塩哲の空即是色

日々の徒然日記

番外編 風鳥暗呼類

2011-12-29 06:33:05 | ミュージアム巡り_2011
 国立公文書館では、所蔵されている文書類を毎回テーマを決めて
ワンポイントとして公開展示されている。
 今回は「風鳥暗呼類」(ふうちょういんこるい)。
 これは徳川幕府の旗本で、万延元年(1860)に95歳で鬼籍に入
った武蔵石寿(むさしせきじゅ)が、文政13年(1830)に作成し
た風鳥(極楽鳥)と暗呼(インコ)の図鑑である。

 風鳥はニューギニアの森林に生息するスズメ科フウチョウ目の鳥
で、羽の色が美しいことから極楽鳥とも呼ばれる。風鳥と名付けら
れたのは、風を食べて生きていると信じられたから。
 江戸時代後期には趣味と実益(薬学の知識)を兼ねて、動植物や
魚介類を研究する大名や旗本が出ており、石寿もそのひとり。石寿
は、冨山藩主の前田利保を中心に結成された本草博物学研究会の一
員で、貝類図鑑を作成している。
(国立公文書館・千代田区北の丸公園3-2)

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