“Semper Anticus”

ボードウォーゲームのリプレイ(プレイ記録)をupしています。

異聞・関ヶ原 その1

2016年10月07日 17時24分19秒 | 日本史(戦国期)
「異聞・関ヶ原 家康最大の敗北」(アド・テクノス)
ソロプレイ(2016.10.07)の記録。
第1~4ターン。
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今回は「異聞」シナリオをプレイ。
これは関ヶ原の戦いであり得たであろう、関ヶ原の東方(垂井付近)での遭遇戦をシミュレートしたものである。
戦いは、霧の中でうっかり最前線に布陣してしまった小早川秀秋隊に、福島正則隊が襲いかかるところから始まる。

布陣

マップ全体図。マップ左半分が関ヶ原(史実の関ヶ原の戦いも再現できるようなマップになっている)。
垂井に布陣する東軍を関ヶ原への隘路で待ち受ける西軍。
各隊の布陣は以下の通り。

果たして天下はどちらの手に落ちるのか。

第1ターン
福島左衛門大夫正則は怒り狂っていた。
先鋒である自軍よりも先に、松平隊が戦端を開いたのである。抜け駆けされたと考えるのは自然なことだ。
彼は指揮下の全軍に駆け足での前進を命じた。真っ先に敵陣に乗り込むのは自分でなければならぬ。
駆け始めてすぐに霧の中から足軽の一団が現れた。
敵か味方かは分からぬ。が、先鋒である自分より先に居るのであるから、道理の上では(例えそれが味方であっても、自分にとっては)敵でしかあり得ぬ。
正則は怒りの赴くままに攻撃を命じたのであった。


福島隊に襲撃されたのは金吾中納言小早川秀秋の部隊であった。
東軍に寝返る約束をしているのに、東軍である福島隊に攻撃され金吾は焦った。内府は約束を反故にする気か。
福島隊は何かに取り憑かれたかのような勢いで押してくる[3ターンまで戦闘力2倍]。
しかしここで死ぬわけにはいかない。
後退してくる部隊を叱咤しつつ、自軍左翼を突進させた。数の上では優っているのだ。包囲する心づもりだ。


小早川隊の攻撃は成功した。福島の後方から前進していた本多忠勝の軍勢も後退させた。
戦況は一段落したが金吾の心境は穏やかではない。もはや東軍に寝返ることは出来ないだろうから。


第2ターン
霧も晴れ、東軍の大部分が戦闘に参加した。
小早川隊は左から藤堂らの攻撃を受けた。
抜け駆けを企んだ松平と井伊は宇喜多勢に跳ね返されたが、加藤・筒井・田中各隊の参戦で一息つけるはずであった。
黒田隊は西軍の左翼から回り込むべく運動を開始した。


北と東から攻撃を受けた小早川隊は、大損害を蒙った。
秀秋はもともと戦が上手い訳ではないし、本陣近くまで福島隊が迫っている。
次々と崩れていく備を見ながら、秀秋はどうすることもできなかった。
やがて小早川隊全軍が崩れ始めた。秀秋本人も逃走を開始した。[小早川隊、士気崩壊し潰走]


金吾め、やはり戦も駄目か。
大谷刑部は敗走を始めた小早川隊を横目でみながら、自軍に後退を命じた。小早川がいた自隊右翼ががら空きだ。
急いで戦線を整理しないと、自分が包囲されてしまう。
治部はどうだ?
物見によると石田隊、小西隊は川を挟んで東軍と競り合っているようだが、崩れる気配はない。


第3ターン
抜け駆けした松平忠吉であったが、最初の攻撃を跳ね返され、一時後退していた。
しかし東軍各隊の参加で流れは変わったと感じた。再び攻撃だ。ここで良いところを見せねば、実父である家康になんと言われるかわからない。
家康ほどの父を持つ子というものなかなか大変なのであった。
井伊直政と示し合わせ、再び宇喜多勢に挑んだ。


松平・井伊両隊の攻撃は成功した。宇喜多勢を混乱させ後退させた。ただし自軍にも損害が出て、井伊隊が潰走を始めた。
松平忠吉隊も潰走寸前であった。


井伊隊の潰走で、松平忠吉隊は孤立してしまった。
宇喜多勢に突撃した部隊は、案の定包囲されてしまった。もはやこれまでか?
死ぬのと父に叱られるのとでは、どっちが辛いかを考える忠吉であった。




第4ターン
松平忠吉は無能ではない。無能なら、1隊を率いてこの戦場にはいなかったであろう。
であるので、自隊が崩れ去れば東軍戦線中央に穴が開くことは簡単に分かった。しかしいまの状態で守りきることはできない。
悩んでいたら、家康からの伝令が来た。
後退せよ。後は藤堂・金森に任せよ。
忠吉は大人しく従うことにした。


小早川勢を潰走させ、ひたすら前進する福島隊であったが、その前に長宗我部勢が立ちふさがった。


土佐の兵は強力であった。
自他共に認める武偏者である福島正則が育てた手勢であったが、野蛮とも言える勢いの長宗我部勢には歯が立たなかった。
宇喜多・小西も全面攻勢を開始しており、東軍各隊はジリジリと削られつつあった。


【つづく】

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