下町の太陽、つなぎのブログ

「国会傍聴記by下町の太陽」の次の政治メディアをつくるまでの暫定ブログ。宮崎信行(元日経新聞政治部記者)。

出戻ります

2009年09月14日 14時43分49秒 | 日記
http://blog.goo.ne.jp/kokkai-blog

 へブックマークの変更をお願いします。

 国会傍聴記by下町の太陽http://blog.goo.ne.jp/kokkai-blog)に戻ることにしました。第45回総選挙(8月30日)の後も、検索を中心に2000人以上の人(IP)に見てもらっています。

 国会傍聴記by下町の太陽は、2週間更新していないのに、アクセスランキングで、gooブログ全体で10位以内~100位以内に入っています。

 「2007年夏~2009年夏」の政権交代の軌跡を残していくためには、更新を続けた方が、Google検索などでも上に出ます。古い民家でも、こまめに手入れをすると長持ちするのと同じです。

 というわけで、出戻りということで、国会傍聴記by下町の太陽を続けようと思います。与党・民主党ということで、タイトルは変えたいのですが、Google検索の引っかかり具合が落ちてしまうので、同じタイトルのまま、続けようと思います。

 いっぽう、「下町の太陽、つなぎのブログ」は連日500~600の人が安定して来てくれており、潜在的な読者の存在には感謝するばかりです。

 僕にとってブログを書くという行為はライフスタイルに組み込まれてしまっていますが、更新回数は1日1回程度に減らす、ということはこのブログで身に付きました。

 少し気恥ずかしいのですが、どうぞよろしくお願いします。

午前2時のおはよう

2009年09月14日 01時29分23秒 | 日記

 おはようございます。もうすぐ午前2時です。昨日の夜7時のニュースをチェックした後眠ったので、6時間ほど眠りました。鳩山人事が長引いていますが、しっかり時間をかければいいと思います。特に政権の安定のためには、国民新党に総務相、社民党に環境相をあげるのは当然どころか、もう1ポストずつあげてもいいくらいだと思います。

 なぜ午前2時に起きたかと言うと、私はアメフト、NFLの観戦が大好きなのです。現地時間の金曜日に開幕戦が1試合だけ開かれましたが、この日曜日=現地時間から本格スタート。日本時間だと、月曜日の午前2時ないしは午前6時にスタートする試合がほとんどになります。

 この2年間、決勝戦(スーパーボウル)ぐらいしか見られなかったので、ことしは堪能しようと思います。まあ、契約チャンネルだからお金もかからないし、自分らしさを取り戻そうと思います。先週末から、自然に体も資料の片づけやまとめを始めました。

 そうやって、英国議会や米国議会もネットで見られますから、いろいろと吸収していこうと思います。あと、脚をマシンジムで鍛えて、体全体を水泳で絞る。映画を見て、本を整理しながら読む。そんなことしていたら、あっという間に年末でしょう。

 議員秘書は、おそらく7月10日以降歳費が出ていないと思いますが、元気なさげ。召集日(9月16日)に出ると思うので、元気を取り戻すでしょう。が、当分国会傍聴からは遠ざかることになると思います。

 来年の予算国会、おそらく第174通常国会になるでしょうが、その辺までには政治ジャーナリズムの新しい展開を始めようと考えていますので、クビを長くして、ご期待下さい。


実際の金額でGDPを読んでみた

2009年09月13日 05時52分24秒 | 日記


 民主党は、生活(家計)が良くなれば、経済(企業)が良くなる。
 自民党は、経済(企業)が良くなれば、生活(家計)が良くなる。

 さて、11日付日経夕刊1面に次のような記事がありましたが、これは分からない。

 

 なぜならリーマン・ショック後に「GDPが前年同期比、前期比プラス」と%で示されても、分母である前の数字が崩れまくっているのだから、何がどうプラスか分からない。書いている日経記者も隔靴掻痒だと思いますよ。

 第171国会で衆参の予算委、財金委をだいぶ聞きましたが、財務大臣の与謝野のおっさんは本当にペテン師ですよ。数字を理解している上で、答弁はペテン師。あいつを政策通だと思っていた多くの政治部記者は大いに反省すべきだと思います。

