性犯罪報道と『オタク叩き』検証

大谷昭宏part17スレの138、siebzehn138による、海外情報等の補足。『オタク叩き』は性犯罪抑止にあらず。

6月24日読売新聞『編集手帳』

2005-06-25 07:56:39 | 大谷昭宏
現行スレにあるように、若年層事件の発生の度に起こる、ゲーム叩き『報道』、神奈川県の『ゲーム規制条例』の発効含めて、目くらましのための言論統制を、当局やマスコミが行っていることに、もはや『オタク叩き』の範疇を超えているとの指摘が出ています。

私も同意です。

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古鳥羽氏の『フィギュア萌え族(仮)犯行説問題まとめサイトの下書き用ブログ』6月24日分、『今日のスーパーモーニング。相次ぐ15歳の犯行について』で大谷氏が番組中で紹介した読売新聞『編集手帳』を全文引用します。(『編集手帳』はWEB上での無料公開は一週間分のみ)
6月24日付・編集手帳
 家というものがもつ求心力が衰える時、そこから逃れようとする家出の遠心力も失われるらしい。脚本家の小山内美江子さんが随筆集「家出」(作品社)に書いている◆「とび出すにも、はじめから捨てるべき家屋敷がなければサマにもならず、帰宅しなくても無断外泊だろうぐらいにしか思わない家族の絆(きずな)の稀薄(きはく)さは、どれほど“家出”という言葉の魅力をとぼしいものにしているか分からない」と◆ひとつの事件で世相は語れない。事件の解明もこれからである。それは承知しつつも、家の求心力と家出の遠心力、ふたつの力が衰微した現代社会の写し絵を見ているような苦い思いが胸を去らない◆東京・板橋で両親を殺害した15歳の少年は警察の取り調べに、父親への不満と憎悪を口にしている。日ごろは「食事の準備や掃除にこき使われ」、犯行の前日には、「お前は頭が悪いと言われた」という◆昔ならばまずは耐え忍び、やがて反発し、口論し、いよいよ追いつめられた最後の手段は家出であったろう。両親の殺害にたどり着いた少年の心の回路は知るべくもない◆40年ほど前、寺山修司が「家出のすすめ」を書いたとき、「青少年に家出を勧めるとは」と眉根(まゆね)を寄せる人もいた。「凶行に走るよりも、家出をなさい」と、いまは真顔で勧めねばならない。家族とは何だろう。

(2005年6月24日1時57分 読売新聞)
このような家庭環境にあって『昔は絶対に親の殺害に至らなかった』ことは、決してありません。大谷氏は番組内で、「97年の神戸児童連続殺傷事件から少年犯罪が大きく問題になった」とは言いましたが、同年の少年による殺人はむしろ少ないことが、警察庁の統計で出ていますし、『マスコミが必要以上に大騒ぎした』のが実態です。

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一ヶ月以上放置して申し訳ありませんでした。(本業にシフトしていたこともあるのですが、なお現行では現在名無しです。)