シヴァ「……う~ん」
アイリン「あ、出て来たわよ、メイ」
メイ「……何だか健康的な顔してんのがムカつくわね……」
シヴァ「久し振りの娑婆は清々しいなぁ……おっ!そこにいるは我が愛しのハニー達よ!」
アイリン「……私の『とげとげメイス』で殴っとく?」
メイ「まあ、お楽しみは後に取っといて……取り敢えずはお帰りなさい、隊長」
マルタボー「うむ、顔色も良くなった様で何よりだな」
リディア「せやせや、隊長、1年もカント寺院に入院してんねやもん。こらもういよいよチーム・シヴァも解散か言うて心配したんやで?」
ジル「そうっす!万が一隊長の身に何かあれば、自分、腹を切る覚悟は出来ていたっす!」
シヴァ「……くーっ、みんな、そんなに俺の事を心配してくれてたのかっ!」
フィル「……あ、あのう……」
アイリン「ん、なあに?」
フィル「……皆さん隊長隊長って言ってますけど……この人ってただのホームレスじゃないんですか?」
リディア「げっ、あんた何言うてんの?」
マルタボー「がっははは、確かに伸ばした癖っ毛に無精髭ではそう間違われても仕方無いかも知れんな」
アイリン「マルちゃんだって人の事言えないでしょう?」
マルタボー「オイラのは美髭だぞ」
シヴァ「おうおうあんちゃん、誰がホームレスだって?」
メイ「ちょっと!隊長!子供相手に何凄んでるの!」
シヴァ「子供だっての関係無いぜ、初対面でホームレスってのは無いだろ?」
フィル「は、はわわ……あ、あの……」
アイリン「ふう……フィル君にもきちんと説明しといた方が良いわね。フィル君、この人が我がチーム・シヴァの隊長、シヴァさんよ。前にも話した事あるでしょ?」
フィル「えっ?だって、ボク達チーム・シヴァの隊長は、それはカピバラも斬り伏せる剣の達人だって言ってたじゃないですか?この人は……」
シヴァ「……アイリン、どんな説明してたんだよ」
メイ「そう、この人がそのシヴァ隊長なのよ」
フィル「」
フィル「」
フィル「」
リディア「……?フィル、どないしたん?」
フィル「わあああっ!」
リディア「うわっ!ビックリした!」
フィル「これはシヴァ隊長!知らぬ事とは言え、何て無礼な事をボクはっ!」
ジル「あーあーフィル君、そんなに高速土下座しなくても……」
シヴァ「まあ別にいいよ、さっきのは軽い冗談だし」
フィル「ホントに……スミマセン……」
リディア「ま、解ればええっちゅう事やね」
フィル「でも……何で隊長がカント寺院にいたんですか?」
マルタボー「『入院』だ」
フィル「は?入院……ですか?」
メイ「うちの隊長は無類のお酒好きでね。えーっと、何でしたっけ?γ……」
シヴァ「γ-GTPだよ」
メイ「そうそう、そのγ-GTAって数字がかなり悪くなっちゃってて、療養も兼ねて入院してたのよ」
シヴァ「GTAって……覚える気無いだろ」
ジル「隊長、宿屋の部屋でも飲んでたっすよね?」
シヴァ「いいじゃんか、嗜みだよ嗜み」
リディア「嗜み言うても倒れるまで飲んだらアカンに決まってるやん……」
マルタボー「酒は量を守ってこそ薬だからな、それが出来ぬならただの毒だ」
アイリン「ほーんと。私はお酒飲めないから解らないけど、そんなに美味しいの?」
リディア「ま、隊長がお酒飲んで暴れる様な人や無かったんが救いやね」
シヴァ「なんだなんだなんだよう、そんなにフルボッコにしなくてもいいじゃないか」
シヴァ「……ところで今更気になったんだが……この少年は誰なんだ?」
フィル「……あっ!自己紹介が遅れました!ボク、フィル・ルーと言います!昨日からチーム・シヴァの隊員として働かせて頂いてます!」
シヴァ「……はあ?隊員?」
メイ「仕方が無いでしょ?隊長は肝臓壊して入院しちゃったし、他の隊員は殆ど故郷に帰っちゃったりで隊としての形も危なかったのよ?」
シヴァ「そうなのかあ……」
アイリン「冒険に出られない間、何でも屋みたいな業務に切り替えて何とか切り盛りしてたんですよ」
シヴァ「面目無い」
ジル「で、人手が足りないから酒場の掲示板に求人広告出して、応募して来たのがフィル君っす。自分が面接したんすよ」