 というわけで、私はこの記事の元データを金額で読み込んでみました。内閣府のデータから実質原系列データ[Real Gross Domestic Product (original series)]をマイクロソフト・エクセルに取り込んで、カチカチ見ました。

 2009年4月~6月期の国内総生産は128兆4551億円となり、前期(1~3月期)比では2000億円増えています。

そして前年同期(2008年4月~6月期)よりは10兆円減っています。厳しいですね。

そのうち、

【家計の最終消費支出】は、73兆5700億円で、前期からは2000億円増えました。これは定額給付金の直接的な効果でしょうが、定額給付金は一回こっきりですから、今後の消費への影響は皆無に近いでしょう。

で、昨年4月-6月期は74兆3000億円。この時期は民主党がガソリン値下げに成功した時期ですので、単価が下がった分が低めに出ています。とはいえ、1年前より7000億円消費が減ったのはかなり厳しいです。

 自分の努力とは無関係に恵まれた環境で生きてきた私にも、人生でイチバン、財布が薄いです。

 だから、民主党の直接給付が必要です。

 たとえば、この1年間で、【民間住宅投資】は3兆6000億円→3兆2000億円、【民間企業設備】は20兆2000億円→15兆5000億円と下がっています。

 ですから、国民が自民党を引き続き選んでいたら、自民党はまず企業を立ち直らせる政策をとりますから、企業の収益増→正社員の給与増→従業員の雇用増というサイクルに入るのは、来年以降になるのは絶対的と言っていいでしょう。

 【政府最終消費支出】は24兆円台で変わらず。

 民主党経済は外需の回復だって、もちろん必要だと考えています。【貿易黒字】は7兆5000億円→3兆6000億円に減って厳しい。しかし、前期(1~3月期)に比べると輸出は増え、輸入は倹約。差し引きプラスです。

 もう一度、確認です。

 民主党は、生活(家計)が良くなれば、経済(企業)が良くなる。
 自民党は、経済(企業)が良くなれば、生活(家計)が良くなる。

 で、これ第45回衆院選、マニフェストうんぬんというより、民主党という選択しかなかったことになります。とくに自民党の住宅ローン・贈与税・法人税減税で企業収益の改善を優先していた場合、日本経済はきりもみ状態になって墜落していた可能性もある。

 さて、「選択肢がないとはいえ民主党になれば大丈夫?」かというと、まあ大丈夫でしょう。

 特に我が国では、住居費や生活必需品が高く家計の自由度が低いうえ、住宅ローンなどで人生設計もがんじがらめの人も多く、消費低迷が生活崩壊につながりかねない人が多い、生活防衛にもろい体質があります。選挙戦で全国を回りながら、突然気づきました。静岡県の人は強いかな。

 民主党は控除から現金直接給付の流れを加速します。配偶者控除を廃止し、子ども手当を給付します。このことをうだうだ言う人がいましたが、「黙っとれ!」と一喝すれば十分です。

 まずは、現金が直接給付されれば、家計最終支出は畢竟、緩やかに回復すると思います。

 私自身、選挙戦中(7月~8月)は日経および国内外の経済記事の読み込みが甘く、景況感が少し弱くなっていたことに、昨日辺りに気づきました(長期金利がずいぶん低くなっていることを知ってびっくりするくらいです)。それをご理解いただいた上で、このGDP速報だけを見た感想を申すと、12月のボーナス回復は厳しいか。とはいえ、子ども手当も来年6月初支給ですからタイムラグがありますね。それと、住宅ローンの返済が厳しい人は「早めの決断」をおすすめします。

 くどいですが、民主党の政策は、内需優先(外需も大事!)、控除から現金給付へ。

 これしか景気の自律的な回復はありえません。経済政策に限れば、自民党に政権を任せていたら、完全に沈没していたと思います。実態経済は生き物なので、何があるか分かりませんが、これは断言できると思います。


2008年度の不用額は13兆円超-官報に掲載

2009年09月11日 07時57分42秒 | 日記
 9月9日付官報に目を通したら、「平成20年度における予算使用の状況」の一覧表が載っており、昨年度の「不用額」が明らかになりました。

