山と自然の雑学ノート

山歩き&散歩道で出会った植物などの記録

ベニヒカゲ(紅日陰蝶)

2016-08-18 16:11:32 | 昆虫

北八ヶ岳ピタラスロープウェイの山頂駅を降りると、眼前に広大な溶岩台地がひろがっています。

此処はまるで日本庭園のような風景で、<坪庭>と呼ばれ、周囲を巡る遊歩道は大勢の観光客で

にぎわっています。

夏場に此処を訪れると、かなり目立つ存在で飛びまわっている蝶がいます。

ジャノメチョウ亜科でヒカゲチョウの仲間、ベニヒカゲです。

ヒカゲチョウの仲間は森林の暗い場所を好む種類が多いのですが、このベニヒカゲは本州では

標高1500m以上の明るい草原で花の蜜を求めて活動しています。

生息地域によって変異が見られ、ここで見られるのは本州亜種、北海道の平地でも見られるものを

北海道亜種として区別しています。

本州亜種ではご覧のように、後翅は橙色の斑の中に黒斑がありますが、北海道亜種では

橙色の斑部分がないため、黒斑は目立ちません。

ベニヒカゲ<タテハチョウ科 ジャノメチョウ亜科>

環境省レッドデーターブック準絶滅危惧種、長野県指定天然記念物 

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