徒然花

記憶することが苦手。心の赴くままに綴ろう。果てしなく些細な事だからこそ、己の片隅におきたい時がある。

FULL MOON

2007-09-26 00:21:23 | LIFE


満月が異様に好き。
今日は十五夜お月様。

FULL MOONって満月しか載ってない本もだいぶ前に買った。
お団子は買ってないけど、気合いは万全。
酒さえあれば万事おっけー。



でも、肉眼では遠すぎる。儚すぎる。

さぁ、だれぞと見ようか。

月に餅つくうさぎども。

もちをくわえて、酒をくわえて。

団子も喉もと通るころ。

あのひと何を想うかな。

あのひと何を憂うかな。

酔いし酒は美酒か媚酒か。

あのひと何を悟るかな。

我はなにを想うかな。

我は誰を想うかな。

想ったひとはいずこかな。

あのひと誰を待つのかな。

二番目の故郷

2007-09-25 15:54:24 | LIFE
17歳の頃、半年という短い期間ではあったけれど楽しく過ごした町、広島県福山市。

初めて親元から離れ、兄妹で暮らした町。

福山弁が分からず、知っている人もいない。

17歳じゃバイトもなかなか雇ってくれない。

結局、ろくなバイトはしなかったけど、今ではすっかり良い思い出になった町。

10年ほど経った今、あの頃を一緒に過ごした友達と一緒に訪れた。

お隣の尾道に嫁いだ友達が泊めてくれて、子供達の笑顔に癒され、酒をたらふく浴びて、結局二日酔いだったけど、最高に楽しませてもらいました。

瀬戸内海って美しい。小さな島がなんだか情緒深い。

坂の町、尾道もとっても良いところで、二日酔いの私に知らない子供が「こんにちはー」って屈託のない笑顔で挨拶してくれる。

大阪では、あんまり無いこと。

そんな、にんげんの「あたりまえ」を忘れてしまっていた自分に恥じて、子供に「あたりまえ」の素晴らしさを教えてもらっちゃいました。

遊園地に行ったら、やっぱり稲中世代の私はピーピーポーパンダ一号に乗る。
あれが¥200でジェットコースターが¥300て。
なーんでっやねーん。10Mくらいしか進んでない。
まぁ、でもそこは気分。パンダ一号に乗れればよし。

ブーツにも関わらず、フリスビーの為に砂浜に降り立った友達と写真の撮りあいっこ。
高校球児なみのヘッドスライディング。でも取れない。そんなあなたが好き。

いやいや。
やっぱり旅は良い。

なーんでもない景色でも、なーんでもない空でも、なーんでもない月でも。

五感で感じて、消化して。

さぁ、明日も頑張ろう。と。

懐かしい友達に会えて、無駄なおしゃべりと美味い肴に美味い酒。

いやはや。言うことなし。

長いこと会ってない友達も優しく迎えてくれて。
ホンマに泣きそうなくらい嬉しかった。

また会いましょう。

吐いて吸う。それだけ

2007-09-14 14:25:32 | LIFE
つい先日。とーーーーーっても怖い思いをした。
二十代くらいの女性に多いそうなので、こんな症状になったら気をつけて下さい。

それは 決して怖いことじゃない。
それは 誰にでも起きうること。
それは 呼吸ひとつで元にもどるもの。

恐れず、慌てず深呼吸。深く吐き。浅く吸う。

某日、いつものように夕方お客さんのところにチャリンコで颯爽と参上。
今後のことについて色々アドバイスを受け、会社へと戻る途中見慣れたおじさまに遭遇。

おじさまとカフェにておしゃべり。
おじさまも今後の私の仕事について色々アドバイスをくれた。
フリーの外注先も紹介してくれると、ありがたいお言葉も。
おじさまとの会話の途中、若干息苦しく呼吸がしにくい。
たばこも控えて、今度こそ会社へ戻る。