 9月9日付官報号外194号の10ページによると、一般会計の不用額は1兆8178億6854万4000円でした。

 同じく63ページによると、特別会計の不用額は11兆7625億3815万6000円でした。

 厚生年金特会などの“保険積立型の特会”でも、このお金は昨年度1年間の歳入予算額と歳入決算相当額の差額であって、過去に積み立てたお金はこの11兆円強の枠外です。

 官報にはありませんが、一般会計+特別会計の平成20年度不用額は私の電卓では、13兆5804億4067万円になります。

 この金額は鹿児島1区の川内博史・衆院議員が8月12日付ブログで「速報!不用額」という題で書いたエントリーの金額と一致しています。

 財務省主計局が川内代議士に送ったメールによると、これに加えて、政府関係機関予算の不用額は3804億円で、一般会計+特別会計+政府関係機関予算全体で、13兆9608億円になるそうです。

 ちなみにメールには「億円未満切り捨て」と右肩に書いてあります。

 3月のラジオ出演でも、私は不用額のおはなしをしました。番組ではパーソナリティの木下涼介さんが当意即妙に「億円未満切り捨てというのは初めて見た」ということで爆笑になりました。不用額のほかに、1年前の予算書との比較から発見した長妻昭質問による予算の節減については、出演後のブログでフォローしたのですが、その後、不用額の詳しい説明を書かないまま前のブログを終えてしまい、気にかけておりました。

 不用額のほかに、翌年度繰越額というのもあって、一般会計では4兆5108億3449万2000円・・・とあって、この中にも「不用額」が隠れているような気もしますが・・・

 とりあえず、一般会計の1兆8000億円はさっそく、“埋蔵金”として使えると思います。

 ガソリン値下げ隊長だった川内博史さんは、念願の小選挙区初勝利で当選5回生となりました。選挙戦中は「これからは財源発掘隊長として頑張ります!」というのを公約のひとつとしていたようです。川内さんは照れ屋のようで、猟官運動は苦手のようですが、ぜひ行政刷新会議担当大臣になってほしいと思います。

 ちなみにワタクシ、この官報の数字は納豆ご飯を食べた終えた歯を磨きながら5分ほどで発見しました。与党の政局取材になると、大手マスコミには到底かないませんが、予算書・決算書読み込みジャーナリストとして、日本一という自覚をしっかり持ちました。なぜなら、予算書を読んでいるジャーナリストは、私以外にいないと思いますから、現時点でナンバーワンに決まっています。

 私は秋の空をながめながら、人生に思いを馳せるのが好きなのですが、朝から官報を読んでいて、自信がじんわりとわいてきたのでした。

金子洋一さんが参院神奈川補選に出馬へ! 10月25日

2009年09月10日 22時36分57秒 | 日記

[写真]参院神奈川補選(来月25日)の民主党公認候補になる金子洋一さん

 前のブログ相互コメント・トラックバックをしていた金子洋一さんが参議院神奈川選挙区の補欠選挙(10月8日木曜日告示・10月25日日曜日投票)の神奈川県連の公募に合格したそうです。同県連は10日、民主党本部に公認を申請しました。

 党本部の公認は確実でしょう。

 金子さんにとっては、大変な決断だったと思います。というのは、今回の補欠選挙に当選した議員の任期は来年7月までしかないんです。とても割りにあわない選挙です。また来年改選になるもう一人の民主党現職は、参院民主党で最も当選回数の多い議員です。来夏には、また激戦をたたかわなければならないのです。

 政権交代選挙の疲れもいえぬうちに迎える参院補選は、神奈川、静岡両県という隣り合うところでの選挙です。神奈川は民主党(除籍)の浅尾議員の衆院転出(当選)、静岡は自民党の坂本議員の知事選出馬(落選)にともなう補選です。こういう場合は、それぞれの党が分け合うムードが出ますが、鳩山政権5週間あまりの勢いづけのために、両方、勝ちたいところです。

