山と自然の雑学ノート

山歩き&散歩道で出会った植物などの記録

チェスキー・クルムロフ

2017-03-05 17:21:41 | Weblog

昨年の11月、中部ヨロッパ周遊の観光旅行で訪れたチェスキー・クルムロフです。

チェコ南部に位置する観光地で、その中心となる城塞、チェスキー・クルムロフ城は

13世紀、南ボヘミアの貴族ヴィートコフ家の分家である領主クロモロフの居城として

創建されたもので、ボヘミア地方ではプラハ城に次ぐ規模を誇っています。

城下には今に残るルネッサンス時代の美しい街並みが広がり、1992年にはユネスコの世界遺産

に登録されました。

石積みのように見える側壁、実は全て平面に描かれた”だまし絵”です ↓ 

城郭からの旧市街風景、まるでルネッサンス時代にタイムスリップしたみたいです 

中央やや右の高い尖塔の建物は聖ヴィート教会 ↓

旧聖ヨシュト教会はヴァルタヴァ川沿いに建つ高い尖塔をもつ教会で、 現在は1階が貴金属
などのショップ、2階はマリオネット博物館になっています  ↓

旧市街の建築にも”だまし絵”が使われていました ↓

旧市街のスヴォルノスティ広場で見かけた指形のオブジェ、遊び心が伝わってくる作品です。

それほど古いものではないようですが、石タイルの道にうまくと溶け込んでいました

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ストリートアート ブラチスラバの街角にて

2017-03-02 15:30:09 | Weblog

ブラチスラバと言ってもご存じない方が多いとおもいますが、1993年にチェコスロバキアから分離

独立した主権国家、スロバキアの首都です。

ブラチスラバ城など、いくつかの観光スポットもありますが、観光地としての人気はイマイチです。

写真はそんな面白くない?町の旧市街で見かけたストリートアートのひとつ・・・

”МAN AТ wORk(仕事をする男)”と書かれた標識がこの作品の題名らしいです。

作品の風刺的なメッセージを読み解くとなると、作られた時代や社会的背景を知る必要がある

かも知れません。

が・・・そんな事よりも、見る人々を和ませる作者の遊び心や洒落っ気といったものを

分かってあげることの方が、通り過ぎる一介の旅行者にとって、より大切じゃないかと

思いますがいかがでしょうか。

 

 

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バン(鷭)

2017-01-07 15:03:16 | Weblog

これも古川で観察された鳥で、クイナ科のバンという鳥ですが、この個体は多分未成熟だと思います。

現在褐色の羽色は、成鳥になるとほぼ黒色に変化し白っぽい額板も赤くなります。

オオバンと同じ環境で生活しているものの、警戒心はやや強いほうです。

バン <ツル目クイナ科>

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古川に飛来したオオバン(大鷭)

2017-01-06 17:13:48 | Weblog

城陽市では今、治水事業の一環として、市内を流れる木津川の支流、古川などの改修が進められています。

これは想定される水害の危険から市民を守るために、欠かすことのできない大切な事業であることは言う

までもありません。

ただ、私達のような、自然愛好家には非常に悩ましい問題があります。

この地域の河川は冬季に多く飛来するコガモ、カイツブリ、バン、カワセミなどの野鳥をはじめ、哺乳類、川魚などの

貴重な野生生物が多く、私たちが”ふるさとの宝物”としているこれらの生き物たちを次代に残すために、何かが

できるのでしょうか?

失われた自然を取り戻すのは容易ではありません。

今のところ事態を静観する他ありませんが、ここで明るいニュースをひとつお届けします。

今冬は、これまで此処では目撃されなかった、クイナ科のオオバンなど2~3種が新たに目撃されています。

河川改修が終わって、住み心地が悪くなるとは思いますが、来年もぜひ来てほしいですね。

オオバン <ツル目クイナ科>

嘴は白色で、上嘴から額部分にかけて白色で肉質の額板とよばれる部分があります。

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ザクセンスイス国立公園

2016-11-14 11:06:57 | Weblog

11/4~11/11にかけて、中部ヨーロッパ5カ国(チェコ、ドイツ、オーストリア、スロバキア、ハンガリー)

を巡る観光ツアーに参加しました。

各地2~3時間を徒歩で観光が多く、高齢者が中心の参加者にはややハードだったかも知れません。

数回に亘って順次、その様子をUPさせて頂きますが、これはプラハからドレスデンに向かう途中の

景勝地「ザクセンスイス国立公園」です。

絶景を称える意味で”スイス”と呼ばれていますが、どちらかというと中国における南画の世界です(笑)

その上、周囲を圧倒する中国人観光客の多いこと多いこと・・・・

飛び交う会話は中国語ばかり、

この点に関しては、スイスに行っても状況は同じかな?

