「日々これせっせとお薬作り」 -製薬会社新米研究員SIUの日常-

新薬の研究に営む毎日・・・のはず。製薬会社研究職の日常をつたない文章でつづります。

実験お役立ちマシーン

2005年02月28日 | 製薬会社な実験生活
久しぶりに実験について…
って、合併問題でこのブログを
読み始めた人は何で実験のことなんかって
思うのだろうな(笑)

本日、他の部門で余っていた実験用の機械を
自分の実験室にもらってきました。
自動でplateを指定回数だけ洗ってくれるという
ニクイやつです(笑)
これで毎回、毎回 plateを洗うためだけに
試薬やら、反応中のplateをもって階段を登らなくてすみます。
ありがたや。

このマシンを使うまでは、ただ単に楽するための
機械かと思ったら。実はそれだけではないのです。
手動でwashするよりマシンのほうが、安定したwashが
(検討したことはないけど、感覚的に)できます。
つまり安定したデータの取得が可能となる!
言い換えればデータの信頼性ですね。
安定したデータは重要だなと感じる、今日この頃。

ましてやルーチンで化合物評価をするのであれば、その時々で
値がずれるようなことがあれば、当たりの化合物*を見過ごしてしまう
かもしれませんからね。

さてこのマシーンですが
脆くなっていたtubeやら、ふたが開かなくなっていた試薬ビン等
一つ一つ取り替えたりしながら、使えるようにしたのでなんとなく
愛着がわいてきました(笑)
こういう遊休資産が会社内には点在してるように思います。
いろんな人とお話をして、そういうことをきちんとつかんでおけば
いろいろな実験をするときに困らないんだろうなぁ。


補足
当たりの化合物*
薬になる可能性を持った化合物
1次,2次,3次スクリーニング…と
進んで行くのでだんだん数が絞られる。
誤ったデータを出してしまって
早い段階で候補からはずしてしまうと
そのあと日の目を見る可能性は少ない。



アステラスHP

2005年02月27日 | 製薬会社な休日
昨日書きすぎたので本日はさらっと

4月から本格始動のアステラスですが
もうHPがあるって知ってましたか?
昨日いろいろ調べてたら発見したので
皆様にご報告。

アステラス製薬ホームページ↓
http://www.astellas.com/jp/index.html

アステラス製薬のTV CM等が見られます。

第一三共を分析

2005年02月26日 | 製薬業界トレンド
こんにちはSIUです。

さて合併が正式発表になったということで
昨日、第一+三共=第一三共について
書くといいましたが…
何を書こう(笑)

とりあえず
第一三共の今後のタイムスケジュールから

2005年3月 統合準備委員会発足
2005年5月 確定契約書
2005年6月 定時株主総会
2005年9月 両社上場廃止
2005年10月 統合新会社発足

となっております。


次に新会社の概要を

新会社データ
本社所在地予定地:現在の三共本社

合併後の研究開発費 :国内No1
(約1500億円だそうです)

合併後の売り上げ順位:国内No2
(No1は武田薬品)

合併後の国内MR数:No2
(No1はファイザー)

[すべて2004年度の数値を用いて計算
研究費・売上・MR数を単純合算]<注1>

データの出典から確認したい方は
三共HPの
「説明会資料:第一製薬・三共 経営統合に関する説明会」
を読んでください。


両社の発表していることをまとめると
合併の理由は

「合併によりシナジー効果*が生まれ
売り上げが伸びる・いい薬が出来る」


という事のようです。
では具体的な合併の効果について
考えてみたいと思います。
(別にSIUは合併問題のプロではないので
話半分で読んでくださいね)

以前、SIUはアステラスの合併効果を
大きく3点述べてみました。
(読んでない方は「巨人・アステラスの強さ」その補足へどうぞ)

1.販売力の強化
2.パイプラインの強化(研究・開発費増も含む)
3.間接部門費の削減

基本的にアステラスと同様の
合併効果が期待されますが
第一三共とアステラスにおいて
大きく異なる点は
1.の販売力の強化(特に世界的な市場)
についてです。
(2.の研究についても、思うところは
ありますがうまく書けないので
機会があったら書き込みます、すみません)

アステラス製薬の評価が高い点は
米に販売網を持つ会社と
欧に販売網を持つ会社が合併したことにより
画期的新薬が生み出されたとき
日米欧において(100%でないにしろ)
自社で販売できる、つまり利幅が
大きいということです。

