まほろば俳句日記

毎日見たこと聞いたこと感じたことを俳句にします。JーPOP論にチャレンジ。その他評論・エッセー、学習ノート。競馬も。

それぞれの野/雑句雑感Ⅴ~プロローグ4の始まり(その60)

2015-04-24 17:53:21 | 雑句雑感Ⅴ
スカイツリーまで徒歩3時間青き踏む  上132下83青き踏む  キャンギャルのモンペ姿も青き踏む  犬と猫それぞれの野に青き踏む  生きてれば母九十五青き踏む  壁の向こうは巨人の棲み処青き踏む  ダットサンとはニッサンのこと青き踏む  青き踏むガラポンどこにも見当たらず  ジーンズに余裕があれば青き踏む  メタボなら歩けば治る青き踏む  1条に続く9条青き踏む  ふるさとの前衛俳人青き踏む(「連衆」代表 谷口慎也氏) 金子兜太に呆けの兆し青き踏む  ラーメンの汁捨て難し青き踏む  篠原鳳作誌上百句選青き踏む  河馬の背中いよいよ近し青き踏む(坪内稔典氏の「船団」に参加)  青き踏む傷痍軍人忘れまじ  日本をやまとと呼べリ青き踏む

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オキザリス/雑句雑感Ⅴ~プロローグ4の始まり(その60)

2015-04-24 06:03:12 | 雑句雑感Ⅴ
生きるための白さをもとめオキザリス(綾瀬駅前公園) おなかいっぱい心の沖へオキザリス  天変地異よってたかってオキザリス  千住新橋抜ければ他界オキザリス  地を這ふように歩いて咲いたオキザリス  昼からのビールちと照れ臭し山吹よ  黄金山神社これで三度目濃山吹  山吹や武道の子らの息はげし  白か黄かたぶん山吹焔たつ  山吹は夜も咲いてゐる信じたし

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トランスの夜/雑句雑感Ⅴ~プロローグ4の始まり(その60)

2015-04-23 19:09:48 | 雑句雑感Ⅴ
やまんばは恋の語り部花蘇枋  雪柳瀕死の私ばかりなり  蒲公英の絮に宇宙の起源あり  リラの夜や私も昭和生まれです  リラの夜の中原中也の「山羊の歌」  ここだけは宇宙の家族リラ咲けり  ライラック窓辺に「一直線」といふ句集  母への手紙まだ書き足りずリラ匂ふ  真白なトランスの夜リラの道  北国のライラック祭闇つのる  ボブ・ディランの「風に吹かれて」リラ満開  ドアーズの「音楽は終った」リラの世か  リラ冷や夫恋ふる詩ひかります  リラ残る門徒五万の紀の国は 

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昭和の日1/雑句雑感Ⅴ~プロローグ4の始まり(その60)

2015-04-22 07:03:56 | 雑句雑感Ⅴ
昭和の日天皇は父のようなもの  米兵にブロークン・イングリッシュ昭和の日  ドーナツ・ショップまたひとつ消え昭和の日  青空も曇り空なり昭和の日  親不孝詫びても遅し昭和の日  天皇はことしもパラオ昭和の日  カストロに弟ありて昭和の日  照屋林助のパイナップル・ツアー昭和の日  コカコーラ瓶の手触り昭和の日  ウィキペディアで昭和の日とはいつか知る  カンボジアの地雷をゼロに昭和の日

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流され神/20句~プロローグ4の始まり(その60)

2015-04-22 03:44:45 | 雑句雑感Ⅴ
御神渡りベルリンの壁は健在なり
虚子の忌の喇叭兵隊小唄が好き
ゲバラの日記の結末として亀鳴けり
スサノヲの蚯蚓退治はまだ三度目
飛花落花まごうことなきスッカラカン
神は死んだニーチェはたまげた男なり
子規庵の落花はこの世だけのこと
ふらここの交叉す 私の脱殻が散乱
ジャニス・ジョプリンの「サマータイム」は推定無罪
或る阿呆の一生落花のしきりなり
山本リンダの「狙いうち」は愛なのか
イースターまさか激愛のドラマとは
エイプリルフール山口誓子の「俳人になれ」
三百六十五歩のマーチに桜は無用なリ
世界の終りに得るもの多しちりめんじゃこ
殉死は禁止の貼り紙帰る鶴はなし
春愁の神流されて渚に追ふ
花疲れ内蔵助はなぜ来ないのか
マツコ・デラックスの空気ことのほか美味し
春猫はもう戻らないと三面記事

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