スカイツリーまで徒歩3時間青き踏む 上132下83青き踏む キャンギャルのモンペ姿も青き踏む 犬と猫それぞれの野に青き踏む 生きてれば母九十五青き踏む 壁の向こうは巨人の棲み処青き踏む ダットサンとはニッサンのこと青き踏む 青き踏むガラポンどこにも見当たらず ジーンズに余裕があれば青き踏む メタボなら歩けば治る青き踏む 1条に続く9条青き踏む ふるさとの前衛俳人青き踏む(「連衆」代表 谷口慎也氏) 金子兜太に呆けの兆し青き踏む ラーメンの汁捨て難し青き踏む 篠原鳳作誌上百句選青き踏む 河馬の背中いよいよ近し青き踏む(坪内稔典氏の「船団」に参加) 青き踏む傷痍軍人忘れまじ 日本をやまとと呼べリ青き踏む
生きるための白さをもとめオキザリス(綾瀬駅前公園) おなかいっぱい心の沖へオキザリス 天変地異よってたかってオキザリス 千住新橋抜ければ他界オキザリス 地を這ふように歩いて咲いたオキザリス 昼からのビールちと照れ臭し山吹よ 黄金山神社これで三度目濃山吹 山吹や武道の子らの息はげし 白か黄かたぶん山吹焔たつ 山吹は夜も咲いてゐる信じたし
やまんばは恋の語り部花蘇枋 雪柳瀕死の私ばかりなり 蒲公英の絮に宇宙の起源あり リラの夜や私も昭和生まれです リラの夜の中原中也の「山羊の歌」 ここだけは宇宙の家族リラ咲けり ライラック窓辺に「一直線」といふ句集 母への手紙まだ書き足りずリラ匂ふ 真白なトランスの夜リラの道 北国のライラック祭闇つのる ボブ・ディランの「風に吹かれて」リラ満開 ドアーズの「音楽は終った」リラの世か リラ冷や夫恋ふる詩ひかります リラ残る門徒五万の紀の国は
昭和の日天皇は父のようなもの 米兵にブロークン・イングリッシュ昭和の日 ドーナツ・ショップまたひとつ消え昭和の日 青空も曇り空なり昭和の日 親不孝詫びても遅し昭和の日 天皇はことしもパラオ昭和の日 カストロに弟ありて昭和の日 照屋林助のパイナップル・ツアー昭和の日 コカコーラ瓶の手触り昭和の日 ウィキペディアで昭和の日とはいつか知る カンボジアの地雷をゼロに昭和の日
御神渡りベルリンの壁は健在なり
虚子の忌の喇叭兵隊小唄が好き
ゲバラの日記の結末として亀鳴けり
スサノヲの蚯蚓退治はまだ三度目
飛花落花まごうことなきスッカラカン
神は死んだニーチェはたまげた男なり
子規庵の落花はこの世だけのこと
ふらここの交叉す 私の脱殻が散乱
ジャニス・ジョプリンの「サマータイム」は推定無罪
或る阿呆の一生落花のしきりなり
山本リンダの「狙いうち」は愛なのか
イースターまさか激愛のドラマとは
エイプリルフール山口誓子の「俳人になれ」
三百六十五歩のマーチに桜は無用なリ
世界の終りに得るもの多しちりめんじゃこ
殉死は禁止の貼り紙帰る鶴はなし
春愁の神流されて渚に追ふ
花疲れ内蔵助はなぜ来ないのか
マツコ・デラックスの空気ことのほか美味し
春猫はもう戻らないと三面記事
虚子の忌の喇叭兵隊小唄が好き
ゲバラの日記の結末として亀鳴けり
スサノヲの蚯蚓退治はまだ三度目
飛花落花まごうことなきスッカラカン
神は死んだニーチェはたまげた男なり
子規庵の落花はこの世だけのこと
ふらここの交叉す 私の脱殻が散乱
ジャニス・ジョプリンの「サマータイム」は推定無罪
或る阿呆の一生落花のしきりなり
山本リンダの「狙いうち」は愛なのか
イースターまさか激愛のドラマとは
エイプリルフール山口誓子の「俳人になれ」
三百六十五歩のマーチに桜は無用なリ
世界の終りに得るもの多しちりめんじゃこ
殉死は禁止の貼り紙帰る鶴はなし
春愁の神流されて渚に追ふ
花疲れ内蔵助はなぜ来ないのか
マツコ・デラックスの空気ことのほか美味し
春猫はもう戻らないと三面記事