シヴァ「ちょっと待て、新規隊員ってのは別にいいが……おい、少年」
フィル「……は、はい」
シヴァ「何歳だ?」
フィル「はい、ボクは今年で11歳です」
シヴァ「はあああ?11歳ぃぃぃ?」
フィル「じゅっ、11歳だからって馬鹿にしないで下さい!これでも僧侶呪文の心得はありますし、将来は神官戦士を目指してるんです!」
シヴァ「神官戦士?あのザラキ連発するおてんば姫のストーカーか」
メイ「ゲームが違うわよ」
マルタボー「神官戦士と言えばウィザードリィで言えばロードだな。うちの隊にもアーサーと言うロードがいるからな、あやつに教えを請うといい」
フィル「わかりました!それにボク、ムエタイの経験があるんです。もし戦いの最中に得物を落としたとしても、徒手空拳で戦えますよ!」
シヴァ「ほうほうそうか。ならうちの隊にそっち方面の師匠がいるぞ」
フィル「……そ、そうなんですか?是非お会いしたいです!」
シヴァ「存分に手取り足取り教えて貰うといいぞ。フィルも病みつきになる事間違い無しだ」
リディア「……隊長がニヤニヤしてる時は何か企んどる時やさかいな……フィル君にパドミニはんは刺激が強過ぎやで……」
メイ「そうそう、それでね。退院早々ご苦労様なんだけど、早速探索ミッションが入ってるわよ」
シヴァ「ええ~、もうちょっと休みたいなぁ~」
メイ「唇尖らしても可愛くありません。今回の探索ミッションはディンギルです」
ジル「ディンギルっすか」
アイリン「前は探索ミッションが途中で止まっちゃったからね。この機会に片付けとくのも悪くないかも」
シヴァ「おい、ちょっと待ってくれよ。まさかフィルもミッションに参加させるのか?」
メイ「当たり前よ。100回のマニュアル熟読より1回の実践ですからね」
フィル「……うう、緊張するなあ……」
シヴァ「えっ?そしたら、いち、にい……俺入れて7人になるぜ?ウィザードリィは当然6人までしかパーティが組めないからやったあ俺は酒場でお休みだぜ!」
メイ「はいはいノリツッコミみたいな感じで喜ばないの。はい、これ」
シヴァ「何これ。PS2のコントローラーじゃん」
メイ「隊長もリハビリして頂かないと困りますからね。これで後方から私達に指示を出してもらいます」
シヴァ「何じゃそれ」
メイ「別に難しく考えなくても、ロマンシング・サガ3のコマンダーモードみたいなモノと考えてもらえばいいですよ。もちろん隊長も血が騒いだらいつでもパーティに参加して頂いて結構ですし」
シヴァ「……はあ……やっぱり素直に休ませてくれないか……」
メイ「ほら!判ったらさっさと用意する!」
シヴァ「はいっ!」
フィル「……やっぱりシヴァさんって隊長なのかなあ……?」
アイリン「あ、出て来たわよ、メイ」
メイ「……何だか健康的な顔してんのがムカつくわね……」
シヴァ「久し振りの娑婆は清々しいなぁ……おっ!そこにいるは我が愛しのハニー達よ!」
アイリン「……私の『とげとげメイス』で殴っとく?」
メイ「まあ、お楽しみは後に取っといて……取り敢えずはお帰りなさい、隊長」
マルタボー「うむ、顔色も良くなった様で何よりだな」
リディア「せやせや、隊長、1年もカント寺院に入院してんねやもん。こらもういよいよチーム・シヴァも解散か言うて心配したんやで?」
ジル「そうっす!万が一隊長の身に何かあれば、自分、腹を切る覚悟は出来ていたっす!」
シヴァ「……くーっ、みんな、そんなに俺の事を心配してくれてたのかっ!」
フィル「……あ、あのう……」
アイリン「ん、なあに?」
フィル「……皆さん隊長隊長って言ってますけど……この人ってただのホームレスじゃないんですか?」
リディア「げっ、あんた何言うてんの?」
マルタボー「がっははは、確かに伸ばした癖っ毛に無精髭ではそう間違われても仕方無いかも知れんな」
アイリン「マルちゃんだって人の事言えないでしょう?」
マルタボー「オイラのは美髭だぞ」
シヴァ「おうおうあんちゃん、誰がホームレスだって?」
メイ「ちょっと!隊長!子供相手に何凄んでるの!」
