橋下一派と部分的にでも連携する限りは、私は石原新党を支持するつもりは全くない。
以下、「政策面」からの批判であり、差別新聞や差別出版が平気でやっているような、
「血」
「血脈」
「血筋」
「家柄」
「出自」
「境遇」
などからの批判では全くない。この2レベルの区別ができない情弱は死んだ方がいい。
私が橋下一派を支持しない理由はきわめて単純だ。以下の記事にすでに書いた。
維新八策の「身を切る改革」は、ただの「国会機構の骨抜き」(2012.09.09)
重要部分をもう一度貼っておく。
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ここまで挙がっている「維新八策」の中で、私が一番重要だと考えるのは
・「衆議院定数を240に半減」
・「廃止を視野に入れた参議院の抜本改革」(上の9番目)
である。これらの政策を「綱領」または「政策集」または「マニフェスト」または「公約」として掲げる限り、私は日本維新の会だろうがどこ維新の会だろうが絶対に支持しない。徹底的に反対キャンペーンを繰り返すつもりだ。
橋下一派が考えていることは実に単純なことで、
・「自民も民主もダメ、と無根拠に思っている情報弱者層の取り込み」
に尽きる。
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言い換えれば、まんまとマスゴミに踊らされて
「政治家は自民も民主も全く国や国民のことを考えていない!自民も民主もダメ!票を入れる先がない!!」
などと平気で言っている情弱バカを釣って、今の民主党よろしく、その情弱バカから支持を得ている間、もしくは衆議院の任期を最大限に使って、衆議院議員定数半減、参議院の廃止を行い(公約に書いてあることだ)、日本を徹底的に「衆愚制」に陥れようとしている。いや、「衆愚制」ならまだしも、これが戦時中のナチスよろしく、「独裁制」までをも狙っている可能性さえある。
これは邪推ではない。なぜなら、「衆議院定数半減、参議院廃止」という発想自体が、各地域の「民意」を「代表」する「代議士」を半分以下に減らすことに他ならないわけで、それは
・「各地域の『代議士』より、国民の過半数の支持を得た『首相』がやりたいことをやれる政治システムがより優れているのだ」
という価値観なしには絶対に出てこないものだからだ。この価値観こそ、単なる頭の悪い独裁制指向であって、橋下一派は、これを「維新八策」として普通に公約化している。
9月1日の読売から。
・衆議院の議員定数削減
・廃止を視野に参議院の抜本改革
・首相公選制
と、「首相独裁制」を成立させるための三点セットを見事に備えているのが、橋下一派による「維新八策」なのだ。
でだ、石原新党が、
・「小異を捨てて大同につく」
などというレトリックで橋下一派と連携をするということは、
1 上記の三点セットを「小異」とみなしているか、
2 上記の三点セットを「大同」として、石原新党でさえ認めているか
のどちらかである。どちらであっても論外なことだ(笑)。だから、石原新党が、橋下一派と連携する限りは、石原新党を私は絶対に支持しないのだ。
あ、「財政を少しでもよくするために国会議員を減らすと言っているだけだ!」と、橋下支持者が言うかもしれない。というわけで、それに対する反論として、また上の記事から引用する。
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しばらく前に、「身を切る改革」と称して、民主党だけで勝手に衆議院定数の「0増5減」を行う法案を衆議院でだけ可決したが、参議院では内閣問責決議が通っているのでこれは通らない。しかし、仮にこの法案が参議院で通ったとしても、議員一人あたりの国からの給料(歳費)は、ざっと、多めに見積もっても一人年額3000万円であるから、
・3000万円×5=1億5000万円
に過ぎない。また、「維新八策」の言うように、参議院を廃止し、衆議院を240名だけに減らすとすると、減らす議員数は
・722-240=482名
である。これに一人あたり3000万円をかけると、
・3000万円×482=144億6000万円
に過ぎない。「維新八策」の通りに国会議員を減らしても、年額144億円ちょっとしか削減できないのだ。
なぜ、144億6000万円に「過ぎない」と表現したかというと、現在の日本のペースで高齢化が進んでいくと、必要となる社会保障費の「自然増」分だけで、「年間1兆円以上」になるからだ。でまた簡単(?)な算数。
・1兆円は、144.6億円の何倍?(ヒント:1兆円は、1億円の1万倍)
答え 約69.1倍
・・・たった1年分の計算だけでも、必要となる金額の約70分の1にしかならないのだ。しかも、必要な社会保障費は、毎年1兆円以上ずつ増えていくのだから、
・2年後には、1年間だけで2兆円以上増え、
・3年後には、1年間だけで3兆円以上増え、
・4年後には、1年間だけで4兆円以上増える。
ということは、
・10年後には、1年間だけで、今より10兆円以上増える。
という状況になる。10兆円から見れば、144.6億円は、約700分の1にしかならない。これのどこが、「身を切る改革」と言えるのだ?ということだ。
・中間まとめ:国会議員を今の半分以下に減らしても、「歳出削減」という観点からは、「焼け石に水」にしかならない。したがって、
・「国会議員を減らせば、政治が良くなるかも!」
とかいう「見込み」は、単なる「情報弱者の白昼夢」程度の幻想に過ぎない、ということだ。
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というわけで、「財政を少しでもよくするために国会議員を減らすのだ」という「ロジック」も、何も成り立っていないということだ。
さて。石原新党は、こんなバカの集団である橋下一派と連携するのだろうか?