろお世話になっている。以前から、ガレージができたら小排気量のオフロードバイクを手に入れて近くの林道を走りたいと思っていたので、1ヶ月前位にオークションで1970年代後半のホンダTL50を手に入れておいてもらったのだ。私自身は学生時代に原付を乗り回していて、その途中で運転試験場に直接試験を受けに入って取得した125ccまでの小型限定免許しかないので、基本はその範囲内でのバイクになる。最近では小排気量のオフロードバイクはほとんど製造しておらず、新車で購入できるのはカワサキのKLX125しかない。従って50ccを
求めるとなれば当然中古になるが、今回選んだ基準はオフロードタイプ、4ストロークなので、候補になるのはホンダで探すならばTL50、XE50、XL50S位しかない。最近まで製造していたモタード系はオフローダーとしては中途半端なので、我々が学生時代の頃に製造されていた、いわばバイク界のビンテージものを探すべきだと思い、見た目がまずまずのTL50を探してもらったという経緯である。

 H氏がオークションで落札してくれた後、移送費がかさんだが札幌郊外から当地まで輸送し、その後、前後タイヤを新品に交換、エンジンもすっかり整備、調整、さらに登録、自賠責まで入れてもらって山荘のガレージまで運んでもらう事になった。当日はガレージ工事でも活躍した軽トラで運んできてくれたが、とても40年近く前のバイクとは思えない。改めてH氏に心より感謝。
 これからは天気のいい日に近くの林道を走ってみよう。小粒ながら5速リターンなのでなれるまでちょっと掛かるかな。それにしても、このような小排気量のオフロードバイクは近年になって何故製造されなくなったのか?考えられる要因は、まずこの手のバイクをこのむはずの若年者人口が減少したことが考えられる。さらに、テレビリモコン・コンビニ・携帯電話・インターネットの普及で広がった便利なもの・簡単なものへの集団的傾倒、またスマホやネット料金などの維持のためお金が車やバイクに回らない、アウトドアで苦労するのはダサイとする若者文化の蔓延、などの理由からバイク会社はノークラのスクーターくらいしか若者向けのバイクを造らなくなってしまったのではないか。要するに面倒くさいことをする若者がいなくなったのだ。表現を変えれば「荒野を目指す若者はいなくなった」と言うことだろう。と言うのは、荒野には夢があるかもしれないが、野宿はめんどうくさいし、つらいことが多すぎるからだ。
 それに引き替え、我々は決して便利ではなかった1970年代へのノスタルジーが捨てがたい。いわば「初老のおじさん達はしつこく荒野を目指す」の世界である。この変化はここ40 年くらいで起こった現象で、今後、少子・超高齢社会が確実に進むので、20年後の初老のおじさん達が何を目指すのか、非常に興味がある。まさか、ペッパー君みたいなロボットと家で会話を楽しんでいるかもしれないと思うと少々ぞっとする。


ガレージの奧に駐車したTL50の中古。まずまずの外観。(9/5)



エンジン部分とマフラーも年式にしては上等。(9/5)


距離計は信用できるかどうかは別にして6,000kmまで行っていない。(9/5)


ライト部分は少々さびが出ているがこの位は許容範囲。ただし、6Vなのはやはり不便かな。(9/5)



タイヤは前後輪とも既にオリジナルは手に入らず、類似品の新品に履き替えた。後輪も前輪もキャラメルパターンを入手することはできなかった。(9/5)


翌日日曜日は終日雨降りで、やはり信州遠征を中止にして良かった。山荘内の室温、湿度ともに過ごしやすい値を示している(9/6)。実は例年6月~9月までの4ヶ月間は脱衣所においてある乾燥機を連続運転して室内の湿度をさげることにより、室内にカビ等が生えない様にしていた。しかし、一昨年、山荘を取り囲む大木を伐採したあとは梅雨から夏の時期にも湿度の上昇が抑えられているように感じたので、今年からは8月5日をもって運転を中止していた。9月6日は雨降りでこの湿度であるから十分許容範囲である。今後は恐らく本当の梅雨時のみの運転で済みそうだ。実は250Wで連続運転するので4ヶ月間だと電気代もバカにならないのだ。


先日道路に落ちていた栗のイガはすっかり茶色に変色していて、9月になったことを実感する。コオロギが鳴き始め、栗の実も樹上で膨らんできた。