伊集院様は神様です＜ＴＢＳラジオ 深夜の馬鹿力

　当ブログで番宣した「伊集院光　深夜の馬鹿力（ＴＢＳラジオ）」をあまり期待せずに聞いたのだが…堀江社長の出演のしかたは予想とは違っていたのだが、伊集院様はやってくれました！今週は一応スペシャルウイークとのことで、彼が思いついた企画を彼が独断で勝手にやっちゃったという設定でしたが…まぁ以下のＤＪを見て頂きましょう。

　（番組予算と自腹を合わせてニッポン放送の株を４０株（笑）買った伊集院は、それを高額で買い取らせようと（笑×２）単身堀江社長に交渉する。ところが堀江社長に「株は面と向かって売買することはできないんですよ」とあっさり切りかえされ、もののついでに「私をニッポン放送の取締役にしてくれませんか？オールナイトニッポンの１部をやりたいんですよ！」などという会話をＴＢＳのこの番組でモロに流した後で）

　伊集院：（いや～失敗しましたね～という趣旨の発言をして）フジテレビの日枝さんとかニッポン放送のピーナッツみたいな顔した人とか、あぁＴＢＳの内部の偉い人ですよ！これが額面通りにオレが暗躍したとか受け取った日には、あ、あれですよ、僕は元々小さいことを誇張して言ったカミングダウトですよ！いわゆる僕の。カミングダウトだったりぃ～ってには大丈夫か事務所的には？　まぁいいわ事務所は一応公式コメントとして謹慎させますって出してんですから、名前言わなきゃいいんだろ？　批判をあびるけど、あびるけどね、名前を言わなければいいんでしょ？そっかいいんですよもう●×△ξ＃（ぐちゃぐちゃ）何人敵に回すんだよ一回の放送でよ！帰るところもなしか家族もなしプロダクションもなし古巣なしなんだこりゃナイナイづくしかもうこれは！あ、何か批判あびるとか言うなよ！もぅそういうのは！んほんとによ～かわいいもんですよ、ね？向こうは店つぶしたなんてのを笑い話にしてたんですよ、こっちは自分が被害受けてる話じゃないですか～ほんとにさーもう～どうしよう？

 　いや～ここまでチャレンジしてくれるとは（笑）さすが伊集院光様です。これからここでは伊集院光を伊集院様と呼ぶことにさせていただきます。一方で一切言及しなかった日曜日の「アッコにおまかせ！」の和田アキ子は…事務所の指示（したのかどうかはっきりとはしていないが）言及しない方があびるのためになると思っている点がぬるかったですね。彼女を叱ることのできる数少ない立場の一人なのですから。

 　伊集院様ｖｓ堀江社長の会話パートでは、相変わらず「ネットとテレビやラジオを結びつければ面白いでしょ？」の一点張り。あとは「私が企業を吸収してクビにした社員はいないんですよ？給料が下がって自主的にやめた社員はいますが…」の発言が目新しかったか。そりゃやめてほしい社員の給料を意識的に下げることで遠回しのリストラをしていたのでは？というツッコミを伊集院様に期待するのはさすがにムリか。

 　世間を知らない学生などが、こういう私の言葉を見て「邪推すんなボケ！」と思うかも知れない。しかし、まだ就職したことのない人は、こういうことは実際にはごく普通に行われているということを知っておこう。実は会社側が労働者を強制的に解雇することは、現在の法律では厳しく制限されている。そこで「解雇」という形ではなく「自主的退職」という形にするために、会社はさまざまな手を打つ。閑職に回し、給料を下げ、じりじりとクビを締めるのはよくやることなのだ。私が昔いた会社（正社員制の塾）でも当然のように行われていた。社長か会長の愛人（社員だったが、公然の秘密となっていた）を会議で、業務上の件で批判したところ、次の日からいきなり担当授業が全てなくなった（その分給料もドカンと減る）り、労働組合を作ろうとした社員も同様の仕打ちを受けたりと、まぁ普通のことであった。

 　日本には労働基準監督署というものがあり、不当な労働基準については指導することができるのだが、会社が指導に従わないことの罰則はない。従って不当な労働環境を強いられた従業員は個人的に訴訟をするしかなく、実際にはなかなかここまで進めない。ゆえに、会社が確信犯的にいらない社員を追い込もうとしている場合は、労働基準監督署の指導に従わない可能性が高く、そのせいで追い込まれている社員が不当に追い込まれていたとしても、なかなか救済はできないのだ。

 　そんなわけで、「クビは切ったことはない」という堀江氏の発言も、少しずつ言葉遊びのレベルに後退しているという印象を受けた。昨日たまたま見た日本テレビ「きょうの出来事」でも堀江氏大爆発だったのでまた記事を改めて書く。