できるだけごまかさないで考えてみる-try to think as accurately as possible

さまざまなことを「流さずに」考えてみよう。"slow-thinking"から"steady-thinking"へ

「正義」は目に見えないものだけど その2

2012-05-24 16:39:45 | Weblog

昨日の記事を書くときに、情報収集として訪れたサイトにこんなものが。同じgooブログである。

 

5/17の風向き・雨雲を見てください。宇部市がホットスポットにならないと言い切れません。(小出裕章さんのお話を聴く会 スタッフブログ 様)

(2012年05月17日)

被災地のために何かしたいと思う気持ちは尊いし、素晴らしいと思います。方法については、じっくり考え調べてみた結果、みんなが生き抜くためには、人は喜んで受け入れる、がれきは7世代先の子どものことを考えて受け入れない、安全な野菜・果物を送ることが大事、いうことを、まず冒頭にお知らせします。

文科省データを使ったSPEEDI環境放射線モニタリングポスト・原子力関連施設マップ(気象オーバーレイ版)  というサイトはすごいです。実サイトにとんで動かしてみてください。

まずは風のデータ(赤三角は、北九州焼却場) 風速およそ3~6m/s 

次に 雨雲

福島原発事故のとき、飯館村が風下になり、雪が降り、高濃度汚染地域=ホットスポットになったことは事実です。

データを見ると風・雨雲は周南市までもつながっています。宇部市・山陽小野田市だけでなく、山口県全体の問題だということがこの図でわかります。

水源地の汚染をすれば、取り返しはつきません。水・土・空気を汚せば、放射性物質が野菜・飲み水に移行し、何年もかけて住民の体内に蓄積していきます。

命を預かる公的な職業についておられる方は特に、この事実を、個人で市役所にまずは電話でお知らせください。

やみくもに怖がっているのではなく、きちんと調べたうえで危険性を指摘しているのだということををきっちり伝えてください。

「賛否両論あるから」と、棚上げにしている暇はありません。実際には「否」しかないことは、明らかです。

試験焼却は 5月23・24日 日明工場48t、5月24・25日は 新門司工場32t

人為的な放射能拡散は避けることができるのです!

宇部市長あてアクション!

ネットができる方は、メールを!できない方の意思表示は、電話、はがき、ふれあいセンターには市長あての手紙用紙があります。市長あてのご意見箱に入れて、ふれあいセンター館長さんに急ぎ対応してもらえるように頼みましょう。

郵送

〒755-8601 宇部市常盤町一丁目7番1号
宇部市役所市民相談室

ファックス

市民相談室ファックス番号:0836-22-6004

電話

市民相談室電話番号:0836-34-8126、0836-34-8127

メール https://www.city.ube.yamaguchi.jp/cgi-bin/faq/form.cgi

来庁

宇部市役所本庁舎1階 市民相談室(お待たせする場合がありますので、なるべく事前に来庁のお時間をご予約ください。)

(ここまで)

 

>やみくもに怖がっているのではなく、きちんと調べたうえで危険性を指摘しているのだということををきっちり伝えてください。 

というところを赤字で私が強調したが、冒頭にあった、

>がれきは7世代先の子どものことを考えて受け入れない、

というところの根拠を調べるべく、「7世代」でこのブログ内を検索したが、この記事しかヒットしない。

 

・・・なぜ「7世代」なの?そしてもっと根源的な疑問として、そもそも放射線は生殖細胞に影響を与えるの?しかも「7世代」も先まで??なぜ「7世代先の子ども」に悪影響を与えるの?6世代先でも8世代先でもないのはなぜ??

ということについての説明は、このブログでは全くなされていない。ただ結論として

>がれきは7世代先の子どものことを考えて受け入れない、

という文言が、「所与」としてどこかから「与えられて」いるだけである。

 

こういうブログのどこが、

>やみくもに怖がっているのではなく、きちんと調べたうえで危険性を指摘している

ブログなのか、少なくとも私にはさっぱりわからない。

 

「怖がるなら、正しく怖がろう。」

 

という言葉は、昨年の311以来、陳腐になるほど繰り返されてきた。しかしこの「山口県の女性」が作っているブログ記事のどこを読んでも、なにを「きちんと調べたうえで」「危険性」を「指摘」しているのか、さっぱりわからないのだ。

 

さて、上にリンクが貼ってあった、speedi環境放射線モニタリングポスト・原子力関連施設マップ(気象オーバーレイ版)とやらを私も使ってみた。

山口県や福岡県の人々にとっては、安全装置が作動しなかった韓国の古里(コリ)原発の安全性や放射線・放射性物質漏れの方がよほど「焦眉の急」では?という問題提起は昨日の当ブログ記事で行った。そこで、古里原発からの風向きを、このサイトを使って調べて見た。

 

たとえば「2012年5月23日、午前10時」の風向きがこれ。画像内の△が古里原発。

 

これではわかりにくい、という方のために、山口県や福岡県に至る風のルートを書き込んでみた。

 

 

・・・思い切り、福岡県や山口県へ「風」が吹いているわけだが。

「宇部がホットスポットになる」どころじゃないねえ。福岡県や山口県が、このような風向きになるたびに原発から見て「風下」になるのだから。


いつもこの風向きで風が吹いているわけではないが、ざっと調べても、1日か2日に1回は、こういう風向きになることがある、ということがわかる

 

にもかかわらず、このブログでは、古里原発の危険性について述べた記事は一本もないし、せっかくこのサイトを自分で使っておきながら、古里原発からの放射性物質の流れ方には全く関心がない。

その一方で、震災がれきに関しては、こういう表現は申し訳ないがキチガイのように

・危険だ危険だ危険だ!

と騒ぎまくり、

・「7世代先の子ども」

という、意味不明の言葉(呪文?マントラ?)まで強調している。

 

 

昨日の記事の主旨をもう一度繰り返しておくが、

それだけ、放射性物質にたいして「1ベクレルでも危険!」と騒ぐこういう人たちが、

すぐ北西にある韓国の古里原発について、全く何も感じないという「感性」は何なの???

放射性物質について敏感になるのなら、

放射性物質は国境も関係なく「飛んでくる」のだから、韓国の原発を完全にスルーできるその「感覚」はどこから来るの???

全く、理解できない。

 

こういう連中にとっての「正義」とは何なのか、何度でも書くが、むしろ教えてほしいぐらいだ。

 

 



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