シヴァ「子供だっての関係無いぜ、初対面でホームレスってのは無いだろ?」
フィル「は、はわわ……あ、あの……」
アイリン「ふう……フィル君にもきちんと説明しといた方が良いわね。フィル君、この人が我がチーム・シヴァの隊長、シヴァさんよ。前にも話した事あるでしょ?」
フィル「えっ?だって、ボク達チーム・シヴァの隊長は、それはカピバラも斬り伏せる剣の達人だって言ってたじゃないですか?この人は……」
シヴァ「……アイリン、どんな説明してたんだよ」
メイ「そう、この人がそのシヴァ隊長なのよ」
フィル「」
フィル「」
フィル「」
リディア「……?フィル、どないしたん?」
フィル「わあああっ!」
リディア「うわっ!ビックリした!」
フィル「これはシヴァ隊長!知らぬ事とは言え、何て無礼な事をボクはっ!」
ジル「あーあーフィル君、そんなに高速土下座しなくても……」
シヴァ「まあ別にいいよ、さっきのは軽い冗談だし」
フィル「ホントに……スミマセン……」
リディア「ま、解ればええっちゅう事やね」
フィル「でも……何で隊長がカント寺院にいたんですか?」
マルタボー「『入院』だ」
フィル「は?入院……ですか?」
メイ「うちの隊長は無類のお酒好きでね。えーっと、何でしたっけ?γ……」
シヴァ「γ-GTPだよ」
メイ「そうそう、そのγ-GTAって数字がかなり悪くなっちゃってて、療養も兼ねて入院してたのよ」
シヴァ「GTAって……覚える気無いだろ」
ジル「隊長、宿屋の部屋でも飲んでたっすよね?」
シヴァ「いいじゃんか、嗜みだよ嗜み」
リディア「嗜み言うても倒れるまで飲んだらアカンに決まってるやん……」
マルタボー「酒は量を守ってこそ薬だからな、それが出来ぬならただの毒だ」
アイリン「ほーんと。私はお酒飲めないから解らないけど、そんなに美味しいの?」
リディア「ま、隊長がお酒飲んで暴れる様な人や無かったんが救いやね」
シヴァ「なんだなんだなんだよう、そんなにフルボッコにしなくてもいいじゃないか」
シヴァ「……ところで今更気になったんだが……この少年は誰なんだ?」
フィル「……あっ!自己紹介が遅れました!ボク、フィル・ルーと言います!昨日からチーム・シヴァの隊員として働かせて頂いてます!」
シヴァ「……はあ?隊員?」
メイ「仕方が無いでしょ?隊長は肝臓壊して入院しちゃったし、他の隊員は殆ど故郷に帰っちゃったりで隊としての形も危なかったのよ?」
シヴァ「そうなのかあ……」
アイリン「冒険に出られない間、何でも屋みたいな業務に切り替えて何とか切り盛りしてたんですよ」
シヴァ「面目無い」
ジル「で、人手が足りないから酒場の掲示板に求人広告出して、応募して来たのがフィル君っす。自分が面接したんすよ」
シヴァ「ちょっと待て、新規隊員ってのは別にいいが……おい、少年」
フィル「……は、はい」
シヴァ「何歳だ?」
フィル「はい、ボクは今年で11歳です」
シヴァ「はあああ?11歳ぃぃぃ?」
フィル「じゅっ、11歳だからって馬鹿にしないで下さい!これでも僧侶呪文の心得はありますし、将来は神官戦士を目指してるんです!」
シヴァ「神官戦士?あのザラキ連発するおてんば姫のストーカーか」
メイ「ゲームが違うわよ」
マルタボー「神官戦士と言えばウィザードリィで言えばロードだな。うちの隊にもアーサーと言うロードがいるからな、あやつに教えを請うといい」
フィル「わかりました!それにボク、ムエタイの経験があるんです。もし戦いの最中に得物を落としたとしても、徒手空拳で戦えますよ!」
シヴァ「ほうほうそうか。ならうちの隊にそっち方面の師匠がいるぞ」
フィル「……そ、そうなんですか?是非お会いしたいです!」
シヴァ「存分に手取り足取り教えて貰うといいぞ。フィルも病みつきになる事間違い無しだ」
リディア「……隊長がニヤニヤしてる時は何か企んどる時やさかいな……フィル君にパドミニはんは刺激が強過ぎやで……」
メイ「そうそう、それでね。退院早々ご苦労様なんだけど、早速探索ミッションが入ってるわよ」
シヴァ「ええ~、もうちょっと休みたいなぁ~」
