続・切腹ごっこ

~当ブログは更新を終了しました~

切腹考察

2007-02-26 | ★男の切腹+グロ
 最近コメントを寄せて下さる1人の方から、切腹その他の考察文が届いた。このメールが届いた理由は後日‥。ご本人の承諾を得たので公開する。上士は質素な格好だったなど自分の知らないことも多く、白刃=男性性器という見方などなるほどと思うこともあった。また、イラストが描けそうなエピソードもいくつかあった。


 画像を添付しただけの、メールってのも何ですので、自分なりの切腹考察などを。
 生(性)と死(血)は、対になる物で有りつつ、同じ物であって、切腹は食人と並ぶ、究極のエロチシズムだと思います~。
 先ず第一に、刀自体が心理学的に、男性性器に該当されていると言う点でしょう。
 切腹は斬首刑と違って、自ら刃を衝き立てると言う事から、正に自から男性性器を、向かい入れてると、同じ行為に類似していると思います~。
 そして切腹によって出血する様は、破瓜によって出血する様と、それによってもたらされる苦痛と、同じかと~。
 しかし何よりも、通常の性行為(初体験)と違うのは、最初で最後、人生において一度しか出来無い、純潔の捧げ方ではないかと。
 初体験と言っても、所詮は最初の一回だけで、その後は何度でも、性行為が可能な訳ですし、それに対して切腹とは、本当に一回しか出来無い、自分自身の純潔・人生・命を捧げる行為かと思います。
 本来男と言う者は、生物的に考えても、自ら男性性器を挿入して、快感を得る様に出来ているのですから、それを抱かれる事で、他の男性性器の挿入を許すと言う事は、快感を得る得ないに関係無く、大変な覚悟と決意と信頼が、いるものだと思います。
 そうだとしたら、自ら白刃を衝き立てると言う切腹は、抱かれる相手に身を任せて、なすがままに体を自由にさせる、受動的行動と違って、自ら男性性器を向かい入れて動かすと言う、積極的な能動的行為に、他ならないかと思います~。
 それは自ら、心と体を許した相手に、自分の全てを捨てて与えると言う行動であり、生と死の狭間の僅かの間の至福の瞬間に思えます。
 例えば精神面からは、聖セバスティアヌスが、自らの信仰心の為に、木に縛り揚げられ、矢に射られながらも、神の忠義を貫いたと言う思いで、恍惚とした表情で殉死(実際には死んでいないが)した様子から。
 肉体面からは、身体面の苦痛から逃れる為に、身体の防衛機能として、脳内麻薬の大量放出で、陶酔感と恍惚感に包まれる事になるのは、確実に死に直面しているだけに、それは得も言われぬ感覚でしょう!(脳内麻薬は、コカインやマリファナとは比べ物に成らない、強力な快感物質です。アッパー系は興奮と高揚感を、ダウン系は幸福感と穏やかさを、もたらします)
 しかも向かい入れる物は、本当の男性性器では無く、白刃と言う所からも、フェチズムに近い物を感じます。例えば昔の文学的表現なら、思いを寄せる相手のハンカチーフに、顔を寄せて残り香を嗅ぎ、相手の事を思うみたいな。
 こう書くと、美しい様に見えますが、実際には臭いフェチであり、誰もが持っている潜在フェチズムの一つに思えます。もし切腹に使う白刃も、自分の物ではなく、相手の物だったとしたら、尚更淫靡な物を感じ得ます。

 年齢においても、十代中頃と言うのは、青年とも少年ともつかない、危うい絶妙な年齢であり、成熟へと向かいつつも、幼さ故の清らかさと純粋さと、だからこそ完成されていない、未完成の美と言うのは、桜の花が満開では無く、八分咲きで散り始めるのと同じ様に、完成されてから散るのでは無く、完成される寸前、その無常さと儚さ、それ故の潔い散り際の美だと思います~。
 だからこそ切腹に桜は良く似合うと思います~。

 以上の事で、何かストーリーを書くとしたら、仕える主人に対して、忠義と潔白と純潔を示す為に、切腹をする従者。それも主人の眼前で、主人から手渡された白刃で切腹する従者。何より主人に対して思いを寄せながらも、その事自体が主人を穢していると言う、自己嫌悪と罪悪感に苛まれながらも、思いを捨てきれないと言う、プラトニックなエロスに煩悶している様は、見ている側からしても、そそります。
 それを切腹と言う形で、決着を付けると言うのは、その苦しみから解放されると言う喜びと、主人を穢さないと言う喜びでありながら、決して遂げる事の出来なかった思いを、主人の男性性器の変わりに、白刃を衝き立てる事で、主人と交わって思いを遂げると言う悦びの中、最後の一瞬まで、主人と視線を絡み合わせながら、息絶えて逝くと言うのは、何とも素晴らしい死に様だと思います~。
 問題はこの時に、射精したのかしないのか、勃起したのかしないのかですね~。勃起は実際、出血多量により難しいですが、出血部より下の為、絶対不可能と言う訳では無いですし。射精は交通事故とかでも、射精機能がショックで、勃起して射精している事も有れば、萎えたまま射精している事も有るそうなので、悩みますね~。絵的には如何でしょう?勃起も射精もしないまま、精神面でオルガムズを感じたままで、達きっぱなしと言うのも、淫靡な感じで、良いと思うんですよね~。
 しかも従者に切腹させた張本人が、主人の従者に対する、独占欲と執着心からだったら、尚更萌えます。従者を永遠に自分一人の物にする為に仕組んだ事で、切腹させる事で、自分に対する思いを確かめるってのも。
 この切腹後に、文学的表現だとしたら、巡礼者ヨハネに口付けするサロメの様に、息絶えた従者に口付けする主人とか。エロ漫画的表現なら、素股をしてオナるように、切腹して弛緩したハラワタと、血の溜まった腹の中に、チンポを突き立てて射精する死姦とか、切腹して恍惚とした表情のまま、死んだ状態を保存して(ホルマリン漬けで無く、人体博覧展みたいな、触れる標本みたいな感じで)、自室に飾って愛でているとか、切腹の手本として校内に展示するとか。
 何にせよ切腹は、本当に究極のエロスの一つだと思います~。

