悲しみの青い星

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梯子を外され、役目を終えようとしているアメリカ

2014-07-27 | 時事ニュースと世界の動向
 日本円と中国元のドルを迂回しない直接取引が始まったのは去年の事だが、中国とロシアが4000億ドルの天然ガス契約で調印し決済は互いの通貨で行う等、ドルを迂回する動きが目立ってきている。

 FRBはQEの縮小を進めているが、その裏で、毎月ベルギーで300億ドルの米国債を買い支え、また日本もアベノミクスでドル防衛を行っているのは以前の記事で書いた通りだ。また軍産複合体も、航空機事故などを演出しなんとか戦争を起こそうとしている。しかし、今月米政府の司法省は、フランス最大手の金融機関で元国営のBNPパリバに対し、スーダンやキューバ、イランなど米国に金融制裁された国が制裁を迂回してドル資金を調達するのをこっそり支援したとして、史上最大級の90億ドルの罰金の支払いを命じた。この判決は国際金融資本が裁判所にかけた圧力で、フランスはドル覇権を終わらせる発言をしやすくなっている。フランス中央銀行のノワイエ総裁は、国際貿易における外貨の多角化支持を表明、続いてフランス石油ガス最大手Totalのドマージュリー最高経営責任者は「原油代金をドル勘定で済ます理由はない」と言明、さらにサパン財務相は、ドルの代わりにユーロを今よりもっと積極的に利用すべきだと提案した。このようにして、徐々に梯子を外され、近い将来金融危機的なことが起こり、ドル覇権は終了し、ドルとユーロの合併通貨が誕生すると思われる。7月14~16日にかけて、BRICSで開発銀行を設立したが、BRICSが力をつけてきたということもあるが、ドルバブルが崩壊し、IMFが危機的な状況になった場合への一時的な対処と考えれば自然である。

 日本の日銀は大量の外貨をドルで持っているが、ドルが無いと他国と取引ができない(コモディティの決済がドルのため)上に、ドルをQEという名目で紙くずの用に印刷し、カジノ的な金融商品を作り、一部の銀行家がもうけている事にうんざりしている。現在アメリカでは自動車の売り上げが好調のようだが、これは低所得者向けの自動車ローンが流行っており、これを束ねて債券化しサブプライムローンと同じような事をやっている。次の経済崩壊でドルユーロに主軸通貨が切り替わるタイミングでは、日本は外貨をプールするような制度はやめて、自国の通貨で直接取引する形にしたいと考えている。


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