山鹿の夜

連休前の仕事納め。職場の片付けを済ませて、書類を届けるために山鹿の八千代座そばにあるタオ珈琲へ。毎週水曜日のマスターは、ここにあるフジロイヤルという和製ロースターで豆を焙煎する。八千代座の夜は趣深く印象深い。八千代座は地元酒蔵や米蔵を営む金持ち衆が私財を投げ打って細部まで拘り抜いて作った芝居小屋。長年多くの芝居好きに支えられ、老朽化しても修復を繰り返し、重要文化財に指定された。本気で芝居が好きじゃなきゃここまでやらない。芝居に限らず、何かを好きになるなら、これくらい拘り抜いた人生の方が楽しいかも。木の素材に囲まれた店内で、油絵を中心とした絵画の話は面白かった。