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移転しました(2014/1/1)

日本海軍 400時間の証言 ①開戦 海軍あって国家なし

2009-08-09 | ヒストリ:近代MTS
海軍反省会ってそんな記録を取っていたんですねえ。
というか、これちょっと前にPHPから出たばかりの戸高一成さんの本だと思われ候。
こういう内容だったのですか。欲しいけどちょっと高い…

平時の業務と戦争の作戦計画に刻々追われて、長期的な作戦を考えるスタッフがいなかったという証言がありましたが、本当に驚きます。
日露戦争と同じ規模のスタッフで、日露戦争の倍以上の地域と作戦と情報をカバーする事になる。
軍令部っちゅうのはやっぱりものすごいエリートが集まる所なのですが、やっぱり圧倒的に人が足りないんですよ。(確か7・8人だった)
前線から、内地から入る電報や資料、在外公使館、軍令部内からの電報連絡、海軍省からやってくる書類に、関係する人間が自分で目を通す。
目を通していると電話が掛かってくる。
会議にも行かなきゃいけない、報告を受ける、出張もある。
担当者が1人しかいないので関係ある所には全て顔を出さないといけないし、自分で処理しないといけない。
で、席に帰って来たころには何やってたか忘れてる。
それでも書類が整理できていればそれなりですが、そんな時間もないので書類積んだまま。
あ、その書類来たなと云う事は覚えていても書類が山のように積んであるので、どこにあるのか分からない。

いやーもう普通に考えて待ってるのは過労死ですな。

こんな状況で作戦なんて考えられますかっちゅう。

色々思う所がある番組でしたが、

国策となると軍事費が出るので日米対立を煽り、その後に日米交渉の妥結を期待。
国家の将来よりも局部を、国家とかそういう事は上の人が決めてくれる。
(でもその上の人はこうしたスタッフを頼ってるんだよという)

大体知っていてもそんなつまらんことで戦争に突入する一翼を担ったかと思うと番組を見ていて本当に泣けてきました…


救いようがない。


しかし「同じ事を起こさないように」と言いながら
「海軍の恥部は残さない。一般には門外不出」
そう言ってしまう辺り…ねえ…
確かに当事者が生きている間は難しい問題だと思います…


秘密主義では駄目だ。
必要な事は広く確実に早く伝え、一般に応用できるようにしなければ。
日本海軍は秘密を作り過ぎる。
秘密だ秘密だと言って、必要な知識を伝えようとしない。
だから誰も論じないし、試そうとしない。
折角のいい考えも一個人にとどまってしまい、広く益する事が出来ない。

こう言った秋山真之の言葉が浮かびました…




 
因みに明日から放送は10時のようです。

●8月10日(月) 午後10時00分~10時59分
 第2回 特攻 やましき沈黙
●8月11日(火) 午後10時00分~10時59分
 第3回 戦犯裁判 第2の戦争


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