神話でなかった古事記

日本の歴史を知るために、いろいろ考えてきました。古事記に残されていることから、思いついた事を書いてみようと思います。

「造化の三神」

2014-07-25 02:18:31 | 古事記
 古事記の最初に書かれている三人の神 (天之御中主神・高御産巣日神・神産巣日神) のことを「造化の三神」と一般に呼ばれています。
 一般にと書きましたが、調べて行きますと、一部の学者がそのように思っておられる様です。

 「造化」という言葉を辞書でひきますと、カシオのEX-wordには収録されています。ここには、古事記関連ばかりの説明かあります。ということは、歴史に興味のない方は、こんなことどうでも良いと思われることです。

 インターネットで検索しますと、造化の三神ではヒットしなくて、[別天神神]で記述されています。
 リンクは、この記事を書かれた方が付けられたリンクです。


別天津神(ことあまつかみ)は、『古事記』において、天地開闢の時にあらわれた五柱の神々を云う。
『古事記』上巻の冒頭では、天地開闢の際、高天原に以下の三柱の神(造化の三神という)
が、いずれも「独神(ひとりがみ)」(男女の性別が無い神[1])として成って、そのまま身を隠したという。
• 天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ) - 至高の神
• 高御産巣日神(たかみむすひのかみ) - 征服や統治の神
• 神産巣日神(かみむすひのかみ) - 生産の神
その次に、国土が形成されて海に浮かぶくらげのようになった時に以下の二柱の神が現われた。この二柱の神もまた独神として身を隠した。
• 宇摩志阿斯訶備比古遅神(うましあしかびひこぢのかみ)
• 天之常立神(あめのとこたちのかみ)

上の部分に於いて、下線の部分のことは、古事記には書いてありません。

書いてあることは、先ず、最初に高天原に、
天之御中主神、高御産巣日神、神産巣日神の三人の神がやってきました。
次に、二人の神がやってきましたと書いてあります。「海に浮かぶくらげのようになった時」にやって来たとは、書いてありません。
 
原文は、[次國稚如浮脂而。久羅下那洲多陀用幣琉之時【琉字以上十字以音】如葦牙因萌騰之物而。成神名。宇摩志阿斯訶備比古遲神【此神名以音】次天之常立神【訓常云登許訓立云多知】此二柱神亦獨神成坐而。隱身也]です。

翻訳しますと、
国はわかくて、(季節は)浮いたあぶらのように、クラゲが漂うに、葦の芽が萌えあがるように見える時です。そのような時、成れる神の名は、宇摩志阿斯訶備比古遲神 
次にやってきたのは、天之常立神(テンノトコタチ)。この二人もまた、独神でした。そして、ここを去っていきました。

神とは、書いてありますが、本当は、人間がやって来たのです。

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