前半2曲目のカーター「フルート協奏曲」は本邦初演。
初演のチャンスに恵まれた幸せを堪能。
カーターは今年102才かな。
100才になる前に作曲された
この曲は極めて繊細な響きだ。
どんな音が鳴り響くのか緊張感が心地よい。
どんなppの音も聞き逃すわけにいかない。
パーカッションの動きが抜群でこれぞ
今の音楽だと納得する。
パーカッションとFl、弦とFl
それらの絡み音色の綾が絶妙。
後半最初のルトスワフスキのOb,Flコンチェルトは
出始めはギャーギャーワイワイと騒々しい雑談のような
響きが面白い。この曲は弦楽アンサンブルに
パーカッション、そしてソロ楽器。シンプルな
編成だが、先ほどの曲同様何十種類とある
パーカッションが面白い。パーカッションは
リズム楽器であると同時にメロディー楽器でもあるのだ。
その特徴を最大限に発揮して
ソロ楽器と絡んでくる。
この二つの曲はきょうのコンサートの
最大の収穫。音楽は新しいほうが面白い。
バッハ、モーツアルトから進化してここに至っているわけだから。