藤枝市長の部屋

元気なまち藤枝づくり 北村正平のちょっと一言

「手揉み」で守り受け継ぐ茶文化

2012年04月18日 | ちょっと一言
私の一日は目覚めの一杯のお茶から始まります。皆さんもお茶を飲んでますか?「飲んでますよ」という皆さん、どのようにお茶を飲んでいるでしょうか。最近ではティーバッグで、またペットボトルでと手軽に飲むことができ、大変便利な世の中になったなと思います。それらも良いのですが、急須と湯のみで飲むお茶はやはり心が落ち着きます。急須と湯のみで飲んでいる方、そのお茶は手揉み茶ですか?「わからない」という方は、急須に残った茶葉を覗いてみてください。お湯で戻されたきれいなお茶の葉が見えたらそれは「手揉み茶」です。

静岡県茶手揉み技術競技大会が蓮華寺池ホールで行われ、私も熱気に包まれる会場に行ってきました。県内から28チームが流派を超えて、日々研さんした技術を競い合う、今回35回目迎える歴史ある大会です。「ホイロ」と呼ばれる手揉み用の製茶台の上で、約5時間かけて、葉振るい・回転揉み・揉み切り・でんぐり揉み・こくりなどの工程を経て、艶良く針状にお茶を仕上げると茶葉は5分の1ほどの重さになります。皆さん慣れた手つきで鮮やかに軽々と茶葉を操っているようですがかなりの重労働です。見たところ、選手はお年を召した方が多いようですが、中には若い方もいらっしゃって、手揉み技術をはじめとする、お茶の文化・伝統の継承に期待をしたいと思います。
同じ茶葉を使っても、揉み方で違いが出るところに手揉み茶の奥深さがあり、審査は形状・色沢・香気・水色・滋味の5項目によって行われました。今回1位になった川根Aチームの皆さんおめでとうございます。そして出場された選手の皆さんお疲れさまでした。来年もまた「匠の技」をぜひ見せてください。

さて、これからまた会議ですが、その前にちょっと一服。もちろん藤枝茶で。

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