「なんで、こんな格好で座らなあかんの?」
ずっと疑問でした。
正座でいいでしょ、正座で。(それもイヤですけど…。)
でも、それだと納得はできるんです。もともと古くからあったものですし。
それを、わざわざ体育坐りって…。
今になって、整体師という立場から考えてみても、首は縮まるし、背中は丸まるし、骨盤は後傾するし、尻っぽは押し込まれるし、いいことなんて何もないんです。
やっぱり「なんで?」なわけです。
で、こんな本に出会いました。
「これは子どもを「手も足も出せない」有様に縛りつけている、ということになる。子ども自身の手で自分を文字通り縛らせているわけだ。さらに、自分でこの姿勢をとってみればすぐに気づく。息をたっぷりと吸うことができない。つまり、これは「息を殺している」姿勢である。手も足も出せず息を殺している状態に子どもを追い込んでおいて、やっと教員は安心する、ということなのだろうか。これは教員による無自覚な、子どものからだへのいじめなのだ。」 (思想する「からだ」/竹内敏晴)
「生徒たちをもっとも効率的に管理できる身体統御姿勢を考えた末に、教師たちはこの座り方にたどりついたのです。しかし、もっと残酷なのは、自分の身体を自分の牢獄とし、自分の四肢を使って自分の体幹を緊縛し、呼吸を困難にするようなこの不自然な身体の使い方に、すぐに子どもたちが慣れてしまったということです。それを彼らは「ふつう」の状態であり、しばしば「楽な状態」だと思うようになるのです。これは日本の戦後教育が行ったもっとも陰湿で残酷な身体の政治技術の行使の実例だと思います。」 (寝ながら学べる構造主義/内田樹)
姿勢は心をつくります。
心は姿勢をつくります。
この時代になって、実際に教育の現場でそんなことを意図して指導しているなんてことはないと思うんですよね。
だったら尚さらね…。
どう考えても身体に悪いですよ、あれは。
慣習だけで残っているものって、けっこうあるんですよねー。
ずっと疑問でした。
正座でいいでしょ、正座で。(それもイヤですけど…。)
でも、それだと納得はできるんです。もともと古くからあったものですし。
それを、わざわざ体育坐りって…。
今になって、整体師という立場から考えてみても、首は縮まるし、背中は丸まるし、骨盤は後傾するし、尻っぽは押し込まれるし、いいことなんて何もないんです。
やっぱり「なんで?」なわけです。
で、こんな本に出会いました。
「これは子どもを「手も足も出せない」有様に縛りつけている、ということになる。子ども自身の手で自分を文字通り縛らせているわけだ。さらに、自分でこの姿勢をとってみればすぐに気づく。息をたっぷりと吸うことができない。つまり、これは「息を殺している」姿勢である。手も足も出せず息を殺している状態に子どもを追い込んでおいて、やっと教員は安心する、ということなのだろうか。これは教員による無自覚な、子どものからだへのいじめなのだ。」 (思想する「からだ」/竹内敏晴)
「生徒たちをもっとも効率的に管理できる身体統御姿勢を考えた末に、教師たちはこの座り方にたどりついたのです。しかし、もっと残酷なのは、自分の身体を自分の牢獄とし、自分の四肢を使って自分の体幹を緊縛し、呼吸を困難にするようなこの不自然な身体の使い方に、すぐに子どもたちが慣れてしまったということです。それを彼らは「ふつう」の状態であり、しばしば「楽な状態」だと思うようになるのです。これは日本の戦後教育が行ったもっとも陰湿で残酷な身体の政治技術の行使の実例だと思います。」 (寝ながら学べる構造主義/内田樹)
姿勢は心をつくります。
心は姿勢をつくります。
この時代になって、実際に教育の現場でそんなことを意図して指導しているなんてことはないと思うんですよね。
だったら尚さらね…。
どう考えても身体に悪いですよ、あれは。
慣習だけで残っているものって、けっこうあるんですよねー。