メイ「唇尖らしても可愛くありません。今回の探索ミッションはディンギルです」
ジル「ディンギルっすか」
アイリン「前は探索ミッションが途中で止まっちゃったからね。この機会に片付けとくのも悪くないかも」
シヴァ「おい、ちょっと待ってくれよ。まさかフィルもミッションに参加させるのか?」
メイ「当たり前よ。100回のマニュアル熟読より1回の実践ですからね」
フィル「……うう、緊張するなあ……」
シヴァ「えっ?そしたら、いち、にい……俺入れて7人になるぜ?ウィザードリィは当然6人までしかパーティが組めないからやったあ俺は酒場でお休みだぜ!」
メイ「はいはいノリツッコミみたいな感じで喜ばないの。はい、これ」
シヴァ「何これ。PS2のコントローラーじゃん」
メイ「隊長もリハビリして頂かないと困りますからね。これで後方から私達に指示を出してもらいます」
シヴァ「何じゃそれ」
メイ「別に難しく考えなくても、ロマンシング・サガ3のコマンダーモードみたいなモノと考えてもらえばいいですよ。もちろん隊長も血が騒いだらいつでもパーティに参加して頂いて結構ですし」
シヴァ「……はあ……やっぱり素直に休ませてくれないか……」
メイ「ほら!判ったらさっさと用意する!」
シヴァ「はいっ!」
フィル「……やっぱりシヴァさんって隊長なのかなあ……?」
でも11歳の冒険者ってのもかなり珍しいですよね。Dimguilは15歳、エンパイアは16歳までですから…かなりレアですね。PSリルサガの攻略本には2歳なんて例が出てましたけど(笑)とりあえず小学生がバッタバッタとモンスターを退治する姿というのも味があるかな、って思ってます。
では、フィルのこと、よろしくお願いします。
「タイイン、オメデト( ・∀・)つ『ビール1ダース』」
シヴァ・フィル以外
「渡すもの考えろっ!(どかっ!めりっ!ぼかっ!)」
シヴァ
「コレハ、ゴテイネイニ(*´д`*)つ『ビール1ダース』」
フィル・めい以外
「受け取るなっ!(どかっ!めりっ!ぼかっ!)」
フィル
「あ…あわわ…(^_^;)」
めい
「それはそうとフィル君!」
フィル
「ひっ!?」
めい
「パドミニに『手取り足取り教えてもらう』時には必ず私も誘うように( ̄¬ ̄)ウヒヒヒ」
フィル
「えっと…、この(オブラートに)個性的な方は一体…?」
メイ
「『いない者』として扱ってOKよ♪」
シヴァ
「手取り足取り稽古には俺も行…(ぼかっ!)」
マルタボー
「テキトーに受け答えすればいいぞ!」
ジル
「ノーコメントで(^_^;)」
アイリン
「この人の言う事を信じたり、マネしたりしちゃダメよ(^_^)」
リディア
「そばにおったらアホがうつるで!」
めい
「きっ、キミタチ!?(°Д°)」
いろいろあったようですけど、まずは「復帰おめでとうございます」と言わせてください。
ディンギルということですので、メンツにあきがあれば「ウグイ」も以前のように使っていただいてかまいませんので・・・
また楽しみが一つ増えたなぁー、と。
今回のミッションはディンギルとのこと、腕が鳴りますね!
的確に指示を出す必要のある隊長はきっと責任重大、酔っぱらうヒマはないかもですヨ?(笑)
年齢の上限下限については余り気にした事が無いんでアレなんですが、多分アイテムでフィル君の年齢も再現出来るでしょう。
フィル君の活躍をお楽しみに!
さすが、メイの鬼軍曹っぷりは今回も健在です(笑)
さて、後は懐に隠した酒瓶が見つからないようにしないと……。
そちらのブログにもご報告に伺おうと思ってましたが、タイミングを逃してしまって申し訳ありません。
ウグイさんにも、いずれ登場して頂きます。お楽しみに!
ありがとうございます。
シヴァ「おっ、これはなかなかの強敵だな……どうすべきか……うーん」
メイ「はい、マルタボーさんはそっち!ジルはあっちを狙って!アイリンはフィル君が怪我したからディオスを!リディアは上手く隠れてね!」
シヴァ「……うん、これは心強い」
↑こんな感じなんで心配は無用です(笑)