会社へ着いたのは夜も更けた八時頃。
気持ち悪さがピークに達して嘔吐してしまう。

自分の席へ戻り、しばらく休憩。
「あ・・・あかん。もう帰るわぁ・・・」と同僚に言い残し家路へと急ぐ。

地下鉄への通路をゆらりゆらりと歩くも、途中で歩けなくなり駅長室で休ませてもらう。
貧血かなぁ?と思っても呼吸が苦しいから気が焦る。
一人呼吸を整えながら横になっていると「なんだかいてもたってもいられない」気分。
なんかドキドキする。
え?駅員さんに恋?
いや。違う。苦しいだけ。呼吸がしにくい。心臓が変な感じ。
そう思っていると、手足が痺れだした。
自分で起きあがることも、立つことも、できなくなった。
駅員さんが救急車を呼んでくれた。
初めて乗った救急車は結構乗り心地は良かったけど、「死ぬんじゃないか」と心配で心配で・・・・
だれでも良いから震え、痺れる手を握っていて欲しかった。

そんな頃、旦那が救急車へ到着。
心は凄く安心したけど、体の痺れは酷くなる一方。
握ってくれる手が温かいのかも分からず、どこへ連れて行かれるのかも分からず。
いっそのこと、気絶してしまいたい!
でも現実は容赦なくわたしにふりかかる。

不安がピークに達した頃、病院へ到着。
病名はなんと「過呼吸」。
昔、スポーツをしていた頃は何度か経験のある病気。
えええええぇぇぇぇぇぇえぇぇxっっっっっっ~!?!?
過呼吸ぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅう~!?
・・・・良かった。

過呼吸はひどくなると、手足の痺れが出るらしい。

治療ってほどのもんじゃないけど、方法はただひとつ。
呼吸法。

恐れず、慌てず深呼吸。深く吐き。浅く吸う。

深く深く深く吐き。
浅く吸う。

ただそれの繰り返し。

ただただ其れの繰り返し。

ZEBRA

2007-09-10 11:26:59 | FASHION


春からずっと欲しかったカラースキニー。
でも私の体は小さいく、サイズの合うボトム探しは至難の業。
しかもスキニーとなると余計ややこしい。
ただのストレートになることが殆ど。

あぁ!スキニりたい!ぶっっーーーーー(T_T)

そんなある日。
そんなモノが欲しかったことすら忘れかけていた頃。
ROCKだーーーー!ROCKだ!
そんなパンツに出会いましたよん。
いえいえ。ROCKが特別好きなわけじゃないけど。今はJAZZが流れているけど。

そうそう。この写真のようなZEBRAのスキニーゲット。
ついでに赤も我が家へご招待してあげるという懐の深さ。

最初はギャグで「試着してみまぁーす」と言ったけど、履いてみるとなんだか可愛い。気のせいか?
店員さんも「お似合いですよぉ~♪」などと猫なで声で甘えてくる。
それって、地味顔の私にはこれくらいの派手さが必要だと言っているの?とひねくれてみたりしたけど。
どうも、気に入った。
間違えなく、男受けも悪い。女受けも悪い。
人間受けが悪そうだ。
お気に召してくれるのは、サバンナのライオンさんくらいかしら?

次の日ウッキウキで着ていくも、やっぱり誰一人褒めやしない。
ふふふ・・・・良いんですよ~。
私はワタシ。
草食動物をバカにするでない!
今は可愛いシマウマちゃんやけど、そのうち女豹に変身するのだ!

ガオォォォォォォォォォォォオォオォオォォォォッッッォォォオォォ~!!

ダーウィンの悪夢

2007-09-07 11:45:29 | MOVIE


この作品を「映画」として評価するのはとっても難しい。

ただただ、淡々と町の様子を映し、ただただ現地の人々がインタビューを受けている。

このお話は「ナイルパーチ」という外来魚をどこぞのだれかがヴィクトリア湖に放ってしまった事から始まる悪循環のドミノ倒しを追ったドキュメンタリー。
問題はたくさんある。エイズ・貧困(飢餓)・売春・ストリートチルドレン・麻薬・戦争疑惑などなど。

