「染まずただよふ」

・・・塾講師スミレの日記・・・

高瀬舟

2008年09月08日 |   中3 
中3国語で『高瀬舟』を学習しています。
江戸時代が舞台ですが大正時代に書かれた小説で言葉が難しい上に
扱っているテーマも「足るを知る」「安楽死」と重くて深い。
15才にはちと難解かも…。

しかも、学校では1回音読しただけでテスト範囲になったんだそうだ。
生徒たちが口をそろえて「面白くない!」というのも無理はない。
もうちょっと時間をかけて、現代の問題と絡めて授業を進めれば
面白い教材になったと思うのにな~。
まあ、しがない一塾講師にはどうすることもできないので
ちょっとわかりやすく解説しつつ淡々とテキストに取り組みましたが…。

そのテキストの問題で
「オオトリテエ(オーソリティー=権威者)とは、ここでは誰を指すか。」
答え→「お奉行様」というのがあったのですが
「ごほうこうさま」と読む生徒がいてビックリ。
テレビなどで聞いたことないのかな~?

ほんの100年ちょい前の日本の話なのに
生徒にとっては「自分とは関係のない別世界の話」なんだろうな。
現代にも十分通用するテーマでもあるのに、と思うと
こういう本を興味を持って読める人間になって欲しい…。


ところで、問題を解くために文章を読ませるのですが
さすがドクターが書いた文章だけあって、死の場面は生々しい。
そういうのが苦手な私には心頭滅却するのが難しかったです。

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