読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

映画「ワイルド・スピードICE BREAK」

2017-04-30 | 映画

2017年米アクション映画シリーズ8作目 原題「Fast & Furious 8

F・ゲーリー・グレイ監督作品。誰よりもファミリーを大切にしてきたはずのドミニク(ビン・ディーゼルがサイバーテロリスト・サイファー(シャーリーズ・セロン)の陰謀により裏切り敵側に。ホブス(ドウェイン・ジョンソンやレティ(ミシェル・ロドリゲス、ローマンらはドミニクを取り戻そうと奮闘する。その中でファミリーは、ミスター・ノーバディ(カート・ラッセル)の提案で最大の敵だったデッカード・ショウ(ジェイソン・スティサム)とも手を組むことになる。

アイスランドでの潜水艦との氷上での攻防やニューヨーク、キューバでのカーレース対決は楽しかった。航空機やヘリ・戦車そして今回はなんと潜水艦まで超ド級のアクションに酔いしれました。緊張のアクションシーンのなかベビーの笑顔にホットひと息。

ハッキングされ無人操縦のゾンビカーが暴走するシーンでは未来を予感するようで怖かった。

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柚月裕子著「朽ちないサクラ」

2017-04-28 | や・ら・わ行

主人公は警察職員である森口泉が、自分が信じなかったから殺されてしまったかもしれない親友で新聞記者の津村千佳の死の真相を、直属の上司の富樫、捜査一課の梶山、警察官の磯川と、様々な立場の人間と関わり協力を得ながら追及していく。米崎県警平井中央署生活安全課が被害届の受理を引き延ばし、慰安旅行に出かけた末に、ストーカー殺人を未然に防げなかったと、新聞にスクープされた。県警広報広聴課で働いて4年の泉は、嫌な予感が頭から離れない。千佳が漏らしたのか?「お願い、信じて」そして、千佳は殺された。

警察の不祥事等を上手く警察組織の問題点と絡めて展開されるストーリーは面白かったが、サクラ=公安警察の在り方に掘り下げ方が浅く結末もご都合的でスッキリしなかった。しかし、泉の決意を込めた終わり方は続編がもしあるなら期待できそう。

20152月徳間書店刊

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米映画・DVD「サブウェイ・パニック」

2017-04-23 | 映画

米映画 1974年原題「The Taking of Pelham One Two Three、ジョセフ・サージェント監督作品。

原作はジョン・ゴーディの1973年に発表した犯罪スリラー。NYの地下鉄を武装グループ(ロバート・ショウ)等がハイジャックし乗客を人質に身代金を要求。密閉された地下のトンネルから犯人がいかに脱出するかという点が興味深かった。地下鉄のペラム駅を発車した123号が4人組の男にハイジャックされ、17人の乗客と車掌一人が人質にされた。午後2時13分、要求は「少額紙幣で100万ドル。期限は1時間で、それを過ぎた時は1分に1人ずつ人質を射殺する」。都市交通局警察本部長のガーバー(ウォルター・マッソー)は人質保護のため警官隊に発砲はおろか姿を見せてはならぬ、犯人を刺激してはならぬと厳命。地下鉄は全線マヒし、出入口は閉鎖された。市長は犯人の要求に従い、100万ドルの支払いを承知。残された時間はあと26分。銀行から到着が遅れている中、ガーバーは必死に15分の期限延長を頼むが拒否される。やがて地下鉄内で柱の陰で武装警官の一人が犯人に発砲して激しい銃撃戦に・・・。

張り巡らされた伏線が後半生き、後のリメイク版2009年「 The Taking of Pelham 1 2 3」トニー・スコット監督作品。よりこちらの方が時代を感じさせるが面白かったように思う。

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堂場瞬一著「over the edge」

2017-04-21 | 堂場瞬一

NY市警のエリート警官ブラウンと警視庁刑事崩れの探偵・濱崎が、東京を舞台に世界的IT企業重役失踪事件を追って、反発し合いながらも互いの正義を信じて闘うハードボイルド小説。

