近代文明の弊[自分を見つめ]

無知で幸せな私が考える世の中

熱中する日本国民

2018-02-27 20:23:20 | 日記
平昌オリンピックが終わった。開催中や終了直後はどのテレビ局でも同じような番組を流している。特に日本人メダリスト。たくさんの人々が見るからだろう。同じような番組が多いということはその分ニュースの内容量が少ないということですよね。
他にも注目しなくてはいけない事柄でも人気がなければ放送されない。中東シリアでの戦争はほとんどニュースにならない。日本に関係ないから。

オリンピック以外でも、相撲暴力問題、森友問題、などなど一時は猛烈に放送するがブームが去ってしまえばどの局も放送しない。それは、視聴者が過去の流行はいらない、新しい流行を求めているからなのですね。熱しやすく冷めやすいのは日本の文化なんですね。
また他人と同じものを求める文化なんですね。同じような番組がたくさん流れていて、選択肢が少なくても構わないんすね、日本人は。

「一億総○○化」が似合う日本人。

ラフな不確定理論

2018-02-19 01:02:19 | 日記
不倫も週刊誌に暴露されなければ波風は立たない。国会も質問に上手く答えていれば世論も騒がない。オリンピックで日本人が金メダルを取らなければ・取ったならば日本のメディアが興奮する。
視られると変化する。外部から力が作用する。だから確定できない。
ほぼそんな考えが不確定理論だろう。専門家じゃないので適当なことを言う。

昔(40年ぐらい前)、オシロスコープという測定器で電気回路をチェックしていた時、プローブ(探針)を当てると現象が変化する――正常状態になる。観測した波形も予想したとおり正常だ。プロープを外すと異常状態にもどる。調べようがないではないか? 
もっと高価な(数ギガHzの解像度がある)測定器があれば精密に検査できるはず、だが問題は解析ではない、異常現象を取り除くこと。プローブを当てることで回路のインピーダンス(抵抗みたいな値)が変化する。プローブと同じようなインピーダンスを回路に追加すれば……、正常になると考えた、そして、その通りで解決した。
視られる(観測する・される)ことで現象は変化することを実感した。そして金がないから智慧を働かせた。その場しのぎのいい、懐かしい経験だ。

不確定理論も同じようなことを説いている。
物事は常に外部へ影響を及ぼし、また外部から影響を受けて変化する。常に変化している。小さい、小さい、小さい、極少の世界では光を当てただけで動作が変わる。光が相対的に大きいからだ。測定できない。もっと影響の少ない測定素子を科学者が使えたなら不確定理論を乗り越えることができるだろう。でもその先にはもっと小さい世界が控えている。

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望遠鏡、顕微鏡で視える範囲は広がったが疑問は増える一方だ。
科学は時間軸で、ある瞬間を切ってデータを集める。しかし時間は面倒だ。先に進むだけで待ってくれない。後戻りできない。
集められないデータは智慧を働かせて想像するしかない。

物理学より生物学が難しいのは時間のせいだ。
歴史はもっと難しい。些細な証拠をもとに、すべて推測するしかない。真実なんかわからない。


人類は進化していると思いますか?

2018-02-17 23:59:44 | 日記
科学が発達し、平均寿命が延び、生活が豊かになり、70億人の人類が生存する社会は人類の進歩の結果なんですかね。これからどんな進歩を遂げるのでしょうか? 

賢い人たちが宇宙船を飛ばし、夢のエネルギー原子力を制御し、地球全体の気象を監視し、速く移動できる機械を発明し、遠くの人と会話できるシステムを作り上げ、ずいぶんと住み易い世界が実現した。空気のように周りにあるので実感してないが。

100mを9秒台で走る人がいて、100mを1分かからずに泳ぐ人がいる。スキーで150m近くもジャンプする人もいる。150mも空を飛んでいるんですよ。
彼らは努力を惜しまず、ちょっとでも速く、ちょっとでも遠くへと練習・訓練している。
記録はどんどん伸びている。8秒台、7秒台で100mを走る人が出てくるかも。40kmを1時間半で走る人も出てくるかも。人類は進化しているのでしょう。

ところで個人を見ると寿命が延びたのは医学の進歩が大きい。 医療の力がなければ乳幼児の死亡率は高いはずだ。300gに満たない赤ちゃんも延命する。それは赤ちゃんの生命力の結果ではない。
80、90歳でも生きている人が増えた。人間が生きて居易い環境が整ったということで、彼らの生命力が増加したとは考えられない。多くの老人は体力を使わなくても生活を維持できるようになった訳だ。決して個々人の生命力が増加した訳ではない。
個人の体力は落ちている? 昔の、100年前の環境で現在の人間は何歳まで生きられるのだろうか? 
競技選手たちも靴や水着、会場の環境の進化に支えられている。何よりも記録は更新されるものだと民衆が思っていることが記録更新の最大の理由。