 金子さんは三重5区から2回衆院に出た経験を引っさげて、故郷で国政をめざします。三重5区は難攻不落で、第45回衆院選でも民主党は負けてしまいました(比例復活)。金子さんが対決した自民党議員は比例重複を自ら辞退し退路を断ったのが功を奏したようで、三重県選出の岡田克也幹事長も記者会見で地元紙(伊勢新聞)の質問に答えて、「ヘリコプターで1回入ったが、2回入れば・・・」と本気ともジョークともとれますが、悔しさをにじませました。

 そこで金子さんは政権交代をしっかりと補強しようと故郷で公募に挑戦し、合格したのはとてもうれしいです。金子さんは経済企画庁出身の官庁エコノミストです。官庁エコノミストというのは日本経済を語る上で欠かせない存在でした。私も一読者として読む日経新聞では、官庁エコノミストの寄稿やコメントを読むのが楽しみでした。しかし、2000年の橋本行革で企画庁は解体されてしまい、官庁エコノミストが日経新聞などに登場することはほぼありません。企画庁職員だった私の友人も国土交通省に出向した、と聞きました。

 そういえば、官庁エコノミストの国会議員というのは記憶がありません。利権がないから、選挙で不利なのでしょう。民主党には日銀出身が3人いますが、企画庁採用の官庁エコノミストも責任政党・鳩山民主党に必要なのです。

 頑張れ!!金子洋一さん!!

  

 ところで、5日前のブログで、鳩山さんが鳩山グループこと「政権交代を実現する会」を解散すると公言していた、と書きましたが、きょうの会合で「政権公約を実現する会」に改称したそうです(^^;) 小沢グループ「一新会」が超巨大派閥になることは確実な情勢ですし、けっこう、新ブログもごらんいただいているようで、うれしいかぎりでございますので、この案件はこれ限りにしたいと思います。


民社国連立

2009年09月09日 17時16分01秒 | 日記
 民社国連立政権の発足が決まりました。このあと、午後5時半から3党首会談で合意文書(契約書)を交わすようです。

 民主党は衆議院(定数480)で308議席。これは「3分の2数の320議席」に遠く及びません。参議院(定数242)は「民主党・新緑風会・国民新・日本」で118議席なので、「過半数の122議席」に4議席足りません。

 ということは、民主党単独では、一本も法案も通すことができないということになります。予算案や条約の自然成立は可能です。衆院選大勝で錯覚してしまいがちですが、民主党単独で法律をつくれないのですから、連立は当然です。

 ところで、社民党は日本社会党を改称した政党で、組織としては継続しています。旧名称のときを入れると、片山哲内閣、細川内閣、村山・橋本内閣と戦後合計3回政権に就いています。回数で言えば、自民党の2回より多いことになります。ところが、細川・羽田内閣と村山・橋本内閣では2回連続して、途中で閣外に出てしまっています。どちらも党首が党組織の不満を抑えられなくなって離脱した、という印象があります。

 3度目の正直。今度こそ、連立パートナーに配慮して、きっちりとしっかりと国民の期待にこたえられるよう、政権を担い続けて欲しいと思います。

【追伸】

 江田五月参院議長の議員公式ホームページリンク集ですが、前のブログにかわってこっちのブログのリンクが張ってありました。ありがとうございます。やはり、うれしいですね(^_^)v 励みになると同時に、さすがだな~と感じました。

閣僚委員会

2009年09月08日 21時19分58秒 | 日記
 9月16日(水)、いよいよ第172特別会(第172回特別国会)が召集。院の構成を定めた後、午後2時からの首相指名選挙(首班指名)で正式に鳩山首相が誕生です。

 ちなみに、野党第一党の自民党は若林正俊両院議員総会長に投票することになりました。これは前々から私が予想していた通り。このブログに書けばよかったですね。政権交代後も予想が的中しているので、考えている有料メルマガを立ち上げようかな、とも思うのですが、年内はあまり責任のない立場で行動したいし。いろいろと考えております。

 当ブログはマスコミ応援ブログ!やっぱり一人でやっていても、政局マターではとうていかなわない。オンリーワンをやりたいという気持ちはいつも変わらない。

 というわけで、福島党首と亀井代表が入閣し、閣僚委員会に入る、という構想とはどういうことか? 夜回りに這いずり回っている記者さん向けに解説!

