「逸脱」「歪」に続く澤村シリーズ第3弾。捜査一課から長浦南署に異動を言い渡された澤村が1週間の特別休暇を出された休暇中に異動の長浦南署にストーカー被害を訴えていた女性が焼殺されるという不祥事が起きる。澤村は居ても立っても居られず休暇中にもかかわらず被害現場の新潟へ飛ぶ。サイコで異常な執着を見せるストーカー犯人。第2の犠牲者が爆殺されるに及んで途中捜査一課長から事件の捜査に加わることの許可を得て犯人を追詰めることに・・・。
前作も前前作も読んでいたのだが記憶にない中読み進める。サイコな犯人と澤村や情報統計官の特異キャラの橋詰真之警部との掛け合いが面白く読めた。事件を未然に防げなかった警察の失態と、それを嘲笑うかのような大胆な凶行へと展開もいい。澤村の人間関係と心理描写・葛藤が面白い。
2015年2月角川書店刊
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