岸本周平 Blog

和歌山 民主党 衆議院議員
岸本周平 汗と涙の日々!

児童養護施設での面会

2007年12月15日 18時23分24秒 | Weblog
 このブログでも、和歌山市内の児童養護施設の話は何回か書きました。今日、広島にお住まいのNさんが市内の養護施設の一つを訪ねて下さいました。

 1ヶ月ほど前に、Nさんから私のHPのアドレスにメールが入ったのです。概略次の通りでした。「自分は広島市内の児童養護施設にボランティアで関わっています。育児放棄で不安定だった小学1年生のAちゃんを特に気にかけていましたが、母親が引き取ることになりました。心配ではあったけど、本当の親と住むほうが良いだろうと納得しました。でも、すぐに、母親が育児を放棄し、母親の住んでいる和歌山の施設に預けられたと聞きました。広島なら友達もいるし、先生もボランティアも顔なじみだから、広島には戻せないのか?あるいは私が和歌山の施設で面会できないのか?どちらも無理だと聞いています。岸本周平さんのブログを読んでいますが、偶然、地元の和歌山でもありますし、児童養護施設に関心のある方なので、相談に乗ってもらえないでしょうか。」

 とても真面目なメールで、誠意の伝わる文章でした。実際にボランティア活動をされているNさんの真心に感激しました。何とかお手伝いができないかと動いた結果、Nさんと施設の間で連絡を取ってもらうことが可能になりました。Nさんの「面会が無理なら、お誕生日に本を贈るという約束をしましたので、それをさせて欲しい。」というお願いがOKになりました。AちゃんからNさんにお礼の絵が届いたそうです。
 
 そしてNさんの誠意と施設側のご配慮で、今日の午後、NさんAちゃんお二人の面会がかなうことになったのです。昨日、仕事で東京に出張した帰り、和歌山に立ち寄る日程をNさんが組まれました。朝9時半にJR和歌山駅に着かれたNさんを迎えに行き、私の運転する「幸福を呼ぶ濃紺のパッソ」で、西浜の事務所に。藤本まり子県議と三人でお話しをしました。

 勇気と行動力のあるNさんにお会いできて本当に感動しました。40代半ばの優しいお父さんでした。施設にはお一人で行かれるということで、和歌山城までお送りして別れました。「さびしがり屋のAちゃんを思い切り肩車して上げたい。」とNさんはメールの中でおっしゃっていました。きっと、Aちゃんと積もる話しをしながら楽しい午後を送られたことと思います。

 「老人の施設やチャレンジド(障害者)の施設などは、保護者も含めて「票」がありますから、政治家も関心を持つけれど、児童養護施設の子供には票がないから、政治のエアポケットになっているんです。」と言う施設の職員さんの言葉が今でも忘れられません。

 私の友人にも児童養護施設でボランテア活動をしている人がいます。彼女にも教えられることが多いです。「政治は社会の一番弱い方々のためにこそ存在すべきだ!」今一度、周平の政治を目指す初心を確認した一日となりました。Nさん!勇気をいただき、有難うございました。

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4 コメント

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感動。 (周平党)
2007-12-15 18:15:39
Nさんのような方の存在、感動です。「子供が笑う大阪にしたい」・・・大阪府知事選挙に名乗りを上げた人がそう言いました。言葉だけ宙を舞うような空々しさのようなものを感じました。「子供に笑われる社会」をつくっている大人。「子供に顔向けもできない」無責任な政治家。信じられない世の中。信じられない政治。周平さん、信じられる社会を創りましょう!周平さん、「信じられる政治」を託します!
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有難うございます! (周平です!)
2007-12-15 21:57:44
 周平党さま

 素晴らしいコメントを有難うございます。何とか、和歌山をもう一度元気な町にしたいと思って頑張っています。そんな中で、Nさんのように自ら行動で実践される方に来ていただいて良かったです。一緒に和歌山を変えましょうね!!
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一緒に変えるために。。。 (周平党)
2007-12-16 16:56:37
周平さん、リスポンスありがとうございます!最近の政治家がらみのニュースに、怒り心頭の人がいっぱいいると思います。「選挙用の宣伝文句だった(公約?)」などと、平気で言える政党の政治家が大臣のイスに座り、内閣をつくっている国っていったい何なんでしょうね。要するに「公約違反」そのものでしょ?要するに、私たちへの「ウソ」「騙し」で「票」を集めたわけでしょ?その言葉、子供たちも聞いています。その姿、子供たちも見ています。今の信じられない腐った社会の仕組み・制度・風土を延々とつくってきたのは、どこの誰たちでしょうね。。。周平さん、一緒に変えるために頑張りますよ!「しがらみや縛りつけで動く集票マシーン」と「心ある人間集団」・・・負けたら子供たちが可愛そうですもんね。
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ありがとう (jtw)
2007-12-18 09:19:08
票にならない養護施設に関心を持っていただき
行動までしていただいて有難うございます。
田舎の養護施設にいる子どもは 都会と比べて辛いです。この県の里親会会長は施設の理事になりました。里親と施設は対立する概念なのに、こんな矛盾したことが起きて それを自慢するのも 田舎なればこそだと思います。

次の本は 分厚く 値段も高いので 一般向けでないですが、類書に乏しい有難い本です。

日本の児童養護」ロジャー グッドマン著、津崎哲雄訳。明石書店 2006年刊行。
上記の本の 著者は なぜ 養護施設の 調査研究を 始めたか について 
下記の ように 述べている:
著者の知人は 西東京のある 福祉施設で 働いたことから そこで遭遇した子ども
たちのような 集団が 日本社会に 存在するという 事実を 初めて知った。...
もし 日本社会が 最も社会的に 弱い構成員を どのように 取り扱っているか
理解したいので あれば、親が養育できぬ(cannnot)、 養育する気を持たない
(will not)、 養育することを許されない(not allowed to) 子どもたちが
暮らしている 福祉施設を 研究すべきである。と 彼は 著者に 勧めた。
日本語では こうした施設は 児童養護施設と よばれている。
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