正林寺法華講員手引書

『折伏・家庭訪問・教化育成・法統相続・教学研鑚・邪義破折・支部組織の充実強化に活用』 法華講正林寺支部 正林編集部

信仰を持たない人や無神論者の方へ

2005-11-21 | 手引書⑤

 世の中には、仏様や神を信じず自分だけの力に頼り生きている人がいます。一見、人間らしい生き方でしっかりした立派な人のように見受けられます。しかし、落とし穴があることを理解する必要があります。「落とし穴」とは、慢心や自惚れといった我慢偏執が強くなり、他人を認めず他人より勝ろうといった根性が根強くなることです。この気持ちが原因となって様々な問題を引き起こす要因を持っています。日蓮正宗の信心は、この様々な問題を引き起こす要因の扱い方を説いている宗旨です。 
 仏様や神を信じずに、自分だけの力に頼るところには限界があります。この限界を回避するのが信仰であり信心です。
 自分だけの力に頼る方は、信仰や神に縋る背景に、消極的でひ弱な人間が蠢(うごめ)く姿を、先入観的に固定観念として頭のなかに染み付いているのではないかと察します。これは間違った一面だけをとらえた浅識です。信心に対して勉強不足であることを指摘します。自分自身が経験してきたものだけで、判断できない事が世の中には多くあります。ある一部の生活空間では通用しても、未知の世界へ行けば通用しない場合があります。そして自分自身の未熟さを痛感させられるでしょう。この未熟さを痛感させられても、信心では心の悲痛をバネに力強く生き、間違った方向へ行かないよう、教えて下さっているのが日蓮大聖人です。
 未熟さに痛感させられ人生の壁に当たった時、信仰を持たない人や無神論者は、自分の力だけで解決しようとし、本来は直ぐに解決できるものが遠回りをして軌道に乗せるといった具合になります。信心は更に信仰と違い、奥の深いものです。人生を遠回りせずに仏様から有り難い智慧を頂いき、近道をして問題を解決できる智慧を、御本尊様から御題目の南無妙法蓮華経を唱えることで頂けるのであります。御本尊様を信じ御題目を唱えれば、自分自身の信じてきた自信と勇気を更に強固なものにします。他の信仰や無神論者で、力不足を感じている人は今すぐに日蓮正宗を信心すべきであります。
 信仰を持たず無神論という人は、世の中に自分を頼りにせず、両親や周りの人に依存する他力本願的な人が横行するので、自分自身に頼らなければといった頑固な一面があると思います。正しい信仰である信心は、心に柔軟性をもたせ難しい人生を柔らかく生きていくことを目指すものです。日蓮正宗の信心と世間一般でいうところの信仰や宗教と同じように考えることは、偏見であり間違いです。日蓮正宗の信心は、他宗で説くところの教えで不満なところを全て補い、完全なものとして日蓮大聖人が説かれています。他宗の教えでは心に不満が残るので、折伏という形で他宗を批判し教えているのであります。
 過去に他の宗教を信仰して嫌な経験をお持ちの方には、宗教などに頼らず自分自身を信じ生きていこうと志した人もいましょう。確かに世の中には人々の財産を食い荒らす邪宗教が存在します。この様な宗教を正していくのが日蓮正宗であり、日蓮大聖人が御教示下さる「折伏」です。間違った宗教を信仰された方は、日蓮正宗を信心し、折伏をしてその宗教を正していく使命があります。周りの人々に間違った宗教を教え、更に正しい仏法を教えてあげることが尊いことであり、自分自身を頼る気持ちが更に強く出来上がるのであります。それが御本尊様から頂く生命力です。信心した人にしか実感できない素晴らしいものがあります。それは「歓喜」という姿で気持ちに現れ、楽しい人生を送ることが出来ます。
 今一度、信仰を持たない人や無神論を主張される方は、正しい信心の必要性を考え直されては如何でしょうか。日蓮正宗の寺院でその答えが見つかるはずです。


正しい宗教と信仰

無神論ではなぜいけないのか