日本祖国戦線

愛国社会主義(National Socialism)による日本及び世界の再建を模索する研究会です。

人の心を数値化できると考える愚

2018年03月28日 15時46分53秒 | 社会問題
道徳「愛国心」など自己評価 専門家から疑問の声も


3/28(水) 2:27配信  朝日新聞


道徳教科書の「自己評価」の例(抜粋)
 来春から「特別の教科」となる中学校道徳の教科書検定で、8社の教科書が合格した。生徒が「思いやり」や「愛国心」などの項目を、数値や記号を使って自己評価する欄を掲載した教科書もあり、専門家から疑問の声が出ている。


 8社中5社は巻末などに、生徒が数値や記号で「自己評価」する欄を設けた。広済堂あかつきは「自分自身を振り返って」と題して、学習指導要領が求める「節度、節制」や「国を愛する態度」といった22項目について、5段階で自己評価する内容。日本教科書も「身につけたい22の心」を4レベルで自己評価する一覧表を載せた。

 教育出版は22項目と、その内容を紹介した教材名と並べて「心かがやき度」を星1~3個で示す手法。東京書籍と日本文教出版は項目別ではないが、A~Dや丸をつけて生徒が振り返る欄を作った。

 道徳の教科化に伴って生徒は教員から評価を受けるが、数値評価ではなく、記述式。中身も「内容項目ごとではなく、大くくりなまとまりを踏まえて」(文科省)になる。日本教科書の監修をした白木みどり・金沢工業大教授(道徳教育)は自己評価の欄の目的について「あくまでも生徒自身のためで、先生が見るためではない」と話す。ただ、「先生が生徒を見取る際の手がかりにして欲しい」(広済堂あかつき)「教員には不安も多い。評価の一助になれば」(東京書籍)と話す教科書会社もある。

 自己評価欄に検定意見はつかなかったが、文科省はこの内容を教員が活用することには否定的だ。「対話や授業の様子から見取るのが基本であり、教員が評価の参考にすることは想定していない」という。

 道徳教育を研究する子安潤・中部大教授は「『愛国心』など外から与えられた枠組みで自己評価をさせると、子どもの考え方を縛ることになりかねない」と懸念する。数値での自己評価欄を入れなかった教科書会社の編集者も「数値評価なんてあり得ない。数値からは生徒の具体的な考えは見えてこない」と話した。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

いじめに始まり、自殺や殺人事件まで急増する昨今、道徳教育が見直されることは大切だ。

しかし、まるで人の心を数値化できると考えるようなやり方は如何なものか。

また、「愛国心」とは教育するものではなく、歴史・文化を学び、国家社会の一員として自覚して学問と勤労に励む中で自然と芽生えていくものではないのだろうか。

決して枠に入れて「これが愛国心だ」と言えるようなものではない。

戦前の日本には「修身」という道徳を説く授業があったが、もちろん数値化なんかしないしそのような発想はない。

人の心を数値化するというのは、唯物論的・現代科学至上主義的な発想で、このようなところから人間の力で自然をコントロールできるかのような誤った考え方に発展していくのである。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