近代文明の弊[自分を見つめ]

無知で幸せな私が考える世の中

黒塗りTPPと絵本「戦争のつくりかた」

2016-04-12 09:13:17 | 日記
臨時国会でのTPP審議を拒否。
2015年10月TPP(環太平洋経済連携協定)交渉の大筋合意や改造内閣発足を受け、野党側が臨時国会召集を求めたが政府自民党は拒否した。その理由は首相の外交日程でした。TTPの内容は丁寧に説明すると言っていた。

その担当大臣が通常国会直前の2016年1月に辞任した。辞任理由はTPPとは別件ですが。3年もかかった交渉内容は数日で簡単に引き渡せる内容なんですね。後釜大臣はTTP交渉の内容を理解したのでしょうね。だったら同様の説明をしていただければ、ほとんどの国民も理解できるでしょうに。

2016年4月TPPに関する黒塗り資料が提出された。
英語とフランス語とスペイン語の文書はすでに公開されている。TPPに関する国会質疑は英語とフランス語とスペイン語で行うの? この国の公用語は日本語ですよ。ところで翻訳できるお役人はいないの。それとも日本語での解釈は不要との見解なのでしょうか。当時、担当大臣は日本語で交渉してそれを外国語に翻訳して相手国の担当者と合意したんじゃないの。日本の主張は日本語が源でしょう。

「中身を見なくても安心してください」は通用しない。
失敗しても誰も責任は取れない。やり直せない。だから国民が納得する情報を開示して欲しい。お役人だけの知恵ではたかが知れている。オールジャパンで対応するべきものではないの。どんな結果になろうとも納得していれば我慢もできるし、個別対応もできる。

密室で物事を決めようとする姿勢は絵本「戦争のつくりかた」が伝えている通りだ。


目の向け所が違う

2016-04-06 09:06:13 | 日記
3月4日、東京メトロ半蔵門線九段下駅でベビーカーをドアに挟んだまま電車が発車した事故があった。これを受け、同社の奥義光社長は5日、石井国交相を訪れ、事案の概要を報告したうえで、「大変申し訳ない。全乗務員に監視業務を徹底させる」などと陳謝した。そうです。

ちょっとおかしい。謝るのならまずベビーカーの持ち主にだろう。
次に乗車していただいている利用客に謝ってほしい。概要を報告してほしい。国土交通省大臣に謝罪する必要はないと思う。十歩譲って大臣が監督しているという理由だったら、大臣が責任を取って国民に監督不行き届きであったと謝罪するべきでしょう。でも大臣の謝罪はない。

役所は当該会社から報告を受けるだけではなく、独自に調査しないと監督していることにはならない。それも抜き打ち調査で。役所は事故が起こるとすぐ当該会社に報告を要求する。後日、報告内容に不備があると指摘を受けると当該会社の責任にする。内容の精査はしないようだ。監督役所が責任を取ったことは聞いたことがない。手に負えなくなると第三者委員会だ。

役所の点数評価はどうだろう。所轄すべき会社が事故を起こすとその都度に減点してトータルで何点になったら責任者は交代(降格)するという制度だ。余りに減点が多いとその部署自体を廃止する。にすれば自主的に調査し、原因を究明するだろう。事前調査も進むだろう。事故の削減に寄与するのではないだろうか。今は役所を監督する制度が薄い。

なお赤ちゃんを乗せたままベビーカーを電車に載せるのは危険。周りの人も手伝ってベビーカーを優先して乗車させて欲しい。