列車の車窓は心の窓

我が家の住人は電車がとても好きなので、車がありません。電車とバスで出かける日本の旅

三木鉄道の旅(1)

2008年04月24日 | 全国の私鉄と第三セクター鉄道を訪ねる旅


 

 このブログの筆者は、申すまでもなく時刻表の愛読者であり、時刻表はほとんど毎月買っています。買わない月もたまにあるものの、1年に最低11冊は買っています。さくいん地図のページを開いて、前月号にはなかった路線や駅が載っていると嬉しいものです。その逆で、前月号にあったはずの線路がなくなっているのを見つけたときほどむなしいものはありません。

 4月号の時刻表には、この3月31日で廃止された三木鉄道がまだ載っていましたが、昨日買った5月号を見たところ載っていませんでした。廃止されたのだから当たり前です。線路があったはずの場所はぽっかり空白になっています。地図を見れば廃止されたことは一目瞭然だとしても、その事実を自らの心に受け入れるには暫しの時間が必要です。それは、去年廃止された鹿島鉄道の時も同じでした。

 この三木鉄道に乗ったのは1月5日でした。前日まで四国・九州に出かけており、帰路の夜行快速「ムーンライト九州」を途中の加古川駅で降りました。三木鉄道は、茨城の我が家から乗りに行こうとは思えず、帰省中に日帰りで行こうとも思いませんでした。(筆者の実家は西宮市)一方、もうすぐ三木鉄道が廃止になるのは知っていたから、心の片隅では一度乗っておきたいと思っていました。それには、この「ムーンライト」を加古川で途中下車するのがベストでした。もし加古川で気づかず、終点の新大阪まで行ってしまったら、きっと三木鉄道に乗ることはなかったでしょう。

 加古川駅には、三木鉄道との連絡定期券の発売を去年の12月17日で終了した旨の張り紙がしてありました。

 加古川線ホームへの入口前には、駅別の「のりこし精算機」が並んでいます。1台の機械に3つのボタンを用意すれば済むのに?と思います。

 加古川線の西脇市行き始発電車で、三木鉄道の始発駅厄神まで行きました。6:08の発車間際にぞくぞくと集まって、2両編成の乗客は合計9人でした。目玉があちこちに浮いている奇妙な電車ですが、グロテスクだとは思いませんでした。とはいえ、間近で見ると不気味な感じでした。

 厄神駅に着く前に、「三木鉄道は乗換えです」という自動アナウンスが流れました。

 つづく
 


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