まほろば俳句日記

毎日見たこと聞いたこと感じたことを俳句にします。JーPOP論にチャレンジ。その他評論・エッセー、学習ノート。競馬も。

滅亡の記憶/新雑句雑感(103)~プロローグ5の終わり

2016-07-26 01:00:39 | 新雑句雑感
戦争ごっこの誰かが撃たれ暑気つのる  青水無月サハラはかつて湿地帯  バングラデシュのダッカ想えば明早し  東京地震またもや不発極暑なり  大衆の原像とは何か書を曝す  実写版の進撃の巨人夏なかば  氷河期はこれで四度目冷奴  麦焼酎何度か生きて漂へる  大海に漕ぎ出すごとくラムネ飲む  走馬灯一度止まればままならず  サングラス静かの海に漕ぎ出せり  残鶯の鏡のごとき虚空かな  百日紅耳を澄ませば風の音  白牡丹首打たれしはいつの世か  竹皮を脱ぐ一瞬を誇りをり  断酒会跳ねて胡瓜の湾曲す  サザンテラスは鉄砲百合の咲くところ  まだまだ白紙夕顔のいさぎよさ  モロッキューまたも胡瓜の弾けをり  ひとところ濁流となる大蚊遣  滅亡の記憶揺るがず透谷忌(5月16日)