8月3日 (木曜日・晴れ)
つづき
名鉄電車から少し横道にそれて、、写真は、大曽根駅から出ているガイドウェイバス「ゆとりーとライン」です。
「名古屋ガイドウェイバス」は、日本で初めてのガイドウェイバスとして2001年に開業しました。このバスは、「専用軌道区間」は案内装置で誘導運転され、運転手はハンドルを回す必要がありません。一方、専用区間以外の一般道路に出れば普通の路線バスとして走ることも出来ます。例えるなら、「大空を羽ばたくニワトリ」みたいなバスです。新交通システムと路線バスの機能を合わせもった乗り物といえるでしょう。
見た目には路線バスですが、専用軌道区間はなぜか「軌道法」の適用を受け、鉄道の仲間に入ります。
手もとにある「NIPPON 鉄道全線のりつぶし」(人文社・2006年発行)の鉄道白地図を見ると、裏面の地下鉄路線図(名古屋)の中に、「名古屋ガイドウェイバス ゆとりーとライン」の経路が描かれています。経路ではなく線路といいたいところですが、どう考えても「線路」と言える代物ではありません。
一方、「JR時刻表」(交通新聞社)の会社線ページを見ると、「バス」と書いてあります。感覚的には、やはり鉄道よりもバスに近いかな?
大曽根を出発し、右に90度曲がります。新交通システムの軌道に似ていますが、ちょっと違うようにも感じます。
バスが動いている間運転手さんはじっとしています。ハンドルを握る手がないのに、ハンドルが勝手にクルクル動いています。まるで、透明人間が運転しているようです。
加減速は自動ではなく、運転手がアクセルとブレーキ操作をしています。急停車がけっこう気になりました。路線バス並みでした。
専用軌道区間内に、全部で9つの「駅」があります。最後の停車駅・小幡緑地を出ると、↑の場所にバスが来ます。こここそは、「鉄道」と「バス」のまさに境目。遮断機の先は、運転手自らハンドルを握る路線バスに変身するのです。
結局、普通の路線バス専用レーンでいいんじゃないの?と思いますが、一体どうしてこんな二段構えにする必要があるのでしょうか?分からないなぁ。
(ハンドル制御が自動だから、道幅を狭くできるという利点はありますが、、、)
もうこれ以上乗る必要はないので引き返そうと思いましたが、降りるのも億劫になり終点の中志段味まで乗ってしまいました。「終点」の雰囲気は感じない場所でした。外は、うだるような暑さが続いています。この先どうしようかと思いましたが、しばらくすると高蔵寺駅行きのバスが来ました。これに乗って終点で降り、JRで名古屋に行きました。持っているフリーきっぷはJRに乗れないので、普通のきっぷを買いました。
また名鉄乗りつぶしの旅に戻ります。残るは、津島線と尾西線の2線になりました。
つづく
コメントありがとうございます!
今は名古屋だけのガイドウェイバスが日本中に広まるのかどうか???
東京でも、広い道路の1車線だけをバス専用レーンにして、その部分にガイドウェイバスを走らせると面白そうです。が、今のところその必要はなさそうですね。
都内を移動するのに地下鉄には何回も乗りましたが、都バスにはまだ2回しか乗ったことがないのです。
ガイドウェイバスといい、基幹バスといい、自動車王国の愛知県にしては野心的な取り組みではないかなと思います。ただ、ガイドウェイバスははやる素地があるのかが少々心配ですが。
都バスでも、都市新バス路線と呼ばれる系統(「都01」とか)を乗りこなせれば結構便利に移動できます。
コメント&名古屋・路線バス情報のご提供ありがとうございます!
クルマ社会だからこそ、路線バスの存在を守る必要があるっていう感じがいたします。
願わくば、岐阜の路面電車も同じようにあつかってもらいたかったなぁと思います。