 閣僚委員会は、民主党マニフェストの3ページ「鳩山政権の政権構想」の「5策」のうちの第2策に入っています。

 「各大臣は、各省の長としての役割と同時に、内閣の一員としての役割を重視する。『閣僚委員会』の活用により、閣僚を先頭に政治家自ら困難な課題を調整する。事務次官会議は廃止し、意思決定は政治家が行う」

 私も7月27日のマニフェスト発表会で初めてこの言葉を聞きました。

 鳩山代表はこの発表会の16分過ぎに具体的に説明しています。閣僚委員会は案件ごとに設け、関係閣僚と官房長官がメンバーになります。閣僚委の結論は、最終的には閣議の場でメンバーがディベートするなどの形式で報告し、閣議で最終決定する--というイメージのようです。

 民社国党首が入る閣僚委員会は、「基本政策閣僚委員会」というような名前にすれば、これは連立3党の党首会議としてふさわしいでしょう。この閣僚委に限って、鳩山総理も常任のメンバーとして入るということになるでしょう。菅戦略相が入るという報道もありましたが、マニフェスト発表会の通りなら平野官房長官が入ることになります。3党首+平野官房長官の4人ならば、平野長官が書記役ということになるでしょう。

 複数の各社マスコミの友人と、「議員会館の最上階から順々に降りながら民主党の中堅・新人議員&できる秘書さんを紹介するツアーをしよう」と選挙前から約束していました。選挙後にも「あの約束よろしく!」と複数の記者から言われました。特別国会は4日間しかありませんが、ツアーにいったらどうぞよろしくお願いします。政治部記者には、首相官邸詰めや外務省詰めなど、国会議事堂以外のこともよく知っている記者がいますから、頼りになると思います。

 民主党政権もマスコミも、スタートダッシュで、元気に行きましょう。

閣僚予想

2009年09月07日 17時07分31秒 | 日記
 この新ブログで書いている閣僚予想が的中しているので、昨夜、大手マスコミ記者からも今後について、問い合わせをもらって、やっぱりうれしいです。

 さて、鳩山総理、小沢幹事長、平野官房長官、菅副総理・国家戦略相、岡田外相は内定です。この後、党本部で三役会があるタイミングですが、その前に予想してみましょう。

 藤井財務相については、本人が体力面などから難色を示している面もあるようで、当初の観測通り官房副長官もあるかなと。ちなみに政治任用の官房副長官2人は衆参から選ばれてきましたが、これは必ずしも法律で決まっているわけではないので、衆院2人でもかまいません。松野(頼)、藤井両官房副長官もいいかも。いずれにしろ、官房副長官の1人を、事務次官より入省年次が下の官僚出身議員にするのは、予算を1回組み終えるまでは、やめた方がいいと思います。霞が関の分断工作にあいます。

 分断工作を避けるために、財務省主計局の窓口を国家戦略局に一本化して、財務相は主税局と理財局をみる形にするのもいいと思います。ここでトヨタ出身の直嶋さんの財務相というのも妙案。典型的なトヨタマンである直嶋さんは一生懸命イケイケ体質ですが、変化球を投げたり、打ったりできる人ではない。税制担当が直嶋さんなら、税制に詳しい古川さんらも働きやすいし、出身母体のトヨタ自動車としてはエコカー減税などを元社員に担当してもらうのはラッキーです。ここで小沢幹事長の出番です。直嶋さんが初当選した1992年は、トヨタ労組も経営陣も応援していました。1998年の参院選で、自民党が豊田章一郎さんに「経団連会長が野党(民主党)を応援するとは何事だ!」と締め付け、参院愛知選挙区に限って経営陣は自民党を応援しました(落選)。元々トヨタは財界での基盤が弱かったので、自民党に屈したのです。

 その後、非トヨタ家の奥田さんが経団連会長になると、小泉内閣の諮問会議メンバーになり、どんどん自民化していきました。豊田家の社長(豊田章郎さん)に戻ったトヨタに、小沢幹事長があいさつに行って、参院選での協力を求めるというシナリオは十分あり得るでしょう。なので、直嶋さんは財務相ないしは経済産業相かな。

