塩哲の空即是色

日々の徒然日記

ミュージアム巡り 江戸の罪と罰 御触書

2015-01-09 05:42:16 | ミュージアム巡り_2015
 先ほどの「公事方御定書」(寛保2年・1742)が完成すると、徳川
吉宗は幕府が発令した法令の編集を命ずる。その法令集は「御触書」
(延享元年・1744)として完成する。

 “法度書”とも呼ばれた「御触書」は、後に「寛保集成」とも呼ば
れ、その後、十代家治、十一代家斉、十二代家慶の時にも同様の法
令集が編集され、それぞれ「宝暦集成」「天明集成」「天保集成」
と当時の年代名が付けられている。

 御触書に収録されている法令は、元和元年(1615)から寛保3年
(1743)までの129年間に出された3,550通。その内容は「武家諸法
度」から「きんちゃく切」の取り締まりまで、いろいろ。

 腕に入れ墨を施す墨刑に加え追放した前科者が、立ち帰り悪事を
働いた場合は斬罪にすべし、とした享保6年(1721)3月のお触等、
罪と罰の実態が垣間見えるものだ。
(国立公文書館:千代田区北の丸公園3-2)

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