読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

松本賢吾著「窮鼠」

2008-06-28 | ま行
所謂「夜逃げ屋」はTVでも映画でも取り上げられて有名だが
この物語に出てくるのは 「謝り屋」(「恐縮屋」)である。
倒産した会社の社長に代わり債権
者の矢面に立ちひたすら謝り倒す裏家業を描いた小説です。
「自分の臓器を売り、妻女や娘はソープ に売り金を工面しいろと迫る。」
関東一の回収屋(取立て屋)の毒島に復讐するため 自らも連鎖倒産のため
運送会社の社長業を逃げ出したこともある「真治」が日本一の「謝り屋」に
成る為修行をはじめ る。
平成の不況で倒産する企業が続出する昨今、TVでやたら企業不祥事で謝る
重役連の シーンを思い出しつつ本当にありそうな裏世界を覗きみた
感じで引き込まれる小説です。


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