深田晃司、早くも4作目にして一応の集大成映画とみる。今回は「西川美和+黒沢清」×1/2そして多少のパゾリーニ風(テオレマ)。だから、ホラーとしてみるもよし、心理映画としてみるもよし、罪と罰(神)を心底掘り下げた映画としてみるもよし。
あなたが映画ファンであれば、その蓄積からこの作品のどんなシーンからでも映画談議ができるほど。夫婦論。家族論。風のように現れた神ともまがう男の存在。
そうなんだ。映像が面白く、感心するところ多し。スクリーンのフィルムの奥からうめき声が聞こえるほどだった。
4人が川のほとりで寝そべるシーンの前と後の対称形。ラストの暗黒の映像のストップモーション。もうすこぶる見事であり、震えた。
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