びっくりしたのは、この国の人々は戦争賛成だということ。
彼は言う「戦争になれば兵士になり金がもらえる」と。
真剣なまなざしで言うその言葉に恐怖した。



この映画を観て、ナイルパーチ輸出国上位のEUはナイルパーチを買わない食べないといったボイコットが起こったらしい。
でも、それってお門違いな感じがする。
買わなきゃ解決するもんじゃない。
だからって、じゃあこの映画を観て何をすれば?
日本人がどうすれば遠い異国の地の人が幸せになれる?
と問われても私は分からない。

無知ほど恐ろしいものはない。とはよく言ったもんで、私も含め世界中の色んな問題を知る方が難しい。
でも、なにも世界に目を向けなくても、私の近場に目をむける。
そう、私の住んでいる日本のお話。

日本は先進国でただ一つ「HIV感染者が増え続ける国」だそう。
私も十分ではないが、みんなHIVに関する知識ってちゃんと持ってますか?

エイズの感染源となるのは、精液・膣分泌液・血液・母乳。
その感染経路は、性行為・母子感染・血液感染。
などがあげられるけれど、大きな勘違いをひとつ。

友達の男の子と飲みに行った時の話。
その男の子は「素人の女なんかより、プロ(風俗嬢)の方がよっぽど清潔で病気(性病)はうつらない」と豪語した。
私は反論「素人よりも数をこなすプロの方がリスキーだ」
男「プロは行為の前にうがいもするし、清潔。性行為自体をするわけでもないから、病気はうつらない」
・・・・と。
しょーもない口論で結局つかみあいの喧嘩になったが。
ここで私が言いたいのは、「プロがいけない」とか「不潔」って問題じゃない。
オーラルセッ○ス(分からない人は調べましょう)では病気がうつらないと思っている男の無知さ。
セッ○スをしていなくても、十分感染する。
そして、何も知らずまた誰かと同じ行為をする。
それを理解した上で、自分なりに楽しんでほしい。

自分の快楽で、たった一度のお遊びで大切な人をも感染させてしまうことも大いにあり得る。

その男の子がただ無知だったのか。
でも、私の周りの男性でこのことを知っていたのは、皆無。
日本では一日に3.7人がHIVに感染している。
遠い異国の話ではなく、誰もが関わっている病気。

話は大脱線してしまいましたが、この映画を観て更に「考える」ことを学んだ。
不愉快な気持ちになるかもしれませんが、お時間が許すならどうぞご鑑賞を。

涙のワケ

2007-09-06 14:05:07 | LIFE


公共広告機構のCMが好きだ。
時に涙する事もある。

昨日、某番組で「世界の社会派CM BEST3」をやっていた。
CMって面白い。来年こそ「世界のCMフェスティバル」に行こう。

その「世界の社会派CM BEST3」のうち第二位がなんと、日本のCM公共広告機構(AC)だった。

「黒い絵」↓
http://www.youtube.com/watch?v=SNv4hBbu8K4

涙腺ゆるゆるの私は、もちろん涙。
子供は産んでいなくとも、子供の無垢さくらいは経験上わかっているつもり。

とても良いCMだなぁと思った。
だれにだって、可能性はあり、それを誰にも邪魔する権利はない。

その後NHKの「その時歴史が動いた」を見た。
お題は【引き裂かれた村  ~日米戦の舞台・フィリピン~】といったもの。
日米の戦争でアメリカの植民地から日本の植民地へと変わらされるフィリピンのお話。
そこで起きた事実。目を背けたくなる真実の記録。
そんな出来事を淡々と見ていたが、突然涙がこぼれた。

日本の敗戦で再びアメリカに支配されたフィリピン。
貧富の差が大きく、前の戦争の時日本に賛同した貧の人々はまた貧困に苦しめられる。アメリカへの不振もつのる。
そんな時、お近くのベトナムでの戦争(ベトナム戦争)が勃発。
フィリピンの人々は大規模な反戦運動を行った。
その後、長く続いた独裁主義のマルコス政権は終わった。