 長妻年金担当相もNCからの横滑りで順当。厚生労働相は、インフルエンザ対策などで「傷つく可能性」があるので、入閣待望組の60歳代がいいと思います。そうなると、仙谷さんの可能性が大きいと。ところで週末の日経に「仙谷氏は細川連立内閣を振り返った」という記事がありましたが、仙谷さんはあのとき落選中だったんですよ。なので、仙谷さんには与党経験が1日もないのです。

 それと、10ヶ月後には参院選がありますから、参院選シフトが大事です。簗瀬参院国対委員長の入閣が必要では。というのは、参院栃木選挙区は2人区→1人区になっています。前回は簗瀬さんが38万票、自民党の矢野哲朗さんが33万票で2人通りましたが、第22回参院選はどちらか1人が落ちます。栃木に関しては、「みんなの党」が登場しました。矢野参院議員は元々渡辺美智雄系県議です。矢野票に「みん党」票を載せると、当選ラインになります。渡辺家は中選挙区時代は宇都宮市を含む選挙区(旧栃木1区)で出ていましたから、今でも宇都宮市にも後援者が多いそうで、全県区になると、有利です。自民党を「さきがけ」の船に載って飛び出した10人のうち、民主党に残っているのは、鳩山総理と簗瀬さんの2人だけになってしまいました。勤続17年半だし、ねじれ国会で、2年以上参院国対委員長をやった功績は入閣条件に十分でしょう。NCでは法相、“リアル内閣”で建設政務次官を務めています。

 個人的には石井(一)法相、亀井(静)国家公安委員長も面白いかなと。

 土日はすっかり眠って、2年間の疲れが徐々に取れていく感じ。とはいえ、解散近しになってから、資料整理は後回しにしていたので、積み重なった資料を見て、どうすんべ?とため息。特別国会は来週からですので、今週も国会をうろちょろしないで、休もう。

岡田外相、平野府連代表

2009年09月05日 21時25分59秒 | 日記
 岡田外相が内定しました。岡田さんは懐刀の政策秘書を総選挙中に訪米させていました。どんなミッションかは知りませんが、外交の基軸である日米外交の継続性については、岡田さんしかいません。幹事長の秘書が訪米したことに違和感を覚える人がいるでしょうが、小沢、鳩山、菅、輿石の各氏はおそらく、英語で情報交換できる秘書を抱えていないと推測します。

 岡田さんの政策秘書は1974年生まれ、東大法卒、政策担当秘書資格試験8期生。奥さんは別の民主党議員の公設秘書で、政界屈指の美男美女カップルとして有名です。

 新人議員は、国会・東京には美人(美男)が多いので、気をつけなければいけません。議員さんと美人(美男)の2人組が歩いていると、たとえそれが、独身者同士や秘書・スタッフでも、誤解およびやっかみの対象になります。

 大阪府連の平野博文代表は5日午前、大阪府連の常任幹事会を開きました。朝日新聞が伝えています。


[写真]大阪府連の平野代表(11区選出)と森山常任幹事(16区選出)。

 11区選出の平野代表は16区選出の森山浩行・常任幹事ら新人議員らに対して、「小泉チルドレンのようなスキャンダルのネタを作るな。飲み歩いて浮かれるな」と注意したそうです。朝日に書いてあります。鳩山政権をスキャンダルから守る官房長官からの重い言葉です。官房長官を支える大阪府連がスキャンダルの震源には絶対になっちゃいけないよね。

 とはいえ、森山さんは、FNN記者として務めた関西テレビ放送で一時、営業局員として「宝塚歌劇団」を担当していたことがあり、見目麗しい美人は見慣れて、あきています。宝塚を近く退団するトップ女優なんかは、大変らしいですね。八千草薫さん、黒木瞳さん、前田美波里さん、天海祐希さんのように退団後もスターでいられる人はごく一部ですからね。

 森山さんは良くできた良妻賢母の奥さんと2人の男の子の父ですから問題はないでしょうが、他の新人を気づかってやる役割も、平野官房長官は期待しているにちがいありません。