それに比べ第一三共は合併を行っても
米・欧販売網がまだ弱いのではないか
というのがSIUの感想です。<注2>
このことから、第一三共が今後注力していく
ところは海外販売網の構築ではないかと
思っています。幸いキャッシュフローは
潤沢ですしね。

古いデータですが具体的な根拠の一例

国内企業 海外売上ランキング
 2002年度(単位:百万円)
1 武田薬品 409,836
2 エーザイ 233,458
3 山之内製薬 194,815
4 藤沢薬品 178,407
5 三共 158,417
6 第一製薬 70,115

単純に足し合わせてみると、アステラスと
第一三共の海外販売力の差が見えてくると
思うのですがいかがでしょう?

なにかご意見・誤りの指摘等がございましたら
コメントかメールにてお願いいたします。

(販売網の重要性は日本市場における
外資について、以前SIUが解説した
「日本における外資系製薬企業」
が参考になるかもしれません。
外資にとっての日本と内資にとっての
海外市場を入れ替えてお読みください)

補足*
シナジー効果
「お互いがいい影響をもたらす」って
言うのを、かっこ良く横文字を使って
表してるとSIUは理解(笑)

<注1>
新会社(第一三共)のデータは
現在の数値を足し合わせているだけの
結果なので、実際の合併後の順位とは
異なってくることを念頭においてください。

変化が予想される具体例としては
MRさんの数などがあげられます。
たとえば山之内・藤沢両社においては
合併のために早期退職を募集したところ
当初の予想以上に退職者が出ているそうですから
MR数も減少していると思われます。

<注2>
海外販売網について、わかりやすく
米・欧のおけるMRさんの数で
比較しようと思い調べたんですが
うまく見つけることができませんでした。
どこかに公開されているものを
ご存知でしたら、Mailででも
SIUにご一報くださると、何もでませんが
ものすごくうれしいです(笑)
(メルアドはプロフィールのところにあります)

ちなみに一例として…
武田は北米において、直系の子会社TPNAで
MR数は1250人(日経新聞より)加えて
50%出資している会社TAPもあります。
(TAPのMR数はSIUはわかりません)
それに比べて第一三共は合併後の
北米のMR数は850人程度(合併資料より)
のようです。

三共+第一製薬=?

2005年02月25日 | 製薬業界トレンド
会社での雑談

SIU「三共と第一合併したらなんて名前なのかねー?」
同僚「んー、何だろ」
SIU「三共+第一製薬だから、3+1で…
  第四共製薬?
同僚「安易な(笑)」
SIU「もっと短くして四共ってのはどうかな?」
同僚「なんか四共って、四強に聞こえるね」
SIU「製薬の四強って言えば…、
   武田・アステラス・四共(笑)、あとは?」
同僚「もう一つくらい出来るってことだね」
SIU「予言か…」
同僚「意味わからないから!(笑)」
SIU「でも良くない?四共?」
同僚「合併会社の名前を勝手に聞けるのはやめなさい!
   SIUは藤沢+山之内のときも勝手に
   フジヤマ製薬で決まりだっ、とか言うし…」
SIU「いや藤沢の「藤」も山之内の「山」も残るし
   富士山は日本の象徴的な山だし世界にアピールできるでしょ」
同僚「いや、是非はともかく勝手な会社名を決めるのを
   やめなさい」
SIU「…はい」

たぶん、どこの会社でも繰り広げられていた
トークですね。
(え、そんなことない?笑)

それにしても正式に決定したみたいですね、合併。
この話題ばっかりもどうかと思いますが
明日も少しコメントしたいと思います。

ポイズンピル -会社に効くオクスリ-

2005年02月24日 | 製薬業界トレンド
最近話題の某インターネット会社と某TV局の
買収合戦ですが、製薬業界も明日は
わが身かもしれませんね。

これから株式交換で会社が買えるようになって
製薬会社がどんどん買収されるって言う話ですし…

今のところ内資製薬に対して、敵対的TOBを
行ったという事例は
ベーリンガー→エスエス製薬だけでは…
(違ったら誰か教えてください)

今回のメディア闘争でいろいろな報道が
されていますが、同じようなことが
商法改正後、もしくはその前に製薬業界でも
起こるのでしょうか?