昔々は世界の観光地に日本人ありと言われたものなのだが・・・・

今や完全にお株をうばわれた形

 

ザクセンスイス国立公園

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コウリンカ(紅輪花)

2016-08-23 15:31:23 | キク科

和名の漢字表記は「紅輪花」だそうだ。

名前からくる華やかなイメージとは逆に、萎れているように少し下垂する舌状花を疎らにつける。

花の色は赤みがかった黄色というより、濃いオレンジ色といった表現が合っているだろうか。

ミヤコザサの多生い茂った夏の車山高原では、この色が花の存在を目立たせているようだ。

コウリンカ <キク科 キオン属> 多年草 環境省RDB絶滅危惧種Ⅱ類

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アサギマダラ

2016-08-20 15:46:07 | 昆虫

アサギマダラはタテハチョウ科マダラチョウ亜科の蝶で、関西地方の山地でも夏から秋にかけて

見かけることがありますが、数の上では少なく、偶然に眼の前に現れた時など、何か緊張感にも似た

ものをを感じてしまいます。

しかし、夏の霧ヶ峰や蓼科高原などで見るこの昆虫風景には、それほどの緊張感はありません。

「ごく普通に飛んでいる」といえるほどで、特にヒヨドリバナの群生しているような所では、かなりの

確立で見ることができます。

アサギマダラ <タテハチョウ科 マダラチョウ亜科>

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ベニヒカゲ(紅日陰蝶)

2016-08-18 16:11:32 | 昆虫

北八ヶ岳ピタラスロープウェイの山頂駅を降りると、眼前に広大な溶岩台地がひろがっています。

此処はまるで日本庭園のような風景で、<坪庭>と呼ばれ、周囲を巡る遊歩道は大勢の観光客で

にぎわっています。

夏場に此処を訪れると、かなり目立つ存在で飛びまわっている蝶がいます。

ジャノメチョウ亜科でヒカゲチョウの仲間、ベニヒカゲです。

ヒカゲチョウの仲間は森林の暗い場所を好む種類が多いのですが、このベニヒカゲは本州では

標高1500m以上の明るい草原で花の蜜を求めて活動しています。

生息地域によって変異が見られ、ここで見られるのは本州亜種、北海道の平地でも見られるものを

北海道亜種として区別しています。

本州亜種ではご覧のように、後翅は橙色の斑の中に黒斑がありますが、北海道亜種では

橙色の斑部分がないため、黒斑は目立ちません。

ベニヒカゲ<タテハチョウ科 ジャノメチョウ亜科>

環境省レッドデーターブック準絶滅危惧種、長野県指定天然記念物 

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ミヤマモジズリ(深山捩摺)

2016-08-15 17:28:06 | 植物(草本)

北八ヶ岳山麓では、ヤツガタケトウヒやシラビソなど、豊富な針葉樹の原生林ウォークが楽しめます。

深い緑色の苔が覆い尽くす林床や、点在する池も実に素晴らしい景観を醸し出しています。

運が良ければ、こんな花との出会いも・・・

山の楽しみ方は登ることだけではありません。

 

これはミヤマモジズリというラン科の植物ですが、現物を見るのは私も初めてです。

都会地の公園などでも見られるネジバナに少し似ていますが、対生する広い根生葉を持ち、

穂状花序は螺旋ではなく、1方向に向いています。

 

ミヤマモジズリ <ラン科  テガタチドリ属> 多年草 

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ミヤマガマズミ(深山莢蒾)

2016-04-21 10:53:53 | 植物(木本)

レンプクソウ科ガマズミ属の中低木。古いクロンキスト体系ではスイカズラ科に分類されていました。

”ミヤマ”と名付けられている割には高山の上部では見られないようで、平地に近い里山から

せいぜい亜高山のブナ帯ぐらいまでの広いエリアで見られる植物です。

葉はガマズミ属の中では一番濃い緑色をしていて、無毛で艶があるのが特徴。

サクラやツツジのような華やかさはありませんが、集まって咲く純白の小さな花と

深い緑色の葉とのバランスが何とも絶妙で印象深い花です。

ミヤマガマズミ <レンプクソウ科 ガマズミ属> 落葉低木

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アケビの花

2016-04-18 16:58:42 | 植物(木本)

秋になると熟した果実が縦に裂けて大きく開くアケビの仲間が花期を迎えています。

和名の漢字表記は「木通」ですが、実が開くという意味の「開け実」が転訛したという説も

あるようです。

 

種類としては、今回アップしたアケビとミツバアケビの2種が比較的よく見られますが、混生する場所

ではこの2種の特徴を備えた交雑種のゴヨウアケビも存在します。

アケビ <アケビ科 アケビ属> 落葉蔓性

葉は掌状複葉。小葉は5個あり長さ6cmほどの狭長楕円形で全縁です。

花には雄花と雌花があり、いずれも花弁のように見える3個の白い大きな愕片をもっています。

雄花は総状花序の先端に数個あり、雄蕊は6個、雌花は雄花より大きく、花序の基部から長い柄を

伸ばして1~3個が付き、雌蕊は6~9個

ミツバアケビ <アケビ科 アケビ属> 落葉蔓性

山地でよく見られるアケビです。 葉は3出複葉で長い柄があり、小葉は4~6cmの卵形で縁に

荒い鋸歯があります。

花の形状はアケビとほぼ同じですが、愕片、蕊の何れも黒紫色をしていてアケビに比べ全体にやや

小型です。交雑種のゴヨウアケビの花も本種のような黒紫色の花を付けますが、葉はアケビのような

掌状複葉で小葉は5個あります。

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ヒメハギ(姫萩)

