塩哲の空即是色

日々の徒然日記

街を巡る 柳生の里 柳生家累代の墓

2011-09-08 05:54:40 | 街を巡る_2011
 神聖な場所から里山の麓道を通り「芳徳禅寺」へ。
 この場所は寺が創建される前は石舟斎(宗厳)が居城の地で、
“かきあげ城”の名残りをとどめている。石舟斎が亡くなると、
その供養のため息子の宗矩が創建(1638年)。開山は宗矩と親
交の深かった沢庵和尚で、柳生家代々の菩提寺となる。
 江戸が終わり廃藩になると、寺は荒れるに任せ廃寺の危機にさ
らされる。昭和元年に寺域の整備や建物の増築、剣聖会の結成な
ど復興に務め今日に至っている。
 本堂の裏手の最奥に柳生家の墓所がある。少し高台になったと
ころに横幅十間、奥行き八間と広く約80基の墓石が整然と並ん
でいる。

 拝座の先には1列目の間から一際大きな墓があり、これが宗矩
で柳生藩初代の立派なもの。その墓を囲むように手前の列の右側
に三厳(十兵衛)が、左側に宗冬の墓がある。新陰流開祖の宗厳
は2列目の中央にあった。
 一度は訪れたい墓所だったので感激、深々と頭を垂れお参りさ
せて頂いた。
(奈良市柳生下町445)


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