 話は変わって、後藤寿庵さんの『卒業斬首式』って有りましたが、時期的に卒業式の季節ですし、切腹卒業ってのも有りかと。
 在校生による卒業生を祝う、命を捧げる送辞切腹、その在校生に対して、卒業生による命で応える、答辞切腹。そして卒業式後の、在校生・卒業生入り乱れての、自分の純潔を捧げる、告白切腹とか。 晴れの門出を、目出度い赤で染め上げる!

 『卒業斬首式』のコメントに有りました、食用人間飼育場の件は、『家畜人ヤプー』で色々とありました~。聖餐族だったかな?食用人間(日本人)と、それを食する白人。他にも人間便器の雪隠族とか。白人を頂点としたイース帝国は、完全な階級社会だから、家畜人にも色々とランク付けが有りました~。貴族は当然最高ランクの家畜人しか使わない。(食さない)
 『家畜人ヤプー』の中で、闘鶏とか闘犬の類の様な娯楽で、手の平サイズの侍を斬り合いさせて、生き残った方が、切腹すると言うのも~。
 この作品は、人間の自然や文明に対する有り様とか、人種差別とかを皮肉って、問い掛けているいる物ですが、食らい付き所が多くて、ホント楽しいです~。

 それとブログに有りました、九州の武士関連について。
 薩摩隼人に代表される九州武士は、男色行為を厳しく取り締まっているのに、実は男色行為が最も盛んな所で有ると同時に、暗黙の了解として公認されていたと言う、矛盾していた所だそうで。
 これは明治に入って、政治の中枢を握ってからも同じで、男色行為は昔の日本の、悪しき風習として取り締まっていたのに、色々と隠語を使って、男色行為を権力等を行使して、盛んに行っていたそうです~。
 まぁ、取り締まられる側の、お前達は駄目だが、取り締まる側の、自分達は特別だからイイと言うのは、かつての上士と郷士に通じる、差別的な関係が垣間見れますね。

 後、農民と間違えそうな位、郷士の着物は粗末だったのかと言うと、本当にそうだったみたいです。
 ただ、郷士は本当に金が無くて、粗末だったのに対して、上士は質実剛健をモットーに、位が上がる程に、質素で簡素な(粗末では無く)格好をしたそうです。
 それは正月に、城主に年初めの挨拶をする時に、如実に表されていて、羽織袴から帯や刀にいたって、質素な格好で登城する上士のお偉い方を、郷士や下級の上士達は、羨望の眼差しで見ていたと言うのですから、何とも皮肉な事です。
 何よりその質素な格好も、素材に至るまで、厳しい決まり事が有り、また勝手に、その様な格好をするのは許されておらず、上からの許可を受けなければ、ならなかったと言うのですから、差別意識が強く感じます。
 もっとも、こんな差別社会だったからこそ、そこに生まれるドラマに、ゾクゾクするんですけどね(笑)

 後、切腹イラストで、切腹する際にはベルトを外して、ズボンを寛げるんじゃないかと有りましたが、実際に羽織袴で切腹する際は、和装故の仕様から、邪魔にはならなかったそうですが、洋装だとベルトやズボンのボタンやジッパーが邪魔をして斬り辛く、その為に死ぬのに時間が掛かり、苦痛の余りのた打ち回って、無様な様を晒す事になるので、それを防止する為に、ベルトを外してズボンを寛げていたそうです。
 しかし、大日本帝国時代の軍装を調べてみたら、実際に戦場などで穿いていた短袴や長袴は、ベルトは使用せず、腰も裾も紐で縛って留めていたそうです。
 ベルトは飾りとして使用していたそうで、腰に巻きつけていただけだったみたいです。戦争博物館で、軍装の展示を見れば分かると思いますが、ベルトはズボンのベルト通しに、通っていないんですよね~。実際にズボンを留めている紐を、上から隠しているだけです~。
 洋装で切腹する際は、ズボンを寛げるべきだと言う人達は、戦争映画等で軍装で切腹するイメージが強いのか、それともチラリズムを、求めているのかも知れませんね~。
 切腹する際は、洋装でも下着は褌って言っている所からも、そうじゃないかな~と、思っている次第です。

 ここまで長々と駄文にお付き合い、有難う御座います。

 それではこれで失礼致します。

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2 コメント

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話の種 (kiku)
2007-02-26 21:07:11
お話の中の従者の切腹を、話の種にいただいていいでしょうか?
男性同性愛にはならないかもしれませんが。
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お久しぶりです! (切腹ごっこ)
2007-02-26 21:46:16
kikuさん、コメントありがとうございます。

想像力を掻き立てられる話がたくさんあるでしょ^^
考察の公開は快諾されたので、その内容から創作されることももちろん構わないと思いますよ。素晴らしい作品を楽しみにしてます~
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