「Luxury Xmas Night 2013.12.20」の第10回(最後)です。
前回のMCで最後の曲と告げた後
dearest.が歌われます。
今回の音源では
アンコール曲は録音に入っていないので
この回のライブの様子はこれで終わりです。
(そもそも、アンコールの有無すら分かりません。
全体としてかなり短い時間のライブになったので
これでアンコール曲もないとなると
かなりの「物足りなさ感」が出てしまいますが)
20131220night 10
思ったより無難に歌えていますが
でも、これより数年前の
たとえば「想いあふれて」ツアーでの歌唱などと比べると
声質の充実度に格段の差があり
何度も聴いてみようという気は起こりません(残念ながら)。
翌日の1回目のライブについては
ブルーレイで発売された分で聴くことができます。
これは、声質からいえば
前日よりもっと劣化していて
抜群の実力派歌手というよりも
単に、歌がかなり上手い元アイドル歌手くらいのレベルでしょう。
でも、ここが音楽というものの不可思議さだと思いました。
この回の歌唱は繰り返し聴いてみようかと思うのです。
この曲に関しては
以前も似たようなことを書きましたが
まず完璧な歌唱は難しく
仮に完璧に歌えたとしても
それがベストとは限らないように思うのです。
やはり技巧以前に
この曲自体への愛情が感じられないといけないと思うので
その意味で
ブルーレイ収録分の歌唱(12月21日)には
そうした、この曲に込められたひたむきさな感情が
十分に伝わってくるのです。
(全くの個人的見解ではありますが)
逆に、そうしたものが
今回ご紹介した(12月20日の)音源には感じられない。
その意味で
ライブの歌唱としては十分成り立っているものの(もちろん推測の域を出ませんが)
リピートして鑑賞するような歌唱ではないと思いました。
☆☆☆
以上で、今回の
「Luxury Xmas Night 2013(2013年12月20日/2回目)」の音源紹介を
終わります。
全体を通して
その翌日のライブ(12月21日)の
1回目と2回目をごちゃ混ぜにして作られたブルーレイで聴かれる歌唱よりも
声質そのものが安定していて
この段階では
少々のボイストレーニング程度で
そこそこの歌唱実力が維持できていたのではないかと思われます。
でも、2日目になると
もうかなり声質が荒れてきていて
やはりブランクだった期間の影響を感じます。
あれほど歌の上手かった森昌子が
それこそ長期間のブランクを経て復帰したとき
聴くに耐えない歌唱にまでレベルダウンしていたこと。
あるいは
復帰をせがまれて
本人もまだ歌えるだろうと思って復帰したところ
予想以上に発声が苦しくて
戸惑いのまま復帰を断念した南沙織の例など。
そういう不安材料だらけの前例のなか
松浦亜弥の未来はどうなるのでしょうか。
荻野目洋子が
2009年12月に「Hey!Hey!Hey!」に登場し
「ダンシング・ヒーロー」を歌ったときの驚きは
個人的には、未だに忘れられない記憶として残っています。
一度休業して、数年経て復帰してきた歌手で
以前より明らかに歌が上手くなっていた稀有な例として。
荻野目洋子は1968年12月生まれ(来年は50才!驚き)。
2001年に結婚して休業したので
33才での芸能生活中断です。
2002年に第一子、2004年に第二子、2006年に第三子を出産し
その間、芸能活動は休止していましたが
それでも第三子出産前の2005年に
インディーズ系コンピレーションアルバムにゲスト参加していて
2006年には洋楽カバーアルバムをリリースしています。
そして、2009年には
上記のようにゴールデンタイムの音楽番組に出演を果たしています。
自分としては
そのときの”荻野目チャン”のルックス、歌唱が
劣化どころか進化していたことに
驚きを超えて感銘を受け
その後も(数少ないとはいえ)テレビ欄で名前を発見すると
できるだけチェックするようにしていました。
そして、見るたびに感動していたのですが
さすがに2013年頃から
ダンスのキレとか声の伸びに限界が見えるようになり
まあしょうがないかと思っていたところ
その頃から徐々に現在の再ブームの始まりになってきたわけですね。
現時点では
再ブームでもレベルアップに成功という稀有な例として
石野真子と双璧かなというイメージです。
(今年の荻野目ちゃんの再ブームについては
嬉しいのだけれど、数年前はもっと凄かったよと
隠れファンとしては言いたいところ)
こういう成功例もあるので
完全悲観もあり得ないわけですが
荻野目洋子の場合
休止状態から4年後には
芸能活動を(ちょっとだけとは言え)再開しています。
そして、翌年のアルバムリリースに向けて
賢い彼女のことだから
ちゃんとボイストレーニングも開始していたことでしょう。
それと比べると
2014年から休止している亜弥さんの場合
2018年が間近となった現時点が
タイムリミットになるかもしれないと
思ったりします(あくまでも荻野目洋子との対比で言えば)。
荻野目ちゃんほど歌手としての自覚がきちんとしていない彼女なので
(そして歌手としての才能を思えば荻野目洋子以上であるという事実!)
こういう対比には意味がないのかもしれませんが
あの感動的な歌唱を再現するためには
今ぐらいから(ゆっくりでもいいので)準備を始めておかないと
手遅れになるのではと
思うこともあります。
今までブログで定期的に扱ってきたわけですが
これからは
亜弥さんに関しては
亜弥さんの動き次第で
記事を書いていきたいと思います。
2018年は彼女にとって重要な年になる?・・・いや、なるべきです。
あまりに長い中断は
せっかくの復帰を台無しにしかねませんから。
その意味で
注目の一年としてチェックは継続していくつもりです。