四輪クドウの独り言

見えたまま、聴こえたまま、感じたまま…

北本市長が違法性理由に提案した「副市長置かぬ条例」議会撤回を承認。さて違法性は…?

2016-06-23 20:16:37 | 日記

●議会報告です。6月議会の最終日。21日市長が提案した「北本市に副市長を置かない条例」は。本日の本会議で市長が「撤回」を申出をし、議会はそれを承認しました。最終日の今日は、8時10分から代表者会議、8時20分から議会運営員会が開催され、市長から申し入れのあった副市長を置かない条例(案)の「撤回」を議題とし、本日最終日の日程に追加することを決めました。その後市長が出席し、全員協議会が開催され「撤回の理由と議案提出後の撤回について、議会を混乱させたと陳謝」しました。私は、撤回こそ最善の決断という思いと、もともと提出すべきでなかったと今でも思っています。市長があれほどこだわった「法令違反の疑い」は明快に晴れたわけでもないまま、ある意味「ウヤムニャ」…。もともと「言葉あそび」の類のようなものか…。

●さて、昨日の私のブログを読み、何人かは「議会は何をやっている。こんなどうでもいい議論をして無駄な時間を使うな」とか「議会は市長にいじわるをしているだけではないか」といった、議会を批判する意見をいただきました。このように、これまでもそうですが、議会と市長の関係でいうと、圧倒的に議会が悪者になるようです。この市民感情は生の声として否定できませんが、多くは我が国の地方制度(市長と議会の関係)が適切に理解されていないことは、我々議員の努力が足りないことを反省します。

●さて今回は、市長が議会運営を混乱させた原因を作ったもので、議会側は16日以降降ってわいたように、副市長の人事議案提出意向と取りやめ、その後副市長を置かない条例の提出と撤回と、この1週間振り回されました。議会はどちらかというと審議機関ですから、「受け身」の立場です。最近は議会基本条例を制定し、議会の独自性を強めていますが、執行権がありませんので市長の影響を受けることが多々あります。議案の提出も、全議案の95%は市長提案です。したがって、提出前に市長ら執行部が「熟議」し完成度の高いものであるのが普通です。

●しかしながら、現王園市長には、わりと「熟議不足(一般的に"未熟“という」と思われる議案が見受けられる印象を持っています。前任者もその傾向がありましたが、質的には「今」の方が問題ありという印象です。先ほどのように、「議会は無駄な議論するな」というお叱りは甘んじて受けますが、議会は市長から議案を出されれば、結果無駄であっても議論しなければなりません。今回の議案は、あまりに筋が悪いので、私は提出するな、議長にはこの議案を受けるなと言っていました。昨日もブログで述べましたが、大嶋議員の指摘した「違法性」も、女性副市長の登用という「公約違反」も、市長の政治責任の問題です。それを議会に転嫁することに「良」とは言えません。また、副市長を置かない条例を制定しても、いい人が見つかったら今度は廃止を議会に求めるという、議会を、議案を、条例の提出を、政治決断を軽く考えているのは、今後の市政運営に懸念を持たざるを得なくなります。

●この間、人事議案の提出、取り消し、条例の提出、撤回と一連の流れに、部長以上で構成された執行部の最高機関である「庁議」を経ています。この間どんな議論し庁議されたのか。市長を支えるのはこの部長以上で構成させる庁議でしょう。また、市の部課長をはじめとした組織でしょう。それを市民が議会に求めたとした、日本国憲法で定めた「地方制度」の根幹が崩れます。総合振興計画の審議と否決もそうですが、議会を悪者に、議員を悪者にしても、何も解決にもならないことは、今回の混乱で表明したと思います。結局、これだけ大騒ぎした「違法性」についても、撤回の理由の説明で明快に述べてはいませんから、まあウヤムニャ…。9月議会は明るい話題が満載になることを祈って…

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