さきたま自然日記(別館)

埼玉中心になんでもありの写真日記です。
花鳥風月、自然を中心に撮ってます。

高麗神社

2017年10月08日 | 日記
巾着田の曼珠沙華とコスモスを楽しんだ後、20日に天皇皇后両陛下が立ち寄られた「高麗神社」に向かいます。

「高麗」という字、何を想像されますか?
そうなんです。かって朝鮮半島に700年ほど君臨していたあの「高句麗国」。
その「高句麗国」が、唐と新羅の連合軍の攻撃で668年に滅亡し、この時の乱を逃れた高句麗国の貴族や僧侶などが多数日本に渡ってきたと云われてます。
716年、大和朝廷は、日本に居住していた高句麗からの帰化人のうち、1799人をこの地に移住させ、高麗郡を設置します。
そして、高句麗の王族若光が、高麗郡の郡司に任命され、この地の開拓に尽くします。
若光の死後、郡民たちは若光の徳を偲び「高麗明神」として祀ったのが、この「高麗神社」なんです。
以来、現在に至るまで高麗王若光の直系によって社が護られています。

「二の鳥居」をくぐると、本殿に通じています。


この神社は「出世の神社」としても有名で、この神社に参拝したあとに内閣総理大臣になった人が6人もいるそうですよ。
(濱口雄幸、若槻禮次郎、斉藤実、小磯国昭、幣原喜重郎、鳩山一郎)



神社の奥には、江戸時代に建てられた「高麗家住宅」があります。
建物は茅葺きの入母屋造りで、昭和46年(1971)6月に重要文化財に指定されました。



境内の一角に、「古代装束絵巻」に着飾る古代装束が展示されてるコーナーもあります。
「古代装束絵巻」は、高句麗・飛鳥・天平時代の衣装を身にまとい、境内をパレードする行事で、毎年、秋にも行われます。
機会があれば、一度見物してみたいものです。


高麗家住宅の横には、シュウカイドウが綺麗な花を咲かせていました。


また、ノコンギク(?)の花には、シロスジベッコウハナアブが・・・・・




この近くを流れる「高麗川」や駅名として「高麗駅」など、「駒」のつく地名、人名が多くあるそうで、これらは高麗郡の名残りなのでしょうね。




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