地球浪漫紀行☆世界紀行スタッフの旅のお話し

(株)世界紀行・スタッフのブログです。ブログ・タイトル『地球浪漫紀行』は弊社ダイレクトメール名です。

謎のマルグーシュ遺跡(古代マルギアナ1)

2009年07月31日 21時46分16秒 | 砂に埋もれたシルクロードの歴史
今日は、中央アジア・トルクメニスタンに残る、謎のマルグーシュ遺跡(写真)についてご紹介します。私がマルグーシュを訪れたのは昨年9月でした。メルブから、東カラクム砂漠を北へ車を2時間半走らせると、謎に包まれた古代マルグーシュ遺跡が現れます。紀元前7000年頃、今から9000年もの昔、ヒンドゥークシュ山脈から流れ出すムルガブ川の肥沃なデルタ地帯に人が住み始め、古代国マルグーシュが誕生しました。豊かな水 . . . 本文を読む
コメント

古代マルグーシュの住宅(古代マルギアナ2)

2009年07月31日 19時47分44秒 | 砂に埋もれたシルクロードの歴史
ムルガブ川のデルタ地帯に最初に定着した人たちは農耕の民でした。彼らは泥レンガが日なたで焼いた、幅45 cm、奥行き25 cm、高さ15cmという決まったサイズの日干し煉瓦で建てられた家に住んでいました。大規模な専門職集団の存在をうかがわせます。彼らの住居は、取水のための運河と灌漑された耕作地の間に建てられていました。原則として、住居の大半は外壁を持たなかったので、しだいに外へ敷地を広げていくことが . . . 本文を読む
コメント

マルグーシュの発掘(古代マルギアナ3)

2009年07月29日 14時05分40秒 | 砂に埋もれたシルクロードの歴史
1992年から、リガブー調査研究センターとトルクメニスタン文化省は、古代ムルガブ川のデルタ跡の研究プログラムとして、ゴヌールのネクロポリスに的を絞り、発掘を始めました。青銅器時代の大きな墓地の発見により、歴史時代以前のトルクメニスタン地域の文化に関する新しく重要な事実がいろいろとわかってきました。墓からは様々な壮観な副葬品が見つかりました。鏡、大きなピン、化粧品の瓶、銀製の装飾品、石化石膏や陶器製 . . . 本文を読む
コメント

マルギアナ陶器(古代マルギアナ4)

2009年07月28日 10時46分34秒 | 砂に埋もれたシルクロードの歴史
マルグーシュの話を田中から引継ぎます。30年前には、学者たちは古代マルギアナ文明について本格的に論じるための、十分な事実を持ち合わせていませんでした。 20世紀始めに、オアシス研究のためにこの地に短期間滞在したアメリカ人探検家ラファエル・パンペリーが、ムルガブ川デルタ地帯の北部に古代住居群が存在していた可能性について推論を述べたことはありましたが、学者たちが真剣に青銅器時代のマルギアナ文明について . . . 本文を読む
コメント

マルグーシュの都・ゴヌール(古代マルギアナ5)

2009年07月27日 21時35分20秒 | 砂に埋もれたシルクロードの歴史
マルグーシュの最盛期は紀元前16世紀から前13世紀までです。ゴヌール(写真)がこの偉大な農耕文明の首都でした。長方形の城塞都市で、儀礼神殿、レンガ造りの建造物、半円形の砦などがありました。この首都の中心には、巨大な城壁で囲まれた豪華な宮殿が建設されました。今、私たちがゴヌール・デペと呼び、観光する遺跡がそうです。この宮殿の構造は、古代オリエントの建築史の影響を全く持たない特異な建築様式となっていま . . . 本文を読む
コメント

マルギアナ芸術①(古代マルギアナ6)

2009年07月27日 14時09分05秒 | 砂に埋もれたシルクロードの歴史
ひきつづき、トルクメニスタンの古代国家マルグーシュ(マルギアナ)について。今日はこの世界最古の文明の芸術についてです。初期のマルグーシュ研究では、マルグーシュでは絵画芸術は発達しなかったと考えられていました。しかし、考古学者たちはその見解を覆す素晴らしいモザイクのパネルをゴヌール・デペで発見しました。それは、マルグーシュの人たちの色覚が他の古代国家とはかなり異質であり、彼らの芸術が独自の高度なレベ . . . 本文を読む
コメント

マルギアナ芸術②(古代マルギアナ7)

2009年07月27日 10時48分21秒 | 砂に埋もれたシルクロードの歴史
トルクメニスタン美術館には、双瘤ラクダを引き連れたバクトリア人の隊商を描いた銀製の水差しがあります。この水差しの底には、まるでお辞儀でもしているかのようなポーズの双瘤ラクダが彫られています。これはこの水差しを作った職人の印章ではないかと考えられています。マルグーシュでは、多くの真鍮製、青銅製、銀製の印章と、石の護符が発見されています。印章は主に、真鍮で作られ、裏には輪のついた取っ手がありました。表 . . . 本文を読む
コメント

アルプス散歩1

2009年07月26日 13時10分54秒 | スイス
こんにちは。中村です先日、ドイツ・スイス・イタリアのアルプスへ行ってきました。ツアーの序盤は、お天気に恵まれずドイツ最高峰のツークシュピッツェ(2964m)へ登山列車とロープウェーを乗継ぎ、登ったものの、周りは真白な状態・・・・「このままお天気が回復しなければどうしよう」と不安になりもしましたが、その後、スイスとイタリア側では、お天気に恵まれ、素晴らしい景色とたくさんの可愛いお花を見ることができま . . . 本文を読む
コメント

アルプス散歩2 ベルニナ各駅停車の旅

2009年07月25日 16時01分01秒 | スイス
ベルニナ山群で最も高い展望台コルヴァッチュ(3303m)からは、360度のパノラマを楽しめますこの日、ピッツ・ロゼック(3937m)の鋭峰は見えたのですが、ベルニナ最高峰ピッツ・ベルニナ(4049m)は、なかなかすべてを見せてくれませんサンモリッツに3日間滞在し、お天気に恵まれているものの、まだピッツ・ベルニナを見ることが出来ていない私たち・・・ついにサンモリッツを旅立つ日今日も朝から晴天ベルニナ . . . 本文を読む
コメント

アルプス散歩3 ボルミオ(イタリアン・チロル) 

2009年07月25日 12時27分34秒 | イタリア
イタリア・ロンバルディア州のスキーリゾート・ボルミオは、ガイドブックにも載っていない人口5000人程度の小さな町です。町の歴史は古く、旧市街には中世からの建築物が残っています旧市街の規模は小さく、散歩が楽しい町です観光化されていないせいでしょうか?イタリアの田舎町の生活の雰囲気が伝わってきます。そして、ジープで『ボルミオ3000』といわれる展望台へ上がると素晴らしい景色を見ることができます『ボルミ . . . 本文を読む
コメント