正林寺法華講員手引書

『折伏・家庭訪問・教化育成・法統相続・教学研鑚・邪義破折・支部組織の充実強化に活用』 法華講正林寺支部 正林編集部

更に寿命を賜る信心とは

2005-11-20 | 手引書⑫

 信心をすれば、御本尊様から有り難い生命力を頂き、寿命を延ばすことが出来ます。寿命を延ばす秘訣は、人生に悲観的にならず、死を宣告されても善知識と考えることが大事です。死を宣告する人は、お医者さんでありますが、日蓮大聖人ではありません。仏様ではない、お医者さんという、人師がすることに気が付きましょう。釈尊が説かれる『涅槃経』に、
 「依法不依人」(法に依って人に依らざれ)
とあり、人には本当の生命力を見る眼が、仏様の仏眼には及ばないのであります。この点を考え、御本尊様を信じて御題目を唱えていけば、死魔を克服することが必ず出来ます。
 仏様である御本仏日蓮大聖人は、死の宣告はせずに、寿命を延ばすことが出来ると御指南です。生きる自信を失わずに、寿命を延ばし、お医者さんの仏法に対する浅識を指摘して、地涌の菩薩の自覚に立ち折伏することが大事です。この気持ちが、生命に本来ある自然治癒力を高め、寿命を延ばすことに通じていくのであります。人により、死を宣告されると奪命魔が出現し、生命力を奪う場合がありますが、また一つ境界が高められることに歓びを感じることです。
 日蓮大聖人は『富木尼御前御書』に、
 「病なき人も無常まぬかれがたし。但しとしのはてにはあらず。法華経の行者なり。非業の死にはあるべからず。よも業病(ごうびょう)にては候はじ。設(たと)ひ業病なりとも、法華経の御力たのもし。阿闍世(あじゃせ)王は法華経を持ちて四十年の命をのべ、陳臣(ちんしん)は十五年の命をのべたり。尼ごぜん又法華経の行者なり。御信心は月のまさるがごとく、しを(潮)のみつがごとし。いかでか病も失(う)せ、寿ものびざるべきと強盛(ごうじょう)にをぼしめし、身を持し、心に物をなげかざれ」(御書955)
と仰せのように、信心をして御本尊様に御題目を唱えていけば、業病は法華経の力により宿命転換し、寿命を延ばすことが出来ます。その現証を阿闍世王と陳臣の例をあげて御教示なのであります。
 邪宗教では、宿命的な業病を治すことが出来ないと説くところもあります。しかし、日蓮正宗では、業病を治し六根清浄の功徳を得て成仏します。低級な邪宗教と、高度な日蓮正宗の根本的違いです。邪宗教を信じ、宿業を変えることが出来ないと信じている人に折伏する大事なところとなります。
 勤行唱題が何故、寿命を延ばす力があるのか、疑問を感じる人のために説明しますと、勤行で唱える御経は、「方便品第二」と「如来寿量品第十六」です。特に「如来寿量品第十六」に、三大秘法の不思議な力用が隠されています。つまり、文底秘沈ということであり、「如来寿量品第十六」の「寿量」に、私達の寿命を延ばす深い意義があります。御本尊様と境智冥合することで、如来である仏様の寿量という、非常に有り難い生命に浴することが出来、私達は力強い生命力を頂いて、自然と命を延ばしていくことが出来るのです。
 更に、唱題において文底に隠されている、御題目の南無妙法蓮華経を唱えることで、常に仏様の清浄で力強い生命力を持続させていくことが可能です。故に、毎日の勤行唱題に寿命を延ばす力があり、御本尊様から功徳として頂くことが出来るのです。
 以上の意識を忘れることなく、折伏でも教えることで悲観的な人生を完全に払拭させることが出来るのです。そこに仏様の境界と等しくなる「常寂光土」があります。