視察のため来日したニューヨーク市警のブラウンには裏の目的があった。東京で失踪した旧友ホワイトを個人的に捜すのだ。ホワイトは世界的IT企業の幹部で日本支社設立に動いていた。だが調査開始直後、ブラウンは何者かに襲われる。彼を助けたのは元刑事の探偵・濱崎だった。面白いから手伝うという濱崎にブラウンは反発を覚えつつも、いつのまにか手を組むことになり、二人が人種や立場の境(エッジ)を越えて真実を暴いていく。

展開が遅く性格の違う二人の関係がまどろこいかしいが、刑事を辞めた訳も明らかになり面白く読めた。

2012年11月早川書房刊

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柴田哲孝著「クラッシュマン」

2017-04-19 | さ行

過剰防衛による殺人の裁判で無罪となり、警察庁警備局公安課特別捜査室通称「サクラ」に復帰した田臥健吾を、新たな任務が待ち受けていた。東京発博多行きの“のぞみ167号”の車内でTNT爆弾が発見されたのだ。さらには、イスラム国の対日本専門のテロリスト“クラッシュマン”が入国したという情報がICPOのリヨン事務総局よりもたらされる。田臥は、“サクラ”の仲間たちと共に深く静かに捜査を開始する。世界中でテロ事件が多発する中、三重の賢島でサミットが開催される、米国のオバマ大統領の広島訪問が・・・

警備に大わらわの背景を絡ませてISテロ要員が平和ボケの日本に潜入しテロ計画、それを阻止しようとする公安との攻防を描いた裏話的サスペンス。テロは元CIA崩れの仕業説は?

201611月双葉社刊

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大沢在昌著「夜明けまで眠らない」

2017-04-15 | 大沢在昌

主人公は「夜、寝ていると、隣に寝ていた同僚の首がカ切っきられる」怖い体験以来の不眠症。夜、闇の中では眠れない為夜番しかやらないタクシー運転手。元自衛隊→元フランスの傭兵の経験者の久我晋。彼はある夜、血の匂いのする男性客を乗せた。その男はかつてアフリカの小国アンビアで傭兵として戦っていた久我の同僚らしい。客は車内に携帯電話を残して姿を消した後日首なし死体で発見される。その携帯を奪おうとするヤクザが迫り、久我は縁を切ったはずの激しい戦いの中に再び呑まれていく。

キャラの設定が面白い。アフリカの首狩り族や事件の背景もリアル感あり展開も早く後半の息つく暇のない闇の中の闘いまで一気に読める程面白い。迷惑男のフィアンセの妹との絡みやヤクザとの駆け引きなど謎解きしながらのお駆けっこが貯まらなかった。

 2016年12月双葉社刊

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まさきとしか著「いちばん悲しい」

2017-04-13 | ま行

自分が「いちばん悲しい」と思う女達が入り乱れて殺人事件の真相に辿り着いて行くミステリー。

ある大雨の夜に殺された冴えない中年男戸沼暁男。その不倫相手の妄想女佐藤真由奈、残された妻杏子と中学生の娘、そして男の家族の苦い思い出となった、キャンプでの出来事。捜査一課の梶原勇一と組まされた府中警察署の我城薫子巡査部長は、事件の周縁をなぞるような捜査のはてに、決して暴いてはならない秘密をつきとめる。女たちの心の奥底にうずまく毒感情が、少しずつ溢れ、歪み、凶器となって、ついに人の命を奪うまでを描いた事件の真相。

誰一人共感できる人物が登場しないなんとも言えない読了感の物語でした。

2017年1月光文社刊

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2017 桜 五条川(愛知県)

2017-04-11 | Weblog

今年の愛知県岩倉市 五条川の桜(ソメイヨシノ 1400本)