会社用の薬「ポイズンピル」という
言葉を製薬業界で聞く日も
近いかもしれません。

ニュースソースは忘れましたが
VIOXX(COX-2 inhibitor)の発売停止で
急激に株価がさがったメルクは
買収を恐れて
「ゴールデンパラシュート」*を
導入したと聞いた気がしますから
日本でも、もうすぐ出てくるかもしれませんね。

↓「パラシュートで脱出」のイメージ↓


「ポイズンピル」「ゴールデンパラシュート」の
解説は下を見てくださいませ。


補足*
ポイズンピル
買収される側が望まない企業買収に対し行う
防衛策の通称。
買収企業に買収を断念させるために
買収にかかるコストを上げるなどの
防御手段の総称。
…だと思う(涙)

ゴールデンパラシュート
買収される側のの経営陣が買収され
解任されるようなときに通常以上の
(かなり巨額の)退職金をもらえるような
契約を定めておくことを指す。
買収により、いきなり放り出されるのではなく
「金のパラシュート」を付けての脱出を可能にする。
これにより買収・および経営陣交代を
するためには巨額の投資を必要となるため
相手企業に二の足を踏ませ
企業防衛を可能にする仕組み
ポイズンピルの一つ。
…であってますか?(笑)
(だってSIU専門じゃないから涙)

三共・第一製薬その4:第一の話

2005年02月23日 | 製薬業界トレンド
今日は第一製薬のことを書こうかと思い
第一製薬のHPにいってみると、下記の
発表が載ってました。転載します。

http://ir.daiichipharm.co.jp/TopU,itemId,120692,event,ViewWhatsNew,locale,ja_JP.html
------------------------------------------------------------------
2005年2月19日
第一製薬株式会社
・本日の報道について
このたび、一部報道機関において、当社と三共株式会社との統合に関する
報道がありました。弊社といたしましても、将来の経営戦略を検討するに
あたって、他社との事業提携の可能性も一つの選択肢として検討している
ことは事実ですが、その実施の有無を含め、現時点で決定された事実は
ございません。
以 上
-------------------------------------------------------------------

2月19日の20:00にSIUが第一のHPを見に行ったときには
このニュースは無かったと思うので、記者発表の
内容をHPに掲載したんですね、たぶん。

まー、合併すると思いますが…
(19日のブログ参照)



さて、第一製薬の説明
あくまでSIUの独断と偏見に満ちた
イメージです。

<第一製薬>
抗菌薬に強いといわれる。
クラビット(抗菌薬)が稼ぎ頭。
そういう意味で循環系が強い三共とは
「相性がいい」とちまたでは言われている。

本社は東京・日本橋、研究所も実は東京。
東京に研究所を持つ会社といえば三共が
有名ですけど、第一の研究所も東京ですからね。
三共は品川区で、第一は江戸川区だけど
差別しちゃいかんです(笑)
これから一緒になるわけですし…
たぶん(笑)
三郷方面から高速を下っていき
中央環状線に入って新小岩駅を越えてから
左手に研究所が見えます。
車でディズニーランドにでも行くとき
通るのであれば、確認できますよ。

SIUの印象だと、第一製薬って結構
アグレッシブイメージですね。
第一サントリーファーマを持っていたり
アンジェスMGの遺伝子治療(血管新生療法)
のバックアップをするなどしているので。
アンジェスのベクターを使った方法は否定的な意見も
あったんですけど、気づけばPhaseIIIに入ってますね。
(2005.2.23)

補足
アンジェスMG
大阪大・森下竜一氏が立ち上げた
ベンチャー企業。
大学教員が立ち上げたベンチャーとしては
ダントツで注目度が高く、メディアへの露出も
多いと思われる。
現在、第一製薬と共同でHGF遺伝子を用い
閉塞性動脈硬化症に対するPhase進行中
(適応疾患が間違っていたら、誰か教えて)
いわゆる遺伝子治療ってやつですね。
(2005.2.23)

三共・第一製薬その3:偏った会社情報

2005年02月22日 | 製薬業界トレンド
今日は話題の「三共」をSIUの独断と偏見で
解説してみようと思います(笑)

ちなみに山之内、藤沢、中外、万有、GSK
メルクはどこかで解説したはずなので
それは過去ログを探していただくか、SIUに余力があれば
あとで見つけて採録しておきます。
さてさて…

