shiba's scope

めざせ、ロジカルなロマンティスト。 

ちょっと久しぶり。(67.4)

2007-06-20 23:37:59 | 日々のあれこれ

  シゴトが何かと慌しく、しばらく間が空いてしまいました。まあ、一応カイシャ員、禄を食むにはやむを得ませんわな。

 この間にあった主なこと。
 数年ぶりに本格的にカゼを引いてカイシャを1日半ほどお休みしてしまった。今はほぼ復調したけど。

 も1つ、20数年もののアンティーク並みテレビがついにダメになってしまい、新しいテレビを購入。shiba家にもついに地デジ時代の夜明けが到来。決算期とモデルチェンジが重なったからだろう、価格はビックリするくらい安かった。ちょっと前まで「1インチ1万円」とかなんとか言っていたと思ったのに、今回買ったテレビは1インチ5千円していない。消費者としてはありがたいけど、これじゃメーカーさんは儲からないんだろうなー。でもハイビジョンってほんとうにキレイ。今までは御簾越しに世界を見ていたのじゃないかと思うくらいだ。でも思った。物ごころ付いた頃からテレビに慣れ親しんでる自分でも新しいテレビを買うとなったら多少なりともわくわくするのだから、高度成長期に初めてテレビや冷蔵庫なんかを買ったときの日本人の心の高揚って、もっと強烈だったんだろうなあ。(「オマエにとってのテレビは別格だろうが」とかいうツッコミが聞こえそうだけど、まあそれはともかく

 ついでに話題の年金の加入記録、名前の読み方に特徴があったり、転職歴があったりする人は注意、らしい。ハイ、どっちも該当してます、わたし。ファーストネームを正しく読んでくれる初対面の人はまずいない。というか、ふつーに読めばそっち(こちらが「正しくない」と思っている読み方)の方が一般的で、単にわたしの読み方がヒネクれているだけ、という方が正確だろうか。名は体を表すと世に言う。名前の読み方は人格を反映する。自分についてはつまりそういうことなのかと、今でも多少思っている。

 っと、ハナシがそれたけど、そういうこともあったり2回会社を変わったりもしているので、自分の基礎年金番号を調べてあの「フリーダイヤル・ローゴナヤミゼロ」へ電話してみた。案の定名前の読み方については「あぁ、そういうふうに読まれるんですね」とか言われる。(だから電話してるのですよ。)で、いろいろと説明したら、担当のおじさん曰く「多分問題ないと思われますが、詳細については調査し、回答票を数週間後に郵送いたしますので...」だってさ。電話だけで悩みゼロにはならなかったけど、まあこちらは安心のために確認してるわけだし、もっと差し迫った方々がたくさんいらっしゃるからね。わかりました、ではよろしゅうにと了解。さて、結果や如何に。でもこんな混乱が起こったら国によっては暴動になったっておかしくないのじゃあないのかね、とも思う。

 とまあ、こんな感じのここしばらくではありました。


幻聴、鼻歌。(66.8)

2007-06-08 00:27:03 | 日々のあれこれ

 6月らしくだんだん湿度が上がってきたようです。苦手な季節がやってくるのを身体が察知しているのか、なんだかどんより感が漂う。

 そんなこともあって、気分転換にと、昨日は久しぶりにCDを購う。たまにはピアノってことで、前からちょっと気になっていたグレン・グールドの「バッハ ゴールドベルク変奏曲」。作られた由来がちょっと面白くて、ウィキペディアからパクってくる、ではなく、引用するこんな感じ。

「アリアと種々の変奏」と題されているが、バッハが音楽を手ほどきしたゴルトベルクが不眠症に悩むカイザーリンク伯爵のためにこの曲を演奏したという逸話から「ゴルトベルク変奏曲」の俗称で知られている。

 コンポで聴いたあと携帯プレイヤーにも落とし、別に不眠症に悩んでいるわけじゃあないがカイザーリンクよろしくこれですやすや眠ってみようかと暗がりの枕もとでイヤフォンを着ける。

 ...ん?

 ...ええぇ??

 となりでカミさんが寝言を言ってる、わけではない。外で元気な少年たちが騒いでいる、わけでもない。でも、聞こえる。たしかに人の声がする。メロディーに合わせてうなっている。ひょっとして大むかし話題になった岩崎宏美の「万華鏡」とかレベッカの「Moon」みたいなゴーストヴォイス?ま、まさか、「聞こえないほうがいい声」が聞こえるようになってしまったか!? 辺りは暗いし、マジで焦る。そんな、そんなことないよね、ゼッタイ人が口ずさんでるよ。でも、誰が?ひょっとして演奏しながら鼻歌うたってる?まさか...とか思いつつ、さすがにブキミになってそれ以上は考えないようにして就寝。

 たいへん気になるので朝イチでアマゾンのレヴューを調べてみると、やっぱりグールドが弾きながら唸ってるらしい。(そーだよな、そうに決まってんじゃんよ。あーよかった。これで安心して寝しなに聴ける。)ついでにグールドについてウィキってみたら(ここ)、やっぱり「弾きながら鼻歌」ってのはこの人の特徴らしい。 こんな人ですね、グールドさん。かなりリクツっぽそうな(≒親しみの持てそうな)雰囲気です。

 バッハ:ゴールドベルク変奏曲(1981年デジタル録音)

 だけどさ、これって、ピアニストなら誰でもできることなのかな?しかもウナるのは主旋律だったり、下の音だったりするんだ。ってことはだよ(って、「にしおかすみこ」っぽいか?)、弾いている手は全体を捉えつつ、口は部分を捉えている、しかも、その「部分」は自在に楽譜の上下を行き来している、ってことになるのか。ピアニスト、恐るべし。

 音楽に詳しい方、ゼヒご教示いただけるとうれしく思います。


最近の読みものについて。(67.2)

2007-06-05 00:41:23 | 日々のあれこれ

 双風舎のサイトで、茂木先生と斎藤環先生の往復書簡が始まったらしい(ここ)。

 斎藤先生の著書は読んだことがないけど、「生き延びるためのラカン」は、そのタイトルが記憶に残っていて、あ、あの本を書いてる人ね、という思い出し方。ちょうどこの間まで読んでいた内田先生の「寝ながら学べる構造主義」でラカンが出ていて、なんだかちょっと気になっていたところに「生き延びるため」とかいうちょっとインパクトのあるタイトルだったもので。

 で、この往復書簡だが、斎藤先生の第一信は興味深く、かつ挑戦的な感じ。初球からインコース胸元な議論のように見受けられる。月1回で来年の3月までつづくらしいから、今後の展開がとても楽しみ。熱のこもった、たまにムキになるくらいの議論を期待したい。

 茂木先生、すっかり有名になられてあらゆるメディアに登場するようになって、それはわたしのように勝手に私淑してる者としてはうれしくも思うのだけど、初期の著作にあるような挑戦的なトンガリ具合が最近はあまり表立っていないようにも感じられて、まあ有名になると気を遣う方面も増えるわね、ちと残念かな、とも思っていた。そんなわけで、今回の企画にはけっこう期待している。

 ところでこの間から内田先生と養老先生の対談本「逆立ち日本論」を読み始める。明日もどうせバタバタの一日になるんだから、とっとと寝りゃいいのにと思うが、どうもシゴトが立て込んでくるとそこから逃避しようという力が働くらしく、こういう話題に敏感になって、益体もないことを書きなぐっている。う~、いかんのぉ。

 ということでそろそろ寝ます。おやすみなさいです