思ったらすぐ書く

2009年09月05日 08時54分53秒 | 日記
 思ったらすぐ書く。小出しにしない。ストレス溜めない。

 岡田さんが幹事長を外されてしまい、がっかりしています。旅にでも出ようかと思うほど、残念です。

 ひとつ気になっているのは、鳩山グループこと「政権交代を実現する会」の解散についてです。鳩山次期首相は5月8日付のメルマガで、「この会は議員の集まりではありますが、派閥的会合ではありません」とし、「その証拠にこの会は政権交代を実現した暁に解消されます」と書いています。

(引用はじめ)

 私が代表をつとめています「政権交代を実現する会」の軽井沢合宿研修会を
6日に行いました。念のために申し上げておきますが、この会は議員の集まり
ではありますが、派閥的会合ではありません。あくまで、政権交代を果たすた
めに自ら研鑽を積もうとする議員に自由に開かれた勉強会です。その証拠にこ
の会は政権交代を実現した暁に解消されます。

(引用おわり)


 昨年5月7日号でも次のように書いています。「この会は政権交代を実現した瞬間に解散することとしています」とし、「早くこの会を解散する日を迎えよう」とし、政権交代=解散日と強調。そのうえで、「そのためには

(党のためではなく)国民のためなら死ねるという一人ひとりの覚悟を持つことだ」と話した、と書いています。

(引用はじめ)

 子どもの日の午後に、私が会長を務めています「政権交代を実現する会」主催
の研修会を軽井沢で行いました。この会は政権交代を実現した瞬間に解散するこ
ととしていますので、会の冒頭、私は「政権交代に極めてリアリティが出てきた。
早くこの会を解散する日を迎えよう。そのためには(党のためではなく)国民の
ためなら死ねるという一人ひとりの覚悟を持つことだ」と述べました。

(引用おわり)


 鳩山総理実現となると、「実現する会」会員だったという事実が既得権益化する議員が多いし、一新会の膨張という新しい環境もできました。

 本立ちて道生ず。総理が「実現する会」を解散できなければ、「日本の大そうじをする」といっても説得力がなくなるし、官僚にバカにされます。とはいえ、小沢幹事長は一新会の解散に言及したことはないと思うし、解散する気などさらさらないと思います。

 さて、総理はどう決断するんでしょうか。

平野官房長官

2009年09月04日 16時07分29秒 | 日記
 NHKによると、官房長官は平野さんだと。鳩山さんが他の幹部に伝えたそうだ。無難な人事。平野さんは正式には、総務委員長代理で、通称・役員室長。鳩山さんが幹事長の時は幹事長代理だった。まさにサブの中のサブ、スーパーサブ。政界は「俺が俺が」というイメージが強いが、スーパーサブもナンバーワンスーパーサブになると官房長官。初入閣で官房長官は珍しくない。ちなみに今年の官房機密費(正式には内閣官房共通費の報償費)は今年度14億円。前任長官がいくら残していくか気になるが、クリーンに使って欲しい。いっそのこと、3党の議員に均等に配っちゃえば?平野さんはパナソニック・グループで働いている人が多く住む選挙区で松下労組の支持を受けているテッパン。対抗馬の井脇ノブ子さんを完全落選させた。それを考えると、平野さんと井脇さんとのマスコミ露出度の違いはあまりにも不均等だったと思う。

 これで、国家戦略局(室)担当大臣の役割が何となく、見えてきた気もする。官房副長官に官僚出身者を起用すると、霞が関が官邸内分断工作に出てくる危険性がある。扇の要が決まったことで、菅・国家戦略局担当、藤井財務、岡田外相という布陣しか考えられないと思うけど、さて、どうなるか。

 だんだん、僕の体も政治体質から、政治の垢が抜けてきてスッキリした感じ。秋とは、ちょうどいい時季だ。

幹事長

2009年09月04日 00時48分32秒 | 日記
 今後の活動をめぐって、友人と意見交換。前途洋々にも思え、前途多難にも思える。2年間ブログに没頭して、高田馬場が違った街に見える。ローマの休日のオードリー・ヘプバーンもこんな感じだったのかな。