<三共>
武田に次ぐ国内ナンバー2企業。
しかしアステラス誕生でナンバー3
…かと思ったら自分も合併でまたナンバー2!
あわただしい。モノポリーとか大貧民みたい(笑)

稼ぎ頭はご存知メバロチン(Statin)だが
特許切れのため、今後稼ぎが減っていくことは確実。
一時期、特許切れで急速に業績が落ちるとの噂を
聞いたことがあったんですが
やっぱり今の日本だとすぐには
ジェネリックには取って代わられないようです。
まだまだ売れてます。
リバロ(メバロチンの後釜)もでたしね。

潤沢なキャッシュフローを用い
循環分野ではオルメッテック(ARB)
カルブロック(Ca Blocker)を投入し
パイプラインの拡充が計られている。
やはり巨人健在。
だってロキソニン(NSAID)だけでも
ものすごい売れ行きですもの。
他にもクレメジン、エースコール、アレジオンも
三共が売ってますから。
ここの会社のボールペンもらうと
製品ライナップが箱に山ほど書いてあります。


研究所を東京のど真ん中(品川)に
有する数少ない会社。
研究所の都会度は製薬業界でNo1でしょう
(立地条件という意味です)
でもじつは、安全性研究所が
静岡だったりと、品川以外で
勤務している研究者もいますので
学生さんは安易に東京に来たいからと
三共を選んじゃいかんですよ。

でも合併先の第一製薬の研究所も
東京なんですよね。
良かった、良かった(意味不明)
(2005.2.22)

三共・第一製薬合併2:市場の反応は?

2005年02月21日 | 製薬業界トレンド
みなさん、こんばんはSIUです。

↑こんな当たり前のセリフ一回も
書いたことがなかったことに気づいて
急遽使ってみました(笑)

さて、土曜に急遽明らかになった
大型合併ですが
学生さんはお友達に
三共・第一製薬から内定を
もらっている方は
いませんか?

SIUには内定もらっている
後輩がいますが
彼は大物なので動じて
いませんでした(笑)

製薬会社にお勤めの方は
会社の方々のリアクションは
どうでしたか?
会社によって変わってくるんでしょうね。
部門によっても変わると思いますし。

え、SIUの会社ですか?
え、ほら。SIUの会社は
ほら…、その…
オクスリ・ツクル製薬ですから(意味不明)

さて、今日は最近良く話が出てくる
「マーケットの反応」っていうもの
を見てみましょう

日経のネットニュースから…
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20050221AT1D2106W21022005.html
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三共と第一製薬、株価が大幅上昇・昨年来高値更新
 21日の東京株式市場で、三共株と第一製薬株が
そろって大幅に上昇した。10月に持ち株会社を設立し
経営統合する見通しとなったことを受け、
市場では合理化効果などによる収益改善期待が台頭。
個人など幅広い投資家の買いが集まった。
三共の終値は前週末終値比115円高の2460円、
第一製薬は115円高の2565円。ともに昨年来高値を更新した。
市場では「売上高や研究開発費などの拡大が見込める」と
統合効果に期待が高まった。ただ、「第一製薬は
新薬候補品目が少なく、現段階でどの程度の収益力強化が
図れるかは不透明」(SMBCフレンド証券の諏訪勇一アナリスト)
との声もあり、午後の取引ではそれぞれ伸び悩んだ。 (20:21)
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すごいですね一日で株価が4.4~4.7%動くって。
といっても学生さんには、何がすごいのか
どうして株価があがることが
期待が高まっていることに繋がるのか
わかりにくいかもしれません。

具体例でいきましょう。
一回覚えれば、この後たくさんある
合併に対応できますから(笑)

今回の「三共の株価」の動きを追ってみましょう

2月21日(本日)の市場が閉まったあとの
YAHOO FAINANCEをみると
(http://quote.yahoo.co.jp/q?s=4501.t&d=c&k=c4&z=m&t=1d)
 ↑すみません、2/21以降に見たら本日の株価に
  変わっちゃってると思いますが。

2/18(金曜:証券市場では土日に売買なしです)
の終値(その日の最後の株価)が2,345円ですが
2/21(月曜)の最高値が2,540円でしたから。
(実は始まりの値段が一番高かったらしいです)
千株持っているとして
金曜の夜に売った人と月曜の朝売った人では
かなりの差が出ますね。

