Chang! Blog

福岡のハングル検定準2級建築士、そして一児の父の[ちゃん]のブログです

平成27年3月14日、無人化…その直前の駅訪問~肥前旭、田代

2015年03月11日 | ■旅と鉄道
 北陸新幹線や上野東北ラインの開業、寝台特急の廃止など、話題豊富な27年の春ダイヤ改定。しかしJR九州では株式上場を前に、不採算事業である鉄道輸送部門の収支改善を図るべく、大幅な合理化が断行されます。
 その一つが「かもめ」「ソニック」の車内販売廃止、もう一つが32駅にも及ぶ有人駅の無人化です。

 香椎線は無人案内システムの導入と引き換えに、接続駅を除く全駅無人化を実施という徹底ぶりで話題になりました。しかし香椎線以外でも20駅が無人化対象になっており、幹線筋にある都市圏の駅も含まれているのが特徴です。
 無人化を控えた駅は、どんな姿なのか…3月11日(水)の帰宅途中に、鹿児島本線の肥前旭、田代の両駅を訪ねました。


 肥前旭駅は、鳥栖から1駅南に下った快速通過駅。昼間は30分に1本の普通電車を迎えます。
 平行して新幹線の高架がそびえ、頻繁に新幹線が行き交っていました。


 こ線人道橋を渡った駅裏側は、大手住宅メーカーが開発した住宅団地です。このお陰もあってか駅の乗降客数は、2002年を底に上昇傾向。2011年は1,280人と、2002年の1.2倍を記録しています(出典:wikipedia)。
 比例して駅の売り上げも伸びているはずで、無人化の決定は、駅員さんも複雑な気持ちで受け止めたのでは。




 無人化の告知は、大きなポスターで掲示されていました。


 無人化に伴い、駅員さんが管理していた駅前駐車場(1日220円)は、送迎用の一時駐車場に変わるとの告知も。今後は長時間の駐車はご遠慮下さいとのことでした。
 結構な台数が止まっているのだから、コインパーキングへ転換するのが筋のはず。事実上の「無料駐車場」になってしまうのでは?


 トイレなど、死角の多いのが駅という建物。無人化には一抹の不安も覚えますが…


 自販機の上の防犯カメラは、増設された形跡がありました。


 鳥栖から1駅上って、田代駅。久しぶりに訪ねたら、いつの間にかこぶりな三角屋根の駅舎になっていました。


 駅前には昔ながらの酒屋が立ち、その背後の専門学校の新しい校舎と対照を成します。
 田代駅の乗降客数も、2003年を底に復調基調。2011年は781人と、2002年に比べ1.5倍になっています。通学客が増えているのかな?


 窓口の下にはきっぷの宣伝や、平成25年からクレジットカードが使えるようになったとの告知が。営業努力むなしく、無人化を迎えます。


 肥前旭駅も同様でしたが、無人化に合わせて、切符と磁気定期券の改札方法も変わります。入場時は改札機を通さずそのまま乗車、出場時は切符入れに投入とのこと。要するに、簡易自動改札機の運用を止めるということのようです。
 14日からは入場記録のない定期券でも、他駅の自動改札機で出場できてしまうことになります。キセル乗車が横行しないか、ちょっと心配です。


 改築でコンパクトになった駅舎。旧駅舎の敷地には、こぎれいなミニ庭園が作られていました。
 無人化で荒れるのかなと思いましたが、どうやら手入れの主は向かいのデイサービスセンターのよう。無人化でさみしくなった駅にとって、人手の入った花壇は、せめてもの華やぎになってくれるでしょう。

 駅員さんが引き上げるまで、あと3日の駅の姿でした。

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