2016-04-17 16:23:24 | 植物(草本)

ヒメハギは春に山地の明るい場所で見られる多年草で、和名は秋に咲くハギの花に似て、全体が

小さいことに由来します。

分類上ではマメ科ハギ属ではなく、ヒメハギ科ヒメハギ属になり、他にカキノハグサ、ヒナノキンチャク

などがこの仲間に入ります。

大きさや色がこの時期に咲くスミレに似ているので見逃してしまいそうですが、近くで見るこの花の

かなり風変わりな形が私たちの興味をそそります。

ヒメハギ <ヒメハギ科 ヒメハギ属> 多年草 

蝶の翅のように左右に広がっているのは側愕片、その内側に小さい愕が3枚あります。

花弁は3枚あり、基部は合着して筒状になっていますが、そのうちの1枚には竜骨弁と呼ばれる

髭状の付属体があります。

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カテンソウ(花点草)~林下に咲く超地味花

2016-04-10 18:01:13 | 植物(草本)

カテンソウは比較的明るい低山の林縁や竹林など、少し湿った土壌に群生するイラクサ科の多年草。

草丈は10~30㎝で、葉は1.5~4cmとイラクサ科の植物としてはかなり小さく、葉の形がシソ科の

カキドオシに似ていることから、別名でヒシバカキドオシ(菱葉籬通)ともよばれています。

 

イラクサ科の花期は概ね7~9月ですが、本種は4~5月に上部の葉脇から3~5本の花柄を出し、2.5㎜

ほどの極めて小さな雄花をかためて付けます。

花粉の媒介を昆虫に頼らなくてもよい風媒花で、昆虫を誘うような花弁や蜜はありません。

雌花は上部の葉の付け根にかたまって付きますが、さらに小さな花で、およそ1.5㎜ほどです。

和名の漢字表記は「花点草」、由来は花が点のように小さいからだそうですが、詳しくは不明です。

カテンソウ <イラクサ科 カテンソウ属> 多年草 雌雄同株 

赤く見えているのは雄花の蕾、白く見えているのは蕾が開いた状態です

開いた状態の雄花、花被片と雄蕊は5個で花弁はありません

上部の葉の付け根につく雌花には花柄はなく、花被片は4個だそうですが確認が困難です。

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アマナ(甘菜)

2016-03-16 12:16:39 | Weblog

暑さ寒さも彼岸まで・・・

3月に入って寒暖の差が激しい日が続きましたが、ようやく本格的な春の兆しが見えてきました。

来週にはこの城陽市も桜の開花を迎えそうですが、この時期私のもう一つの楽しみ・・・

木津川堤防の土手に萌え出づる草々に混じって、密やかに顔を出すこの花との出逢いです。

 

しかし、この時期には木津川堤防のいたる所で見られたこの花も、近年は堤防改良工事や

高速道路の建設工事などの影響か、ごく限られた場所でしか見られなくなってきた気がします。

絶滅危惧種ではありませんが、貴重な野草の生息地・・・

失ってしまえば、取り戻すのは容易ではありません。

 

アマナ<ユリ科 アマナ属> 多年草

 

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成虫で冬を越すクビキリギス

2016-01-27 18:01:47 | 昆虫

一昨日の城陽市では朝の気温が氷点下4℃にまで下がり、我が家では

屋外に設置したガス温水器の水道管が凍ってしまったためにお湯が出ない

という状況でした。

温暖な気候の城陽市では、冬でも小春日和の日には、キタテハやアカタテハ

など蝶類の姿を見ることは珍しくありませんが、実はバッタの仲間でも成虫で

冬を過ごすものがいます。

画像は私の家の庭で見かけたクビキリギスというキリギリスの仲間です。

一般に、バッタ目の昆虫は卵の状態で越冬し、春に孵化したものが、夏にかけて成虫

になって繁殖期を迎え、秋に産卵して一生を終えます。

それに対して、本種は夏に孵化して成長し、秋に成虫になって冬を越し、翌年の春に繁殖期を

迎え初夏に産卵して一生を終えます。

他の肉食性のバッタがまだ充分に成長していない春に、自身が捕食されることなく産卵期を迎え

られることは彼らの意思ではないにしても、子孫を残す上ではかなり有利な生き方かも知れません。

クビキリギス <バッタ目 キリギリス科 クサキリ亜科> 

噛みつくと離さず、無理矢理に引っ張ると首が抜けてしまうのでこの名がついたそうです。

近似種のクサキリに似ていますが、頭部先端が前方に突出していることで見分けられます。

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