日本さくら名所100選に選ばれた 名所

何時もより10日ほど遅い桜も満開

今日の雨で散らなければいいのだが・・・

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映画「LION/ライオン ~25年目のただいま~」

2017-04-07 | 映画

2016年豪映画。原題「LION」ガース・デイビス監督作品。

5歳で迷子なり、25年後にGoogle Earthで故郷を探し出したという実話。

1986年、インドのスラム街で暮らすサル―(サニー・パワーる)は5歳の時、兄と仕事を探しにでかけた先で停車中の電車で眠り込んでしまい、家から遠く離れた大都市カルカッタまで来てしまう。やがて迷子として家族と生き別れたままオーストリアでスー(ニコール・キッドマン)夫妻の養子となって、オーストラリアで成長。25年後、友人のひとりから、Google Earthなら地球上のどこへでも行くことができると教えられたサルー(デブ・バテル)は、おぼろげな記憶とGoogle Earthを頼りに、本当の母や兄が暮らす故郷を探しはじめる。25年後故郷を探し出し家族に再会するシーンは感動もの。インドのスラム街のエネルギーに満ちた様子 や街やガンジス川の喧騒など楽しめた。今風ネット社会ならではの探索で嘘みたいな軌跡の再会物語でした。最後最後に題名の由来が明かされる。

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湊かなえ著「ポイズンドーター・ホーリーマザー」

2017-04-05 | ま行

同じ出来事でも、見る人や立場によってこんなに見え方が違うという人の心の裏を描いたミステリー短編6つ。女優の藤吉弓香は、母親に会いたくない為、故郷で開催される同窓会の誘いを断った。中学生の頃から、自分を思うようにコントロールしようとする母親が原因の頭痛に悩まされてきた。同じ苦しみを抱えた親友理穂からの説得もあって悩んだのだが、そんな折、「毒親」をテーマにしたトーク番組への出演依頼が届く・・・「ポイズンドーター」

見方を変えた理穂の視点で書かれた連作「ホーリーマザー」他、

姉と妹・・・「マイディアレスト」脚本家女の痴妬・・・「ベストフレンド」

。男と女・・・「罪深き女」。押し付けられた性格誰にでも・・・「優しい人」。

被害者と加害者どの短編も「え~」もう終わりという不完全燃焼気味で唖然な気分だった。20165月光文社刊

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本城雅人著「紙の城」

2017-04-01 | は行

新興のIT企業による新聞社買収を描いたサスペンスドラマ。発行部数200万部の全国紙の東洋新聞が、新興のIT企業から買収宣告を受けた。タイムリミットは2週間、社会部デスクの安芸稔彦は、同僚たちと買収阻止に向けて動く。営業権が移れば、宅配数の少ない営業所は閉鎖、ニュースはウェブファーストに移行し、海外特派員制度もなくなる。しかし日刊新聞法に守られた新聞社は世論を味方につけられない。安芸は、パソコン音痴で、飲み会の店も足で探す昔ながらの記者だ。IT企業を裏から操るのは、かつて東洋新聞の記者だった権藤。新聞はコストがかかり過ぎと言い、宅配制度、記者の数、経費の使い方、広告のアプローチ方法など、すべてを見直せと迫るが、若手記者は「新聞は公正中立だと言いますけど、実際は国家の代弁者です。国内問題では政権に真っ向から対立もしますが、外交問題になれば国策にマイナスになるようなことは書かないですし」とネットメディアとの違いを指摘、紙のメディアがなくなってネットの情報だけになったとしても、取材し真実を追う記事を書く記者は必ず必要と。10年後、新聞はどうなっているだろう。今のままなのか、違う形態になっているか、それとも消滅しているか。新聞が日刊新聞法で守られていることや、税金を優遇されていることなど、知らないことが多くて大変興味深かった。小説を通じて考えさせられるテーマだった。ライブドア事件など思い出した。

201610月講談社刊

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