技術の粋スマホ? どんな人たちの協力によってスマホが利用できているのだろうか。先端を切ったApple社の創設者、役員、社員は当然として。通信会社も大きく関わっている。スマホ作るための材料を考えてみても半導体メーカ、液晶メーカ、プラスティック成形メーカ。その他にプログラム会社、組立工場、販売会社、運送業者、広告代理店、……等々。いろんな人たちが支えている。その半導体メーカでも半導体を作る機械、その工場の建設会社、環境を維持するための保守会社、工場に続く道路を造った人たち、工場で働く工員さん、等々に支えられている。使っている水を供給している人たちも忘れてはいけない。工場で働く工員さんも、その住宅を作ってくれた人、買い物する食料や日常品を提供してくれる人たち、それを運んで売ってくれる人たちに支えられている。

一つひとつは切り離せない。

スマホがどういう原理で会話できたり、SNSできたり、ゲームできたり、その知識は不要だ。個々人は欲望の赴くまま行動できればよい。一部の賢い人たちが世の中に広めた便利な環境に浸っていればよい。
個々人の頭脳は進化しているのだろうか? いろんな知識は昔の人に比べれば増えているだろう。
1000年前にアインシュタインが生まれても何の業績も残せなかっただろう。先駆者の知識を元に、その時代の装置を利用して大発見をしたんだ。時代が大天才を見出(みいだ)したんだ。

人間が進化するということはどういうことなんだろう。
人間は共同生活を営む動物だ。いろんなことを共同で改善して、種(しゅ)としての人間を進化させてきた。その構成要素である個々人は退化して、代わりに機械が補っているんじゃないのかな。

そうであれば、一握りの個人と機械が「人類」を進化させていくのでしょう。
その時、多くの個々人は?

世論調査の仕方と発表の仕方――選択的夫婦別姓制度

2018-02-15 23:15:23 | 日記
朝日新聞デジタル2018年2月11日05時00分によると次のように記載してある。
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内閣府の家族と法制度をめぐる世論調査で、夫婦別姓を選べる「選択的夫婦別姓制度」を導入してもよいと考える人の割合が過去最高の42・5%だった。導入する必要はない、と答えた人は過去最低の29・3%。ただ、政府は「国民の意見が大きく分かれている」として制度の導入に慎重な姿勢だ。
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アンケートを取るのは目的があるからです。テストでは答えを想定(想像)して問題を作ります。今回発表された世論(統計データ)調査の方法と発表内容が気になる。どんな方法でいつ調査したのだろうか?

どんな設問だったのだろうか? 
例えば、「あなたは『夫婦別姓制度』に賛成ですか反対ですか。」で回答欄に「1.賛成 2.反対 3.そのた」を選択するようなものだったのでしょうか。
どんな人を対象にアンケートを実施したんだろう。回答者はどんな人たちであったのだろうか? 性別、年齢の分布はどうなっているのでしょうか。 解答を拒否した人はどのくらいいたのでしょうか?

お金を掛けて世論を調査するのだろうから、その生データは保管しているはず。個人が特定できない範囲(住所氏名を伏せて)で公表してくれると、国民の関心度、年齢層・男女による考え方の相違をいろんな角度で評価できるんじゃないの。政府の集計結果・評価以外にも、新聞社やテレビ局は独自の分析をするんじゃないの。平均するとほとんど何も見えない。判断も難しい。

想像だけど女性は別姓制度に賛成し、男性が反対する。若者は賛成し、高年齢層は反対する。と思えます。なぜって、男性の名字(みょうじ)が変わることはまず無い。高齢者は結婚することが少ない。彼らはあまり関心がないでしょう。影響が大きいのは若い未婚の女性。影響を受けるのは彼女たちです。彼女たちがどう考えているかが重要でしょう。

全体的な、一般的な平均で賛成が多い、多くなった。でもまだ半数はいない。制度の変更はまだ必要ない。なんて評価するのは間違いだ。

評価には一票に重みがあるはず。内容を吟味しなくては。

歴史の素は風潮

2018-02-13 21:35:45 | 日記
記録には道理が必要だ。因果関係を明確にしていない記録は信頼されない。不明瞭なものであっても因果関係は必要だ。すべての事象には原因があると考えている。記録を破棄すれば道理もいらない。

歴史は記録が重要視される。記録がないものは証明・説明ができない。説得力がないのでそれは存在しないことになる。書簡が新たに見つかると大騒ぎする。天地がひっくり返るように騒ぐが、現在には何の影響もない。

歴史は流れだと思う。誰がどこで何をいつ行ったかの流れが綿々と連なって現在まで至っている。誰、どこで、何を、いつ、が多少変わろうと、多少変わった現在が存在するだけだ。

東條英機がいなくても太平洋戦争は勃発しただろう。
虐められたドイツはヒットラーがいなくても、先行していた英仏米国にいつか反逆しただろう。
ブッシュ・ジュニアがいなくても米国はいつかイラクを侵略しただろう。
ビン・ラーディンがいなくてもアフガニスタンは攻撃されただろう。

世界の環境・雰囲気がその状況を醸(かも)し出し、その風潮が未来を作っている。リーダーに誘導されている可能性もあるが。主導者も周りの空気を読む。

北朝鮮の場合も、後日になれば必然だったとの解釈で納得するだろう。
世界、国際、国連、国、政府、国民、政治家、役人、マスコミ、世論、与論、個々人の考え・行動等々、これらみんなで未来を形成している。

危険な匂(にお)いを私は感じる。
そのあと中国、露国はどう動くのか。