 帰宅後、少しうとうとしていたら、ケータイに小沢さんに幹事長要請との速報ニュース。TVを付けたら、受諾ということでドッと疲れる。借金をこしらえながら当選した総支部長たちの心理をたくみに使った党の財政運営をしていくと思う。一人一人の対応が政治家としての将来を占う。

 2月の予算委、3月の西松事件以降、映画をほとんど見ていなかったので、次の映画を見ようと思う。

劔岳 点の記 - goo 映画劔岳 点の記 - goo 映画

 「日本地図完成のためだけに、誇りを持ってただひたすら仕事に生きた男たちの物語」。究極の「公の仕事」。岡田さんが公開前に見て、面白かったと感想を述べたそうだ。

 ちなみに岡田さんに薦めた人は、「池田先生も絶賛している」と言ったそうで、謎の人物なんだが、文化の世界における池田さんの存在は今も大きい。選挙で大激戦を戦ったフォローといえば、フォローだけど、実際に僕は「言葉の力」を持つすごい人だと思う。機関紙の配達員のことを「無冠の王者」と呼んでいる。

 秋だからクラシック・コンサートにも行きたいが、不況で我慢。あすからは新聞の数も減らして、年内はわが家もムダづかい削減、事業仕分けをしないといけない。きょうラジオで「鉄のスクラップ」のCMを初めて聞く。市況の回復は日経新聞の24面辺りの商品面をよく読んでいて、知っているが、CMを聞くと、売り手市場になってきたということかな。涼しくなったら、鉄のスクラップも少しずつやらないといけない。

やっぱり書かずにいられないので

2009年09月03日 12時11分58秒 | 日記
 8月30日で国会傍聴記by下町の太陽は閉めたのですが、どうやら書かなくてはいけないことが出てきました。僕自身の次のホームグラウンドを作るまで、「つなぎ」ということで、このブログを開設しました。

 政権交代達成と同時に、幹事長の座を巡って、岡田さんと小沢さんの間ですさまじい対立が生じてきました。

 小沢さんは側近を通じて、政権交代チルドレンに特別国会(9月16日)まで上京しないように指示したようです。岡田さんはファックスで同様の指示を幹事長名で出しました。

 たしかに選挙後のあいさつ回りは、獲得票→後援会募集キャンペーンなのですが、小沢さんの考えではやはり政権交代チルドレンは「黙って俺の言うことを聞いていろ」ということで、数としてしか考えていないようです。

 あー、やだやだという気がしますが、与党(政権党)になったらこういった党内対立が権力の源泉につながっていくのでしかたがありません。

 さて、鳩山首相就任までにどうなるでしょうか。まあ、岡田さんは党本部を去っても、閣内で外務大臣になるという手もありますから、岡田さんのことは心配していません。

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 政権交代していろいろ変わりました。イヤホンで聴く曲が、ノリの良いJ-POPから、5年前くらいから趣味になったクラシック音楽に自然と戻りました。

 議員会館の撤去風景は、テレビで見たサイクロン上陸後の風景のようで、トラウマになりそうです。

 新聞では一気に民主党の記事が増えました。それを見ながら、一人で活動している僕が国会に乗り込んで取材する方法はもう限界だと思います。でも、自分の生活を大事にしながら、そのときどきに感じる、一歩退いた目線で書くことも重要かな、と。

 昨日も前のブログのフロントページに681人もの人が来てくれました。で、それは誰かと思うと、やっぱりこれからどうしたらいいか分からない、不安だ、という政権交代チルドレンやスタッフが多いと思うのです。だから、おこがましいけど、僕が少しでも書いていくことが精神安定剤になるかなと思うのです。

 小沢さんのもとで、使い捨てにされていった人をいっぱい知っています。だから、僕は書かないと我慢できないのです。ひらたくいえば、書かないと僕が落ち着かないのです。

 もうアクセス数を気にしないで、更新回数を大幅に減らして書いていこうと思います。それで、自分自身の役割も探しながら、民主党政権が安定飛行になったら、このブログも自然にアクセス数が減って、フェードアウトしていけばいいと思うのです。