2/18 (15:00) 2,540円×千株=254万円で
2/21 ( 9:00) 2,345円×千株=234万5千円となり
差額19万5千円となります。

つまり、この瞬間だけを比べるとしたら
他の資産・研究開発力は変わらないので
合併することだけで、千株持っている人に
とって企業価値が19万5千円高くなった

いうことです。
(あくまで単純化してますよ)
わかりにくいかなぁ

このあときっちり三共と第一の株価が
あがり続けるのか、それとも変わるのか
ライブドア・ニッポン放送より
気になる今日この頃です(笑)


補足
単元株*
最小の売買単位。
三共も第一製薬も単元株は百株です。
千株が単元な会社も多いんですけど
個人投資家向けなのか、単元株の単位が
少なくなって来てますよね。
単元株が百株だとしたら百株ずつじゃないと
売り買いできません。1株が2500円だとしたら
(手数料とか抜きで)
最低限25万円無いと株は買えないんですね。
…って、株のブログじゃないぞ、これ(笑)

満員御礼

2005年02月20日 | 製薬会社な休日
やはりというか、なんというか
昨日はお客さんが位いつももと比べて
1.5倍くらい、いらっしゃいました。

やっぱり、合併ネタがあったら
「日々これせっせと…」を覗いとくかな
みたいな感覚なんでしょうか。

けっこう、玄人向けのネタも多いんですけど
みなさんツウ好みですね(笑)
いろいろメールをくれる方もいらっしゃいますし
いいお客さんが多いなあと思います。

誰もが読んで面白いものは
書けないかもしれないけれど
ツウ好みなブログを続けて行きたいと
思います。

これからもご贔屓に!

三共・第一製薬合併!

2005年02月19日 | 製薬業界トレンド
決まりましたね、大型合併
三共と第一製薬。

↓ご存じない方は、こちらの日経新聞の記事へ↓
三共と第一製薬、10月に統合へ・持ち株会社設立


大型再編がささやかれてましたが
こういう風になりましたか。
ちなみに2004年の年末にしたSIUの予想↓
製薬業界の再編[国内](2005年の製薬業界を予想!その3)

いかがですか?
少しだけ褒めてもらってもいいですか…(笑)

さて元の日経記事の話に戻りまして
この記事のニュースソースは
どこなんでしょうか?

今日現在においてもっとも速報性が高いと思われる
両社のHPのニュースリリースに当たってみました。
どちらも合併の記事は載っていません(2004/2/19 8:30時点で)
三共:ニュースリリース
第一製薬:ニュースリリース

もう少し調べてみると、
両社は「まだ決まっていない」と主張している模様が伺えます↓
国内外の事業提携、何も決定していない=第一製薬との統合報道で―三共

他社との事業提携も選択肢=三共との統合報道で―第一製薬

やってくれます、日経新聞。
山之内・藤沢のときもすっぱ抜きましたが
今回も日経のすっぱ抜きのようですね。

夕刊ではデータベースの統合や
工場の分社化についても実施時期を含めて
書き込んであることから
両社の否定とは裏腹に
もうほぼ決定的なのでしょう。
アステラスも最初は未定だって言ってましたしね。

まあ大正・田辺の例もあるので
予断は許さないとは思いますが。

SIUも早速、本日
三共と第一の友人にTelしてみました。
どちらも新聞報道で合併話を知ったそうです。
やっぱりな…
山之内・藤沢でもそうだったらしいし

社員が知るのは一般の人と一緒
合併する会社でも、かなり上の方しか知らないらしいです。
(一説には、研究所長クラスでも知らないという話が…)

ちなみに昔、合併騒動が持ち上がったある会社では
お昼休みに「合併決まりました」と
放送が入って社員一同驚いたそうです。
結局ダメになって、また驚いたらしいですが(笑)

その放送の数日前にはなぜかマイクのテストが
頻繁に行われていたらしく
それ以来、SIUの友人はマイクテストがあると
「うわ、また合併?」
と、かんぐってしまう癖がついてしまったそうです(笑)

SIUの三共・第一の友人は
「まー、うちらやること変わらないし」
というようなリアクションでした。
(まだ若手だからクビやポストとは関係ないですし)
どちらにとっても、不利になる合併じゃないですものね。
また何か情報があれば書いていきたいと思います。