スミレの花期は通常 4月~5月頃で、その時期には昆虫による花粉の媒介によって
他の花と多様な遺伝子交換を行い種子を作ります。
しかし、それ以後は花粉による遺伝子交換は行わず、開花しない閉鎖花で種子を
作ることもできます。
温暖な土地で11月頃に路傍のアスファルトの割れ目などで咲き出す花は、「返り咲き」
と呼ばれていますが、本来閉鎖花で種子を作るのに花粉は必要ありません。
つまり、「男はいらん」タイプ? 役立たずって言われても取りあえず人間でよかった
スミレの名は、この花を横から見ると大工さんが材木に直線を引くための道具「墨入れ」
の形に似ているのが語源と言われています。
しかしこれは牧野富太郎氏による推論で、定説ではないようです。