塩哲の空即是色

日々の徒然日記

ミュージアム巡り 国立公文書館 民事判決原本

2011-11-24 05:55:35 | ミュージアム巡り_2011
 民事判決原本が目に止まった。
 この司法文書の移管ルートが一風変わっていたので、ここに紐解
こう。
 1992年、最高裁判所による事件記録等保存規定の改定により、
1994年以降、判決確定から50年を経過した民事判決原本が破棄さ
れることとなり、明治期から1943年までのものが最初の破棄対象
となった。
 ところがこの破棄を危惧した国立大学法学部教授らによって「判
決原本の会」が結成され、また、日本学術会議や日弁連からの要望
を踏まえた協議の結果、1993年に最高裁判所は原本を国立大学へ
の移管を合意。全国10の国立大学の法学部が受け入れを決め移管。
 その後、国立公文書館法制定により2000年以降、段階的に国立
大学から原本が同館に移管されている。
 展示されていた原本は、1918年に福島地方裁判所・相馬区裁判
所作成のもので、金銭賃借のトラブルを裁いたもの。
(千代田区北の丸公園3-2)


最新の画像もっと見る