という内容だったけれど、私が涙を流したのは反戦運動を起こす人々の映像。
なぜだか分からないけど、大量の涙が頬をつたって、T-shirtの首はびちゃびちゃ。

最近、自分の涙をコントロール出来ない。
若い頃は少なからず今よりは出来た。
泣きたい時に泣き、泣きたくない時には我慢した。
今はただ、それをしようと思わなくなっただけなのかもしれない。
泣きたい時なんて無い。勝手にこぼれるだけ。次から次へと。
我慢もしなくなった。こぼれるものを止めようとも思わなくなった。

他人からみればもちろん、自分でも何故そこで泣くかなぁ?と思うこともしばしば。
でも、それで良い。
よく言えば「感受性豊か」。
悪く言っても「心が弱い」。
その程度じゃないかしらん?
誰に我の心がわかろうぞ。己も底まで透けぬものを。
涙を流すことは、気持ちいい。悲しい涙は嫌だけど、でも泣けばすっかり元気になれたりする。
私じゃ消化出来ない嫌なニュースは多々あれど、涙という道具を使って消化しなければやりきれない事もある。

というわけで、人間って便利に出来ていると痛感した一日。

IF

2007-09-04 16:10:56 | LIFE
そういえば、昔「if」ってゆうテレビを見ていた気がする。
結構好きな番組だった。
「世にも奇妙な物語」的な。ドラマの中では、人生に置いて もし この選択をすればどうなるか。 あの選択をすればどうなるか。といった内容だった気がする。

もうすぐ会社を辞める。

なんてことない。自分で選んだ自分の歩む道。
私だけのために用意された道。
どんな物語よりも面白い道。

なんてことない。なんて言いながら、一人澄んだ気持ちで誰が読むかも知れないブログに文字を載せるだなんて、けっこうしんみりしているのかもしれない。

IF。もしも。
人生にもしもはあり得ない。
選んだ時点で、それが道。正解もなければ不正解もない。
「こうしておけば良かった」といくら嘆いてみても、結局は自分が選んだ道を歩むしかない。
そこから逃げるも突っ切るも自分次第。

ただ、自分らしく
ただ、笑って
ただ、優しく
ただ、優雅に

深緑に心を潤し
月に想いを乗せて
透き通る水に心ごと浸し
燃えたぎる炎に怯える

時に、美味しい肴と美味い酒を
時に、紫色の儚い煙を

求めるものはたくさんあれど、その一つ一つが難しく、愛らしい。

人生の螺旋をまたひとつ大きく仰いだ。
そんな気がして心は晴れやか。
どんな日々が待っているのか。
修学旅行前日の夜より楽しみ。
色んな人と、ぐちゃぐちゃに交ざり合いながら、年老いてゆく自分が楽しみで仕方ない。

死ぬときに私は何を想うだろう。

リクエスト出来るなら「私に生まれて良かった」と思ってほしい。



自己満足親衛隊

2007-09-04 13:22:06 | LIFE
昔々、幼い頃から母から口を酸っぱくして言われ続けた。

「安物買いの銭失い」

ダイエーなんかのスーパーで自分の欲しい服や靴を買って帰ると、そう言ってよく怒られた。
多分1日1回は言われ続けてきた。
でも、何故か私は「安物買い」が治らない。

今日も誘われ。安物を買う。
大阪の舶来マート。笑。船場センタービルは職場の近所。
お昼休み、てくてく物色するのが好き。
「誰が着るの!?」と思う服が売っている。
でも掘り出し物も多々ある。
母を連れて行ったら、しかめっ面するに違いない。ブーーーーっっ
そんなセンタービルで変な丸い花瓶を二つ。
緑。ピンク。他の色はなんだかくすんでいたので。この二色をチョイス。
その花瓶に挿す造花を。
造花は買うのが初めてだったけど、色々あって面白れぇ!!

と、満足満腹のお買い物が済み会社へ戻り、みんなに見せる。
誰一人「可愛いぃ~」なんて言わない。
私はやっぱりセンスが悪い。のかもしれない。
デザイナーをしていて良いのでしょうか・・・・?

でも良いのだー!
満足なり。見よ!この可愛さ!

今も昔も男も女も、美しいと感じるものは違いけり。
古今東西、十人十色。
己の美意識さえ疑うようになれば、何を信じて生きてゆけば良いのかわからない。

のだ。