列車の車窓は心の窓

我が家の住人は電車がとても好きなので、車がありません。電車とバスで出かける日本の旅

1日3回しか列車の来ない駅(2) 「北海道&東日本パス」の旅(7)

2006年05月28日 | 北海道&東日本パスの旅


18年4月2日(日曜日 曇りのち

 http://blog.goo.ne.jp/shirousat/e/a2bfd7cd1182693bc35f61915605e3bfからの続き

 一日3回しか列車の止まらない駅、大志田駅にやってきました。
 雨がやまないホームの暗闇を、6本の蛍光灯が照らしています。

     大志田駅の時刻表

 待合室内の時刻表には、確かに3本の列車が記載されています。たった3本の列車のために、ご丁寧に「表示例」まであります。
 ゴミ箱の中身は、相当溜まっています。もう1ヶ月以上は掃除されていないように思います。待合室横のトイレは、ドアを開けてみると湿気がすごくて、不気味なくらいでした。
 
 駅前に出ました。わずかな光を頼りに、線路の横(バラストの上)を歩いていると、ポイントがあり、右に線路が分かれています。どうやら、スイッチバックがあるようです。
 その線路を先端まで歩きたかったのですが、真っ暗で足場が何も見えないので諦めました。地面には残雪もあります。スイッチバックの線路は、
使われなくなってから長いようで、線路がどうもゆがんでいるように感じます。草もぼうぼうです。
 駅前にある建物には誰も住んでいません。照明がまったくないので、駅前の道路から先に進むことすらできません。
 
木造平屋建ての家屋が1軒あります。これは、昔の駅事務所のようです。それと、倉庫が1つあり、2階建ての家が1軒あります。この2階建ての色は外壁が明るく、暗闇の中で目立っていました。

     駅の待合室

 待合室のベンチ上に大学ノートがあり、表紙に「また来てね」という言葉と、マンガ風に丁寧に描かれた女の子の絵があります。
 その中身を見させてもらいました。もう2回以上来ている人もいます。すごいです。
 
 待合室には、緊急時の連絡先がシールで貼り付けてありますが、どうやって連絡するのでしょう。公衆電話はなく、携帯(僕の携帯はauです)は「圏外」だし。

 駅に明かりがともっているのが、有難いことだと思ったのは、今日がはじめてでした。

 折り返しの、20:18発盛岡行き終列車がきました。列車の音が、線路を伝って聞こえた時はほっとしました。静かだから、レールから伝わる音がよく聞こえます。真っ暗な場所に一人でいると、緊張するのかもしれません。来るはずの列車が、来なかったらどうしようと、本気で思っていたくらいなのです。
 
 
(11) 山田線 普通659D 盛岡行き
  大志田 20:18 ⇒ 20:44 盛岡
  ↑ 盛岡行き   
ハ52-110
             キハ58-1529

 隙間風が入って、寒い車両でした。終点が近づくと、市街地の一帯だけ、空が明るくなっているのが分かりました。
 女性の車掌は、盛岡駅に着く前に、丁寧に接続列車の案内アナウンスをしていました。しかし、この列車が盛岡に着く4分前に、最終の東京行き「はやて34号」は出発してしまっています。なんとも意地悪なダイヤです。

     盛岡行き列車

 盛岡駅の地下街で、名物の盛岡冷麺を食べました。焼肉屋さんで食べるのよりもおいしいと思いました。

 次の日へ続く。http://blog.goo.ne.jp/shirousat/e/056e21a9462bf416e063234d47628248へつづく。



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1 コメント

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トラックバック、ありがとうございました! (駅は世界)
2006-07-01 12:19:21
1日に3本しか列車が来ないなんて、利用してる人はいるのかなとか、

なんで廃止しないのかなとか、色々考えてしまうところですね。

私も先々月にこの駅に行ったのですが、自動車が普通に走れる道とか

民家などがほとんどなくて、ほんとに秘境に来ちゃったんだなといった感じでした。



また時々ブログの方、訪問させていただきますね。

特にやっぱり鉄道関係、色々見せてもらえるととても有り難いです。
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